ソニー、2年間でBRAVIAの年間消費電力を約30%削減

-BDレコーダは半減。「グリーンマネジメント」目標達成


 ソニーは26日、2006~2010年度の5年間の環境負荷低減の数値目標を定めた環境中期計画「グリーンマネジメント2010」において、ほぼ全ての項目で目標をクリアしたと発表した。第三者機関によるデータ検証を経て確定したという。

KDL-46EX700(2010年発売)

 この中で、液晶テレビのBRAVIAでは、2008~2010年の2年間で、主要モデルである「V1シリーズ」(2008年発売)と、「EX700シリーズ」(2010年発売)の比較(40型と46型)において、年間消費電力量を約30%削減。また、Blu-ray Discレコーダの年間消費電力量についても、「BDZ-T55」(2008年発売)に比べ、「BDZ-AT300S」(2010年発売)では約半減した。

 「グリーンマネジメント2010」において、事業所から排出する温室効果ガスの総排出量は2000年度比で7%削減としていたが、結果的には約31%削減するなど、ほぼすべての項目をクリア。再生可能エネルギーの分野では「グリーン電力証書システム」の構築に取り組み、現在も国内最大級のユーザーだという。

 日本における取り組みの例としては、2009年に民生用テレビとして業界初という人感センサー搭載「V5シリーズ」を発売して以来、後継機でも同機能を展開。2011年には独自開発した再生材使用比率99%以上の再生プラスチック「SoRPlas」(ソープラス)をベゼルに使用した「EX52H」などを発売している。

 そのほかにも、色素増感太陽電池やバイオ電池など次世代のエネルギー技術の開発にも注力。2009年には水銀をまったく使用しないアルカリボタン電池を量産、2011年4月には正極材料にオリビン型リン酸鉄リチウムを用いた蓄電池「IJ1001M」の量産を発表している。



(2011年 7月 26日)

[AV Watch編集部 中林暁]