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ソニーmocopi、HMD精度強化のSlimeVR対応。設定方法動画も公開

ソニーは18日、mocopiアプリをアップデート。開発中の機能を使用できる「ベータ機能」に、SlimeVRと連携してSteamVRに接続できる「PCVR」と、腕のトラッキング精度を向上する「上半身集中モード」の項目が追加された。

アップデート後のバージョンは「ver2.0.0」。ベータ版の機能を使用する場合は、アプリ起動時に右上に表示されるメニューから「高度な機能の有効化」にチェックを入れることで、通常の使用方法、PCVR、上半身集中モード、下半身集中モードから選択して使用できるようになる。

通常の使用方法や、上半身集中モード、下半身集中モードの場合は従来通り、mocopiアプリにてキャリブレーションを実施するが、PCVRの場合は、スマホアプリで受信したセンサーデータをそのままPCへ送信するモードになる。そのため、キャリブレーションはSlimeVR側で行なうことになる。

SlimeVRを使用する場合は、ヘッドのセンサーを胸に、手首のセンサーを太ももに装着。頭の動きはHMD、手の動きはコントローラーが担当する。センサーデータからキャラクターのモーションデータ作成もSlimeVR側が行なうため、従来から大幅にトラッキング精度が向上する。

SlimeVRの設定方法については、mocopi RAYNOSちゃん公式YouTubeチャンネルにて公開されている。

【#mocopi】#SlimeVR を使った #SteamVR 環境の設定方法

上半身集中モードは、VTuberの配信でよくみられる座りながらの配信に向けたモードで、従来の足首のセンサーを二の腕に装着することで、通常のモードで苦手だったゆっくりと腕を上げる動作で腕を伸ばしきることができるようになった。

脚の動きがトラッキングされなくなるため、下半身は動かせないが、キャリブレーション時は従来通り、直立して一歩前に踏み出す動作が必要になる。

このほか、顔写真からアバターを作成できる「Avaturn」との連携に対応。同サービスでリアルなアバターを作成後、直接mocopiアプリに取り込んで操作可能になる。

また、mini RAYNOSちゃんのアバターがプリインストールされるほか、モーション伝送とモーション保存の同時実行、モーション収録後のファイル名の変更と保存、モーションデータの個別削除/ファイル名の変更、アバターの表示を調整後にロックする機能などといったアップデートも行なわれた。