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final「D8000」の兄弟機「D7000」。“手に取りやすい”DITAイヤフォン「Project M」
2023年10月28日 20:00
「秋のヘッドフォン祭2023」が28日に東京駅八重洲北口直結のステーションコンファレンス東京で開催。finalはイベント内で発表会を行ない、フラッグシップ完全ワイヤレス「ZE8000」の後継機種「ZE8000 MK2」と、フラッグシップヘッドフォン「D8000」の兄弟機である「D7000」などを発表した。ここでは「D7000」や、DITAの新イヤフォン「Project M」などをレポート。ZE8000 MK2については、別記事で掲載している。
D7000
平面磁界型の「D8000」(448,000円)の兄弟機となるのが、D7000。価格は未定だが、「40万円を切るくらいをイメージしている」という。
D7000も平面磁界型のヘッドフォンで、振動板を高い精度の開口を持つパンチングメタルで挟み、振動板とパンチングメタルとの間の薄い空気の層(エアフィルム)の摩擦をコントロールする事で、振動板を制動する仕組みを使っている。
注目は、音が耳に届く通り道に設置されたディフューザー。スピーカーのツイーターの前に取り付けて、音を効果的に拡散するディフューザーと同じ役割をするものだが、D7000の場合は有機的な形状をしているのが特徴。
開発時は、スピーカー用ディフューザーと同じような形状を考え、試作もしていたとのことだが、「ヘッドフォンの場合は耳とユニットの距離が近いため、身体特性を無視できない。そこでシミュレーションと聴感テストを繰り返し、最適な形状を導き出した」とのこと。
アイデアとしてはD8000開発時からあったものだそうだが、技術的に困難だったため、その後の製品に搭載しようと温めていたという。人間の耳に合わせた形状になっているため、左右でディフューザーの形状も反対向きになっているという。
その他の新製品も
「UX3000 WHITE」は、人気のワイヤレスヘッドフォン「UX3000」の新色。さらに、ハイブリッドノイズキャンセリング+ゲーミングモード搭載のワイヤレスヘッドフォン「UX2000」も今後登場する。
また、finalではゲーム用イヤフォンにも力を入れているが、同VRシリーズの新モデル「VR500」も開発中。このモデルでは、音の「座標」が追えるほど、定位の明瞭さを追求しているとのこと。
REBブランドからも、新イヤフォン「GRID01」が登場。finalの定番有線イヤフォン「E3000」の開発チームとREBによって共同開発したもので、音のカスタマイズも可能。「高音質+長く楽しめる新定番イヤフォン」になるという。
REBブランドのTWS「GEAR01」は、“新しいドンシャリ”を目指してfinal音響エンジニアとREBが共同開発したもの。