ニュース
10万以下の新ハイレゾプレーヤー「N6」、Editionシリーズ初オンイヤーヘッドフォンなど
(2015/7/11 16:35)
東京・中野にあるAV機器の専門店フジヤエービックのデジタルスタイルショップが主催する「ポータブルオーディオ研究会(ポタ研) 2015夏」が、7月11日の土曜日に中野サンプラザで開催された。入場は無料。ここではULTRASONE初のオンイヤーヘッドフォンや、Cayin N6などの新製品&参考展示をレポートする。
コペックジャパン
7月10日から、フジヤエービック、e☆イヤホンなどで販売が開始されたのが、中国Cayin(カイン)製のハイレゾポータブルオーディオプレーヤー「N6」。価格は99,800円(税込)。
TI製「PCM1792A」を左右独立で搭載したデュアルDAC仕様で、3基のクリスタルオシレーターも内蔵。DSD 128(5.6MHz)までのネイティブ再生が行なえる。パソコンとUSB接続して192kHz/24bit対応のUSB DACとしても動作。DSD 64/128(DSF/DFFなど)、192kHz/24bitまでのWAV/FLAC/ALAC(Apple Lossless)/APE、96kHz/24bitまでのWMA、AAC、OGG、MP3をサポートする。
ヘッドフォン端子はステレオミニで、出力は220mW×2ch(32Ω)。ステレオミニのライン出力や、同軸デジタル出力も備える。microSDカードスロットを1基備え、最大128GBのカードに対応。内蔵ストレージメモリは8GB。
筐体はCNC加工のアルミ削り出し(航空機グレード)で、背面にはカーボンファイバーを使用。ディスプレイは2.4型/400×360ドットのIPS液晶で、楽曲の情報やジャケットなどを表示できる。
操作は側面のジョグダイヤルを利用し、ダイヤルは押し込んで“決定”操作も可能。ディスプレイの下部にはナビゲーションボタンも用意する。容量5,600mAhのリチウムポリマーバッテリを内蔵し、連続再生時間は約6~8時間。外形寸法は126×72×19.7mm(縦×横×厚さ)、重量は225g。
同社ブースには、発売を開始したばかりのVSONICブランドのイヤフォンも展示。いずれもダイナミック型ユニットを搭載。ハイエンドモデル「GR07 Classic」(実売17,296円)から、「VSD5」(実売11,185円)、「VSD35」(実売9,148円)、「VSD2」(実売664,86)、「VSD1」(4,889円)などがある。
タイムロード
独ULTRASONEが8月中旬に発売する、Editionシリーズ初のオンイヤータイプヘッドフォン「Edition M」に注目が集まっている。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は12万円前後。
チタンプレイテッドドライバーやエチオピア・シープスキン・レザーのヘッドパッドやイヤパッドなど、Editionシリーズの特徴を継承しながら、本体重量を146gに軽量化。モバイル利用を可能としているのが特徴。
ドライバは、30mm径のチタンプレイテッド・マイラー。頭内定位を解消する独自技術「S-Logic Plus」や、ULE(Ultra Low Emission/低域電磁波低減)技術も搭載。イヤーカップは新設計のマットルテニウムコーティングを施している。
ケーブルはMMCXで着脱可能。1.2m長のOFCケーブルはマイクリモコン付き。キャリングバッグやクリーニングクロスが付属する。
フジヤエービックのオリジナルイヤフォン第2弾
11日に発売され、会場でも販売されているのが、フジヤエービックと須山歯研がコラボレーションしたオリジナルイヤフォンの第2弾「FUJIYA AVIC 212」(72,800円)だ。フジヤエービック30周年記念企画の一環として発売されるもので、2012年の「Fitear FUJIYA AVIC 111」に続く、第2弾モデル。
「シングルBAの長所である定位の良さや小気味よいレスポンスを保ちながら音源が持つ空気感とより繊細な高域再生を提供し、人気を博した製品(111)の後継というよりは音質拡張版」と位置づけられており、「111」は併売される。
ユニバーサルタイプのカナル型イヤフォンで、バランスド・アーマチュアユニットを1基搭載。シェルのカラーはフジヤエービックのコーポレートカラーである「ピュアレッド」を採用している。
トップウイング
7月下旬に発売される、iFI-AudioのUSB 3.0対応DAC「micro iDAC2」(55,000円)が展示されている。'13年に発売された「micro iDAC」の後継モデルで、USB 3.0の入力と、同軸デジタルとアナログRCA、ステレオミニのヘッドフォン出力を各1系統装備。DAC/DDC/ヘッドフォンアンプとして利用できる。
TI/バーブラウンのDACチップを採用し、新たにDSD 256(11.2~12.4MHz)やPCM/DXDの384kHzなどにも対応。USBバスパワーで動作する。
既存のポータブルモデルであるmicro iDSDやnano iDSDの技術を採り入れた一方で、「据え置きに徹したハイスペックDAC」として、両機種のRCAライン出力では使われていない「クラスAチューブステート」(A級動作)や、N-Channel J-FetとPNPバイポーラトランジスタを組み合わせたディスクリート構成の「ダイレクトドライブ機能」も採用したことで、ライン出力を大幅に強化している。
さらに、発売がスタートしたLotoo(ロトゥー)ブランドのハイレゾポータブルオーディオプレーヤー「PAW5000」も展示。PAWGoldの高音質設計やパラメトリックイコライザなどの機能を継承しつつ、Bluetoothや2.5mmバランス出力などの新機能も装備。価格を6万円以下に抑えているのが特徴。
同社ブースで参考展示されていたのは、iFI-Audioの筐体の仕上げも担当しているというKingsoundによる、コンデンサ型ヘッドフォン「KS-H3」。コンデンサ型ながら、バッテリ駆動可能なポータブルアンプと組み合わせているのが特徴。ハウジングはオープンとなる。
WiseTech
NOBUNAGA Labsブランドのイヤフォン交換ケーブルの新製品を公開、限定で先行販売も実施していた。「Premium KuroOni(黒鬼)」は、既存のMMCXケーブル「鬼丸」をブラックカラーにすると共に、プラグをL型ノイトリック製にしたもの。
「NOBUNAGA Premium Walkure(ワルキューレ)は、鬼丸をカスタムイヤフォン向けの2ピンプラグにしたもの。「Premium Medusa(メデューサ)は、こちらは2.5mm ステレオミニミニのバランス接続用ケーブル「雷切」のイヤフォン接続側を、カスタム向けの2ピンにしたものとなる。
さらに、「Premium Aizen(愛染)」も用意。こちらは、雷切の2.5mmバランス端子を、角型4ピン端子にしたものとなる。