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final「D8000」の兄弟機「D7000」。“手に取りやすい”DITAイヤフォン「Project M」

D7000

「秋のヘッドフォン祭2023」が28日に東京駅八重洲北口直結のステーションコンファレンス東京で開催。finalはイベント内で発表会を行ない、フラッグシップ完全ワイヤレス「ZE8000」の後継機種「ZE8000 MK2」と、フラッグシップヘッドフォン「D8000」の兄弟機である「D7000」などを発表した。ここでは「D7000」や、DITAの新イヤフォン「Project M」などをレポート。ZE8000 MK2については、別記事で掲載している。

D7000

D7000

平面磁界型の「D8000」(448,000円)の兄弟機となるのが、D7000。価格は未定だが、「40万円を切るくらいをイメージしている」という。

D7000も平面磁界型のヘッドフォンで、振動板を高い精度の開口を持つパンチングメタルで挟み、振動板とパンチングメタルとの間の薄い空気の層(エアフィルム)の摩擦をコントロールする事で、振動板を制動する仕組みを使っている。

D7000

注目は、音が耳に届く通り道に設置されたディフューザー。スピーカーのツイーターの前に取り付けて、音を効果的に拡散するディフューザーと同じ役割をするものだが、D7000の場合は有機的な形状をしているのが特徴。

外耳の非対称形状に合わせて設計した「専用ディフューザー」が配置されている

開発時は、スピーカー用ディフューザーと同じような形状を考え、試作もしていたとのことだが、「ヘッドフォンの場合は耳とユニットの距離が近いため、身体特性を無視できない。そこでシミュレーションと聴感テストを繰り返し、最適な形状を導き出した」とのこと。

アイデアとしてはD8000開発時からあったものだそうだが、技術的に困難だったため、その後の製品に搭載しようと温めていたという。人間の耳に合わせた形状になっているため、左右でディフューザーの形状も反対向きになっているという。

その他の新製品も

「UX3000 WHITE」は、人気のワイヤレスヘッドフォン「UX3000」の新色。さらに、ハイブリッドノイズキャンセリング+ゲーミングモード搭載のワイヤレスヘッドフォン「UX2000」も今後登場する。

ハイブリッドノイズキャンセリング+ゲーミングモード搭載のワイヤレスヘッドフォン「UX2000」

また、finalではゲーム用イヤフォンにも力を入れているが、同VRシリーズの新モデル「VR500」も開発中。このモデルでは、音の「座標」が追えるほど、定位の明瞭さを追求しているとのこと。

「VR500」

REBブランドからも、新イヤフォン「GRID01」が登場。finalの定番有線イヤフォン「E3000」の開発チームとREBによって共同開発したもので、音のカスタマイズも可能。「高音質+長く楽しめる新定番イヤフォン」になるという。

GRID01

REBブランドのTWS「GEAR01」は、“新しいドンシャリ”を目指してfinal音響エンジニアとREBが共同開発したもの。

DITA Project M

DITA Project M

シンガポールのオーディオメーカーDITAからも、新しい有線イヤフォン「Project M」が発表された。

最大の特徴は、高価な製品が多いDITAブランドの中で、手が届きやすい価格を追求している事。価格はまだ未定だが、小型DACアンプ「Navigator」(実売約49,800円)と同程度の価格を目指しているという。

ドライバーは、「PM1+」と呼ばれるもので、ダイナミック型ドライバーとBAを組み合わせている。ユニットはステンレスの筐体に搭載しているが、その周囲を樹脂で固めてハウジングにしており、スケルトンなデザインも特徴となっている。

DITA Project M