レビュー

“これぞハイエンド”FPGA+R2R DACの衝撃サウンド、Luxury & precision「LP6」

ポータブルプレーヤーの定番と言えば、ソニーのウォークマンやAstell&Kernの製品を連想する人が多いだろう。そんな市場に、音の良さと独自の技術、そしてユニークな機能で挑み、異彩を放つメーカーがある。名前はLuxury & precision。その新モデル「LP6」が登場した。55万円という高価なプレーヤーだが、結論から言うと、メチャクチャ音が良い。それだけでなく、内部も非常に面白い製品に仕上がっている。

Luxury & precision「LP6」

Luxury & precisionとはどんなメーカー?

ポータブルオーディオ歴が長い読者ならば「COLORFLY C4」というプレーヤーを覚えているだろう。2010年に、いちはやく192kHz/24bitまでの再生に対応したハイレゾプレーヤーとして登場。さらに、筐体に木製ケーシングを採用するなど、機能とデザインの両面で注目を集め、さらに抜群の音の良さでも話題となった。

Luxury & precisionは、そんなC4の開発者達が独立・設立したメーカーだ。CTO(最高技術責任者)は万鵬(ワン ポン)氏で、彼がC4や今回紹介する新プレーヤーのLP6も手掛けている。

ブランドポリシーは「精密機器レベルの性能向上、忠実な音の再現、美しい音質と質感の追求」。そこからブランド名も「Luxury(豪華)」と「Precision(精密)」と名付けたそうだ。中国のメーカーで、中国語では“楽彼(ルー・ビー)”と書くそうだ。日本ではサイラスが取り扱っている。

C4の開発者達が集まって誕生した事からもわかる通り、非常に高い技術力を持っている。また、以前からFPGAを活用している事でも知られている。FPGAは「プログラマブルなIC」の事で、高い演算能力を持ち、プログラム次第でそのパワーを様々な事に活用できるのが特徴。「Hugo」で知られる英Chord Electronicsなど、ポータブルに限らず、オーディオ界で今、FPGAは注目を集める存在でもある。その可能性に早くから目をつけ、活用していたのがLuxury & precisionというわけだ。

高性能FPGAを活用

今回取り上げるLP6にも、FPGAが搭載されている。それも単なるFPGAではなく、工業用機器で使われる、非常に高性能なIntel製のものを使っている。高速な処理能力を活かし、デジタルフィルターの構築や、損失がないとするDSDからPCMへの変換や、アップサンプリング/ダウンサンプリングなどを実現したという。

また、この能力はTFD性能の向上、カスタムEQの高性能化、高精度クロックソース、広帯域ブロードバンドインターフェース、超低ジッターのSPDIF出力などにも効果があるそうだ。

工業用機器で使われる高性能なIntel製FPGAを採用している

チップやプログラムが優れているだけではない。オーディオの基本的な部分も手を抜いていない。電源周りの仕様にもあらわれており、デジタル部分への給電も、各部に対して、独立した経路で給電。さらに、デジタル信号とクロック、出力関係の電源は、全て2次フィルターで処理してから給電。

また、I2SとSPDIF出力関連への給電も独立。出力と、バッファにも、個別に給電を行なっている。

アナログ部分もこだわっており、各パーツを3組に分けて給電。デコーダー、フロントエンド側、バックエンド側へ給電する1組と、バッファ、ローパスフィルタなどへの第2組、アンプに給電する第3組で構成。これらの工夫により、相互干渉を抑えている。基板の裏側には、アナログ給電遮蔽シールドを搭載。特にノイズに敏感な、DAC、アンプ部は、離して配置しているそうだ。

あえてオーディオ用ではないDACを採用

FPGA自体ではデジタル/アナログ変換はできないため、DACチップを別に搭載している。LP6が最もユニークと感じるのは、他社プレーヤーでも採用しているようなよくあるDACではなく、さらに言えばオーディオ用“ですらない”、医療計測用高精度DAC「R2R」の選別品をデュアルで使っている。

この「R2R DAC」は、病院などにある医療用計測装置に搭載されるDACで、一般的なオーディオ用の⊿Σ方式のDACとは異なる、マルチビットDACと呼ばれるものだ。ご存知の通り、⊿Σ型DACは、信号帯域の数十倍となるオーバーサンプリングを行ない、ノイズシェーピングで整形し、変調してノイズを可聴帯域外に追いやる処理などを施し、フィルターで高音域の量子化ノイズをカットするといった工程がある。

しかし、R2R DACはそうした処理は行なわない、複数の抵抗器を繋いだラダー抵抗と呼ばれるシンプルな方式になっている。しかし、数千個という大量の精密抵抗(超低温度ドリフト抵抗)を採用しており、これをレーザーやPVD(物理蒸着法)などの手法で高精度にマッチさせる事で、非線形性誤差や、周囲の温度変化による出力電圧などの変動を「フラグシップ級⊿Σ DACチップの1万分の1に抑え、ノイズは7nVHz以内で、多くのオペアンプよりも低い」という。

⊿Σ方式と比べると、コストや技術的な難易度が高いため、近年マルチビットDACは見かけなくなっているが、R2R DACはそこにあえて挑み、シンプルかつ高精度なDACとする事で、「⊿Σ方式よりも自然な音になる」としている。LP6ではこのDACチップを、2個使ったデュアルDAC仕様となっている。

対応するハイレゾデータは、PCMは768kHz/32bitまでだが、現在のファームでは384kHz/24bitまでの対応だという。DSDも11.2MHzまで対応するが、現在のファームは5.6MHzまでで、今後のファームアップで対応予定だ。

なお、このR2R DACにはDSDのインターフェースが無いそうだが、ここで、先ほどのFPGA部分で触れた「無損失のDSD→PCM変換機能」が活用されるというわけだ。

高級感とオーラが凄い筐体。出力端子にも注目

ここまででも、市場に沢山あるハイレゾプレーヤーとは、だいぶ異なるパーツを採用して作られているのがわかるが、FPGAやDACだけでなく、電解コンデンサーなどにも高級パーツを採用している。

また、筐体の高級感も凄い。金メッキ仕上げのフレームは真鍮製だ。さらに、天然木を使ったバックパネルも採用。金属フレームのプレーヤーなので、普通は触るとヒヤッとしたり、硬いと感じるのだが、この木製パネルのおかげで、手にした時にホッとする暖かさがある。

天然木を使ったバックパネルも採用

外形寸法は135×23×69mm(縦×横×厚さ)で、スマートフォンなどと比べるとやや分厚い。約430gという適度な重量もこの高級感に寄与している。重さと肌触り、各部の綺麗な仕上げが組み合わさリ、貴重品っぽいオーラが漂っている。

ディスプレイは3.5型。ストレージは64GBで、256GBまでのカードが利用できるSDカードスロットも備えている。リチウムイオンバッテリーを搭載し、約7時間の再生が可能だ。操作ボタンは右側面に備えている。

右側面にコントロールボタン
左側面
再生画面。ディスプレイは3.5型

出力端子は上部に搭載しているが、これがちょっとユニークだ。まず左端に6.3mmの標準ジャックがある。ポータブルなのに標準ジャックがあるのは珍しいが、これはLP6が標準プラグを採用した、能率の低い大型ヘッドフォンもドライブできる強力なアンプを搭載している事を意味している。

その隣には4.4mmのバランス出力を搭載。その隣には3.5mmのステレオミニヘッドフォン出力……と思いきや、実はこれヘッドフォン出力ではなくラインアウトだ。

定格出力(32Ω)は、標準ジャックが210mW@<0.00065%、4.4mmバランスが560mW@<0.0009%、出力インピーダンスは標準ジャックが2.2Ω、4.4mmが4.4Ωとなっている。ポータブルプレーヤーとしてはかなり強力だ。対応するヘッドフォンのインピーダンスは8~1,000Ω。

出力端子部
上部の右端にはボリュームノブを備えている

ラインアウトの出力は、2.8Vrms/1.8Vrmsの切替が可能。底部には同軸デジタル出力と、USB-Cを搭載。PCなどと接続して、USB DACとして使うこともできる。USB DACとしては192kHz/24bitまで対応できるが、現在のファームでは96kHz/16bitまでの利用になっている。

底部の出力端子部

出力端子に、3.5mmステレオミニのヘッドフォン出力が無いのは非常に珍しい。ただ、標準ジャックはあるので、標準→ステレオミニの変換プラグがあれば、ステレオミニのイヤフォン/ヘッドフォンも接続できる。また、この変換プラグは付属している。

おそらく、「LP6を買うユーザーは、ポータブルでは既に4.4mmのバランス接続ケーブルを利用しており、室内では標準プラグ接続の大型ヘッドフォンを使っているだろう」という考えから決まった仕様なのだろう。

レザーケースも付属している。装着したままでも操作や端子へアクセス可能だ

音を聴いてみる

イヤフォンとしてCampfire Audioの「POLARIS」、beyerdynamicの「AK T8iE MkII」、Unique Melody「MAVERICK II」、ヘッドフォンはゼンハイザーの「HD800S」、フォステクス「T40RP mk3n」などを使って試聴した。

「藤田恵美/camomile Best Audio」から「Best of My Love」を再生する。音が出た瞬間に驚くのは、圧倒的なSN比の良さと、そこに描写される音の細かさだ。冒頭は左側にアコースティックギター、中央にボーカルという配置でシンプルにスタートする曲だが、ギターの音が広がる空間が、ちょっと聴いた事がないくらい広い。

そして、広がる空間が本当に静かで、そのクリアで澄み切ったような空間に、鋭いギターの硬質な弦の音が、ソリッドに刻まれていく。何回聴いたかわからない曲だが、「こんなに細かい音まで入っていたのか」と新鮮に驚いてしまう。

凄いのは、“描写が細かい”からと言って、音が弱々しくて、おとなしいわけではない事だ。1つ1つの音の出方や音圧は力強く、圧迫感を感じるほどパワフルだ。それなのに、音の奥の奥まで、微細に分解できるほど描写が細かくて鋭い。パワーと繊細さという、ともすれば相反しそうな要素が、見事に両立できている。

同じような価格のハイエンドプレーヤーとして、Astell&Kernの「A&ultima SP1000」(発売当初直販税込499,980円)と比較してみたが、SN感の良さや、音の描写の微細さ、音像の輪郭のシャープさなどで、LP6の方が優れていると感じる。

右がAstell&Kernの「A&ultima SP1000」(SS)

音の傾向としては、Chord Electronicsの「Hugo」シリーズを聴いた時の驚きに近い。Hugoは、鮮度の高い音が、一切の手を加えずにむき出し飛び出してくるようなサウンドで、普通のプレーヤーやスマホの音に慣れていると、目の覚めるような情報量の多さに軽いショックを受ける。

この“鮮度の良さ”“超高解像度サウンド”という特徴が、LP6からもビシビシ感じられる。ただ、「Hugoとよく似たサウンドなのか?」と聞かれると、違う部分もある。個人的な好みとしては、一切飾らない、むき出しのサウンドに殴られる感じのHugoシリーズも大好きだが、LP6はそんな“むき出し感”がありながら、音楽全体としてのまとまりの良さも兼ね備えている。

例えるのが難しいのだが、かすかな弱い音と、力強い音があった場合、Hugoはどっちの音もくっきりハッキリ、パワフルに押し出してきて、全部が同じように耳に入る。対してLP6は、大事なボーカルの描写はハッキリパワフルに押し出しながら、背後にある弱い音は、メチャクチャクリアに描写されるのだが、節度を守って、あまり前に出てこない。

“全部の音が俺も俺もとイヤフォンのノズルに殺到しているサウンド”と“一番強く出て欲しい音はパワフルに飛び出し、その背後や周囲で脇役の音が節度を守っている様子がメチャクチャ良く見えるサウンド”という違いだ。後者がLP6なのだが、それゆえ、分析的に音楽を聴く事も、ゆったりとリラックスして心地よく聴く事もできる。普段使いで楽しむなら、個人的にはLP6の方を選ぶ。

SNの良さや分解能ばかり書いてしまったが、LP6はアンプは駆動力も凄い。バランスドアーマチュアのイヤフォンでもその威力がわかるが、特にダイナミック型ユニットを使ったイヤフォンを繋ぐと、低域のキレが抜群だ。余計な膨らみのない、締まりのある低い音が、トランジェント良くズバッと迫力のある音を出して、スッときれいに消える。この“制動感”がとにかく気持ちがいい。

ドライブするのが難しく、ポータブルプレーヤーではなかなか鳴らせないゼンハイザー「HD800S」も、LP6に繋ぐと、ボリューム値8割くらいで十分なサウンドが得られる。組み合わせるヘッドフォンに合わせて、ゲイン設定も変更可能だ。HD800Sは、アンプが非力だと低音がおとなしくなるが、LP6でドライブすると、しっかりと迫力のある低音がズシンと響く。ポータブルの域を超えた駆動力と言っていい。

ゼンハイザー「HD800S」

他にも、HiFiMANの「ANANDA」や、フォステクスの「TH610」なども繋いでみたが、どれも分解能の高い中低音がドッシリと再生されて驚く。どちらも色付けの少ないヘッドフォンなので、LP6でドライブすると、その素性の良さがたっぷり味わえる。モニターヘッドフォンとして人気のTAGO STUDIO「T3-01」との組み合わせでは、1つ1つの音のクッキリさが鮮烈で、目が覚めるような描写だ。組み合わせるイヤフォン、ヘッドフォンの真価を発揮できるプレーヤーと言えるだろう。

TAGO STUDIO「T3-01」

さらにLP6のサウンドは、4.4mmのバランス接続でその真価を発揮する。前述の通り、アンバランスでも最上級の分解能、駆動力、SNの良さ、音場の広さなどが味わえるのだが、バランス接続にすると、音場がより広く、低域の駆動力や分解能がさらにアップする。

final新イヤフォンBシリーズ「B1」と組み合わせたところ

LP6本体のゴールドカラーに見た目がマッチするなと、finalの新イヤフォンBシリーズの「B1」を接続して写真を撮っていたのだが、音はどうだろうと聴いてみると、この組み合わせもかなり良い。B1はもともと、イヤフォンとしては音場が広く、閉塞感の少ない開放的なサウンドなのだが、LP6でバランス駆動するとイヤフォンとは思えないほど広大な音場になって驚かされる。

アンバランス接続時に「中低域がちょっとパワフルすぎるかな?」と感じるイヤフォン/ヘッドフォンでも、バランス接続に切り替えると印象が大きく変わる。例えるなら、狭いワンルームに大量の家具を詰め込んで息苦しかったのが、豪邸の広いリビングになったら家具の量もちょうどよかった、みたいな感じだ。

なお、音質の細かな設定もユーザーが変更できる。イコライザーを備えているほか、デジタルフィルター設定変更メニューも用意。出力位相差の設定や、LRバランスの変更も可能だ。

画面上からフリックすると表示される設定メニュー
出力音声の細かな設定が可能だ
デジタルフィルターの設定もユーザーが変えられる
カスタムイコライザーも備えている

細かな不満も吹き飛ばす圧倒的な音質

LP6の特徴を簡単にまとめると「ポータブルプレーヤーの域を超えた圧倒的な高音質&駆動力」となるだろう。音の鮮度、分解能、そして低域の駆動力と音場の広さといった要素は、市場にあるハイエンドプレーヤーの中でも確実にトップクラスだ。特に情報量の多さという面では、他社よりも頭一つ抜けた印象すらある。

一方、現在のハイレゾプレーヤー市場では、AndroidベースのOSを採用し、Bluetooth送受信ができたり、アプリを追加できたりと、多機能さがトレンドになっている。LP6には残念ながらそうした機能は無く、非常にシンプルなプレーヤーになっている。そこが欠点と言えば欠点だが、ぶっちゃけ「50万円以上のハイエンドポータブルプレーヤーに多機能さって必要なのか?」という気もする。機能の数は追わず、コストを音質にすべて投入したようなシンプルなプレーヤーは、実にピュアオーディオらしい。聴いていると「そうそう、ハイエンドはとにかく最高の音質を追求するべきだ」という説得力すら感じる。

ディスプレイはタッチ操作に対応している

Androidベースではない独自のOSを採用しているが、操作性は悪くない。飾り気はあまりないのだが、UIはシンプルでわかりやすく、スクロール操作などでもたつく感じもない。使っていて一点だけ気になるのは、再生中にシークバーを指でタップし、好きなポイントにジャンプできない事。早送り/早戻しは右サイドのハードウェアボタンでしかできないのだ。このあたりは今後のファームアップなどで機能追加して欲しい。

そしてこのLP6、実はさらにハイエンドな製品が存在する。全世界199台限定モデルで「LP6 Ti199」という型番だ。型番からもわかるように、筐体には金属の中でも強度が高いチタンを採用。R2R DACチップを、LP6の倍となる4個搭載するなど、まさにモンスターマシンだ。そのため価格も70万円とさらに凄い。

全世界199台限定モデル「LP6 Ti199」

ただこのLP6 Ti199、もっと凄い事がある。それは、製品をオーダーする時に“音のカスタマイズ”ができる事だ。ハイエンドなカスタムイヤフォンでは、音の調整をオーダーできるものがあるが、プレーヤーでそれができるというのは驚きだ。

オーダー時に記入するシートがここにあるのだが、好みの音楽ジャンルに加え、ボーカルの距離、ボーカルを強調するかどうかといった項目から、ヘッドフォン回路に使っているオペアンプを、「消費電力は大きくなるが音質が良い電流駆動型にするか」、「消費電力は抑えるものの低音域が少しぼやけて量が多めに感じられるオペアンプにするか」、オペアンプの入力電圧と出力電圧のレベル調整をどうするか? さらにはローパスフィルターの調整までオーダーできる。

マニアックすぎる話だが、大量生産されるプレーヤーではマネのできない非常に面白い試みといえる。どうせ自分の理想とする究極のポータブルプレーヤーを買うなら、ここまでこだわるというのもアリだろう。

50万や70万のプレーヤーの話ばかりしていると、Luxury&Precisonには超高級機しかないような気がしてしまうが、そんな事はない。例えば「L3GT」は5万円を切るが、上位機ゆずりのフルバランス回路を搭載、DACにシーラスロジックの「CS43198」を使った「L4」は97,200円(税込)、FPGAと旭化成エレクトロニクスのDAC「AK4414」を組み合わせた「L6」は198,720円(税込)など、幅広い価格帯にラインナップを展開している。

限定モデルは別として、LP6のサウンドは、ポータブルプレーヤーとして“1つの頂点”を感じさせるクオリティだ。その凄さは、おそらく一聴すれば多くの人に伝わるだろう。買う、買わないは別として、とにかく一度聴いてみて欲しい。手持ちのイヤフォン/ヘッドフォンから「こんな音が出るのか」と驚くだろう。

DACチップの型番でグレードのイメージが決まるような製品とは明らかに違う。流行に流されず、己の信じた道を突き進むピュアオーディオらしい“トガッた”開発姿勢が小気味良い。「ポータブルプレーヤーの進化も一段落したよね」と感じている人にこそ、注目して欲しい製品だ。

LP6

(協力:サイラス)

山崎健太郎