ニュース
au、スマホ夏機種はXperia Z4やAQUOS SERIE、海水対応TORQUEなど
(2015/5/14 12:35)
auは14日、スマートフォンなどの夏モデル発表会を開催。ハイレゾ音楽対応の「Xperia Z4」やIGZO液晶の「AQUOS SERIE」、初の海水対応「TORQUE」、2,020万画素DUOカメラ搭載の「HTC J butterfly」などスマホ新機種6製品、折り畳み型でAndroid搭載の「AQUOS K」、タブレットは「Xperia Z4 Tablet」と、au初のオリジナル端末「Qua」を用意し、5月下旬より順次発売する。
型番 | 製造メーカー | ディスプレイ | 発売時期 |
---|---|---|---|
Xperia Z4 SOV31 | ソニーモバイル | 5.2型 トリルミナス ディスプレイ 1,080×1,920 | 6月中旬 |
AQUOS SERIE SHV32 | シャープ | 5型IGZO 1,080×1,920 | 6月中旬 |
isai vivid LGV32 | LG | 5.5型 AH-IPS WQHD | 5月下旬 |
HTC J butterfly HTV31 | HTC | 5.2型 WQHD | 6月上旬 |
TORQUE G02 | 京セラ | 4.7型IGZO HD | 7月上旬 |
URBANO V02 | 京セラ | 5型 HD | 7月上旬 |
OSはisai vivid、TORQUE、URBANOがAndroid 5.1、それ以外のモデルは5.0となる。
ハイレゾ/LDAC対応「Xperia Z4」
Xperia Z4は、5.2型フルHD液晶を備え、ハイレゾ楽曲の再生や、ソニーの新オーディオコーデックであるLDACにも対応したモデル。カラーはホワイト、ブラック、カッパー、アクアグリーン。
接続したヘッドフォンに再生音を最適化する機能も用意。有線のヘッドフォン/イヤフォンを接続した上で、「自動最適化」機能をONにして音楽を聴くことで、スマートフォンがドライブしているヘッドフォンの挙動を検知して、それに最適化した音質に調整する。なお、この機能はハイレゾ楽曲の再生時は利用できない。
外向きのカメラは2,070万画素のExmor RS for mobileで従来モデルと同じだが、内側のカメラを210万画素から510万画素に強化。レンズも25mmに広角化した。撮影しているシーンを自動で認識し、設定を最適化する「プレミアムおまかせオート」は内/外カメラの両方に対応。動画の手ぶれを補正するインテリジェントアクティブモードも利用できる。外向きカメラはISO 12800の高感度撮影に対応。動画撮影時には電子式手ぶれ補正機能も利用できる。4K動画撮影にも対応する。
IPX5/8の防水仕様。ディスプレイのタッチパネルが水で濡れた場合でも、タッチ操作に反応するために、濡れた事を検知するとタッチパネルの感度が自動的に上昇する機能を備えている。
フルセグ/ワンセグチューナも搭載。内蔵メモリは3GB、ストレージメモリは約32GB。64bitオクタコアCPUを搭載。外形寸法は146×72×6.9mm(縦×横×厚さ)で、重量は約144g。通話時間は約1,280分(VoLTE)、待受時間は約460時間(LTE/WiMAX 2+)。
別売で、人の呼びかけに声で答えるボール型のBluetoothスピーカー「Smart Bluetooth スピーカー BSP60」も7月中旬以降に発売する。音楽に合わせて光ったり動いたりするのが特徴。
2,100fpsスロー動画対応の「AQUOS SERIE」
AQUOS SERIEは、世界最高のスーパースロー撮影が行なえるというハイスピードカメラを搭載。フルHD時は120fps、WVGAでは210fpsで撮影し、フレーム補間を行なうことでそれぞれ10倍となる1,200fps、2,100fpsの動画を作成。これを再生すると、それぞれ1/40、1/70のスロー再生となる。光学式手ブレ補正も備える。リコーGRシリーズ開発メンバーによる画質改善認証プログラム「GR Certified」を取得している。
ディスプレイは新開発のバックライトとカラーフィルタを組み合わせた「S-Pure LED」により、IGZO液晶と合わせて消費電力を低減。ホーム画面、TV、カメラ、ブラウザなど、利用するアプリに応じて自動で適した画質に切り替える「おススメ画質モード」も新搭載している。
フルセグ/ワンセグチューナも搭載。内蔵メモリは3GB、ストレージメモリは約32GB。外形寸法は132×70×9.6mm(縦×横×厚さ)で、重量は約134g。通話時間は約1,200分(VoLTE)、待受時間は約380時間(LTE/WiMAX 2+)。カラーはホワイト、グリーン、ピンク。
初の耐海水仕様「TORQUE」
TORQUEは、世界初という耐海水仕様のスマートフォン。水中であると検知すると、自動で水中モードに変わり、色味や歪みを補正した写真を撮影可能になる。防水以外にも防塵、耐衝撃、耐振動、耐低温、耐荷重などのタフネス仕様となっている。海や山などアウトドア向けのセンサー連携アプリも搭載。腕時計のG-SHOCKとの連携も行なえる。
本体側面には、押しやすい大型の金属ボタンを採用。音と振動で相手の声を伝え、騒がしい環境でも相手の声が聞き取りやすくなる独自技術「スマートソニックレシーバー」や、大音量再生ができる「デュアルスピーカー」も備えている。
ワンセグチューナを搭載。内蔵メモリは2GB、ストレージメモリは約16GB。外形寸法は147×72×14.2mm(縦×横×厚さ/暫定値)。カラーはグリーン、レッド、ブラック。
F1.6カメラ搭載の「isai vivid」
isai vividは、5.5型でWQHD解像度の「IPS Quantumディスプレイ」を搭載。同社がテレビにも導入予定の「量子ドット(quantum dot)」を利用した技術。映像の色再現性や明るさなどを大幅に向上するという。isai VLと比べ、コントラスト比が1,500:1と50%向上、輝度も25%向上。消費電力は11%低減させた。カラーはシャンパン、ホワイト、ブラック。
1,600万画素/F1.6のカメラを搭載し、カメラアプリのアイコンをタップしてから0.5秒で起動することも特徴。光学式手ブレ補正や、暗い場所でも被写体の検出性能が高いというレーザーオートフォーカスも搭載する。マニュアルモードも用意し、シャッタースピードやISO感度のほか、フォーカスもマニュアルで調整でき、ボケを活かした写真が撮れる。なお、絞りはF1.6固定。
フルセグ/ワンセグチューナも搭載。内蔵メモリは3GB、ストレージメモリは約32GB。外形寸法は150×76×10.3mm(縦×横×厚さ)で、重量は約150g。通話時間は約1,300分(VoLTE)、待受時間は約380時間(LTE/WiMAX 2+)。
ハイレゾロゴも取得した「HTC J butterfly」など
HTC J butterflyは、2,020万画素の外向きカメラと1,300万画素の内側カメラを装備。1,300万画素で自分撮り(セルフィー)が可能。内外どちらのカメラも4K動画撮影に対応する。デュアルフロントスピーカーを備え、ドルビーバーチャルスピーカー機能を使い、5.1chのバーチャル再生も可能。2chの「ミュージックモード」と、バーチャル5.1chの「シアターモード」を切り替えて利用できる。
ハイレゾ音楽再生にも対応。なお、従来モデルもハイレゾ再生に対応していたが、HTCがオーディオ協会に加盟したことで、同協会のハイレゾロゴも使用可能になった。内蔵スピーカーはハイレゾ対応ではないが、グリルの穴を0.1mm大きくし、音の広がりを改善したという。
フルセグ/ワンセグチューナも搭載。内蔵メモリは3GB、ストレージメモリは約32GB。外形寸法は151×73×10.1mm(縦×横×厚さ)で、重量は約162g。通話時間は約1,120分(VoLTE)、待受時間は約370時間(LTE/WiMAX 2+)。カラーはロッソ、シルク、インディゴ。
URBANO V02は、URBANO L03、V01で対応した防水、防塵、耐衝撃に加えて、新たに耐振動、温度耐久(低温/高温)の米国国防総省が定める耐久試験(MIL-STD-810G)に準拠。高い強度を持つガラス「Dragontrail X」も装備している。
背面には高級感のあるメタル素材の採用。カラーに合わせたアルマイト加工を施し、「エレガントかつシックな雰囲気を醸し出す」という。メインカメラは 約1,300万画素、サブカメラは約500万画素。
ワンセグチューナも搭載。内蔵メモリは2GB、ストレージメモリは約16GB。外形寸法は146×72×8.2mm(縦×横×厚さ)。カラーはモカブラック、ディープグリーン、トゥインクルピンク。
「Xperia Z4 Tablet SOT31」と「Qua tab」
タブレットは、世界最薄最軽量となる10インチの「Xperia Z4 Tablet SOT31」と、初のauオリジナルタブレットで8インチの「Qua tab」をラインナップ。「Xperia Z4 Tablet」は7月中旬、「Qua tab」は7月下旬に発売する。
どちらも最新のオクタコアCPUを搭載。スマホとの2台持ちに便利な「auシェアリンク」に対応しており、スマートフォンに届いた電話着信、SMS、Eメールなどをタブレットに通知できる。なお、いずれのモデルもフルセグ/ワンセグチューナは搭載していない。
auシェアリンク機能は、メールやSMSなどの通知に利用できるほか、スマホのカメラをタブレットから離れた場所に置いてリモート撮影したり、タブレット画面内でスマホのYouTube動画を視聴するといったことも可能。なお、スマホのフルセグ/ワンセグや有料動画など保護されたコンテンツは利用できない。スマホとタブレットの接続はWi-Fi Directを使用し、ペアリングはBluetoothで行なう。
「Xperia Z4 Tablet」は、額縁をXperia Z2 Tabletから左右で約25%、上下で約17%のダウンサイジング。外形寸法167×254×6.1mm(縦×横×厚さ)を実現。防水防塵機能も備えている。重量は393g。
10.1インチディスプレイの解像度は2,560x1,600。メインカメラは約810万画素、サブカメラは約510万画素。PlayStation 4と連携して、PS4のゲームをストリーミングプレイできる「PS4 リモートプレイ」に対応。別売で着脱可能なBluetoothキーボードも用意する。
カラーはホワイトとブラック。メモリは3GB、ストレージメモリは32GB。microSDXCカードスロットも備えている。
Qua tabは、auスマートフォンに搭載されているホームアプリ「auベーシックホーム」を、auタブレットに初めて搭載。使用頻度の高いアプリを予めホーム画面に配置することで、視認性を向上。横画面にも対応し、直観的な使いやすさを実現したという。
メインカメラは約500万画素、サブカメラは約200万画素。外形寸法は125×214×7.9mm(縦×横×厚さ)で、重量は約298g。カラーはホワイト、ピンク、ネイビー。メモリは2GB、ストレージメモリは約16GB。
モバイルとリアルをつなぐ「au WALLET Market」。“桃ちゃん”と“かぐちゃん”登場
AV関連の新サービスは用意していないが、注目のサービスとしては、新宿、大阪、名古屋、福岡のauショップ店舗内で、食料品や体験型商品などの注文が行なえる「au WALLET Market」を夏に開始。タブレットを使って、店舗スタッフが来店者の要望や好みに合ったものを紹介することで、ネットショッピング未経験者でも購入しやすくするという。
プリペイド機能を備えたカードのau WALLETは、5月に累計申し込み1,200万を突破し、サービス開始から1年を迎えた新たな取り組みとして実施するもの。auは、従来のモバイル向けサービスだけでなく、地域の特産品や隠れた名品といった「ちょっといいもの」を提案する商品ラインナップで、他のECサイトとの差別化を図る。
今後の構想として、au未来研究所による次世代炊飯器「INFOJAR」と厳選した米の組み合わせや、雨が降る時に玄関で知らせてくれる傘立てなど、様々なジャンルの商品を扱うことを検討。KDDIの田中孝司社長は、「モバイルとリアルをつなげて“生活革命”を実現したい」と述べた。
発表会には、auテレビCMの“桃ちゃん”(桃太郎)役で知られる松田翔太さん、“かぐちゃん”(かぐや姫)役の有村架純さんが登場。CM撮影の裏話などを語った。今回の発表会のテーマが「summer au」であることにちなんで“夏にやりたいこと”を尋ねられると、松田さんは、最近、母親の松田美由紀さんから「サーフィンをしたい」とのメールが届いたとのことで、「一緒にサーフィンをやること」と答えた。有村さんは「本気のスイカ割りをしたい」とのこと。