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HiBy、第2世代アーキテクチャのチタン筐体DAP「RS8」

「HiBy RS8」

飯田ピアノは、HiByブランドより、従来のR2Rアーキテクチャーを飛躍的に進化させた「Darwin II アーキテクチャー」を搭載したDAP「HiBy RS8」を、12月9日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は55万円前後。予約は11月11日から受け付ける。「製造供給が安定しておらずごく少数しか確保できない」ことから本国と協議の上、1カ月間の予約期間が設けられた。

Darwinアーキテクチャーは、HiByが独自に開発したハイレゾデジタル信号処理アーキテクチャー。RS8ではリニアFIRフィルター、非線形高調波制御、オーバーサンプリング/NOS切替、DSDバイパスなどの先進機能を初めて搭載した。

その中核は、前世代の2倍となる12個の高速スイッチと184個の高精度抵抗で構成される高精度抵抗ラダー。デジタル信号は、高速電子スイッチを介して、抵抗ネットワークで変調される駆動電圧を駆動し、デジタル信号に直接対応するアナログ電圧波形を得ることで、ΔƩ変調DACの高周波変調を避け「より自然で透明感のある、感動的な表現が可能」という。

さらに、DCオフセット補正回路を追加することで、完全なDC結合の出力段を使用することができ、インパルス応答をさらに改善した。対応サンプルレートは1,536kHzまでのPCMと、DSD 1024x。

抵抗ラダー方式によるリニアリティ補正も利用でき、Darwinアーキテクチャ独自の高調波抑制機構と相まって、より自然でリラックスしたリスニング環境を実現する。

NOS/OSモードの切替も可能。NOSモードはノンオーバーサンプリングで、信号に即座に直接反応し、デジタル信号を直接アナログ出力に変換するため、よりアナログライクな音楽体験ができるという。オーバーサンプリングモードでは、オーバーサンプリングと超音波ローパスフィルターの組み合わせにより、エイリアシングアーチファクトを容易に除去し、優れた測定性能を実現するとのこと。

45.158MHzと49.152MHzの、ふたつのフェムト秒精密水晶発振器を搭載。オーディオフォーマットのサンプリングレート44.1x(DSD含む)と48x(MQA含む)kHzに対応し、159dBc/Hz @1kHzの低位相雑音での高精度再生ができる。

厳選された金タンタルコンデンサも採用し、クリーンな電源出力、高い電源リップル除去率、システムの低THDを実現。「真空管アンプに匹敵する絹のような高音質を実現する」ELNAシルミックIIシルクファイバーコンデンサーも4基搭載。

オペアンプ「OPA1652」とNXPのデュアルバイポーラトランジスタを組み合わせたA級アンプを搭載し、フルサイズのヘッドフォンやハイインピーダンス、ローインピーダンスのIEMなど、あらゆる負荷に対して理想的なドライブ特性とコントロール特性を発揮する。50%以上のパワーアップができるTurboモードも搭載した。出力は3.5mmアンバランスと4.4mmバランスに加え、ライン出力も備える。

A級アンプへの十分な電流供給とバッテリーライフを確保するカスタム設計された12000mAhのバッテリーを内蔵。Class AモードON時、3.5mmシングルエンドで8時間、4.4mmバランスで6時間の駆動時間を確保した。純銅製バッテリーケースによる放熱効果で、過酷な使用環境でも内部温度を適正に保つとのこと。最大20Wの急速充電に対応。

シャーシは純チタン製

シャーシは6つのCNC工程、17個の高度なプロセス、19時間の作業と研磨によって形成された純チタン製で、5.5型、解像度1,920×1,080ドット、アスペクト比16:9のディスプレイも搭載する。CPUはQualcomm製Snapdragon 665を採用した。RAM容量は8GB、ストレージ容量は256GB。最大2TBまでのmicroSDカードも利用できる。

HiByOSの独自機能として、SRCバイパス機能や、手持ちのスマートフォン、タブレットからシステム全体をリモート操作できるHiByCas、MQA16倍速展開ができる。

デュアルバンドWi-Fiに対応し、DLNA/AirPlay/Wifi音楽ファイル転送が利用可能。Bluetooth 5.0準拠で、受信/送信をサポート。UAT、LDAC、aptX、aptX HD、AAC、SBCなど主要なコーデックをサポートする。

外形寸法は143×82×22mm、重さは584g。製品はフルグレインレザーを使った特製収納バッグに収められ、フルグレインレザーケースや専用チタンネームプレート、HiBy CEO直筆手紙などが同梱される。

フルグレインレザーケースが付属する
「HiBy RS8」のパッケージング