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“進化する”イヤフォン、ANIMA「ANW01」の秘密

ANIMAブランドの第一弾製品、完全ワイヤレスイヤフォン「ANW01」

人工皮膚などに使われる医療グレードの部材「ミリンクス」を振動板に使ったイヤフォンを手掛ける人気ブランドAcoustune。AV Watch読者なら、ご存じの方も多いだろう。非常に高い描写力を持った有線イヤフォンで、個人的にも「HS1300SS」というモデルを使っている。高い実力を備えているので当たり前だが、入門モデルのHS1300SSでも32,980円と、それなりのお値段がする。

Acoustuneの「HS1300SS」

話は変わるが、「ANIMA(アニマ)」というブランドをご存知だろうか。7月に第一弾製品の完全ワイヤレスイヤフォン「ANW01」を発売した。「キズナアイ」のキャラクターデザインなどを担当している森倉円氏が手掛けたパッケージイラストが印象的なので、「ああ、あの可愛いイラストの完全ワイヤレスね」と、記憶している人もいるかもしれない。

森倉円氏が手掛けたパッケージイラストも印象的

実はこの「ANW01」という完全ワイヤレス、値段は16,980円とそんなに高価ではないのだが、開発しているのは前述の高級イヤフォンブランドのAcoustuneの“中の人”なのだ。つまり、ANIMAというブランドが、Acoustuneの“サブブランド”というわけだ。

となると、俄然ANW01の音質が気になるわけだが、結論から先に言うと、このANW01、メチャクチャ音が良い。「完全ワイヤレスでこんな繊細な描写ができるとは」と驚くレベルで、それでいて本体やケースがコンパクトで使いやすい。もし“音は二の次な”キャラクター関連商品のようにとらえている人がいたら、一度聴くと「こんなガチなイヤフォンだったとは」と、驚くハズだ。

……ここまでであれば、“買いやすい価格で、音の良い完全ワイヤレスが登場した”という話で終わりだ。だが、ANW01にはもう1つの大きな特徴がある。それはイヤフォンであると同時に、アプリと連携する事で“進化するイヤフォンでもある”ということだ。

それはいったい何か、どんな可能性を秘めているのか。ANW01を開発したANIMAのエンジニア、辻悠輔氏と、その音質チューニングに参加したミュージシャンのTAKU INOUE氏、さらにANW01にインストールできるAIアシスタント「ANIMA-01 AIRI(アイリ)」の声を担当した声優・中村繪里子さんの3人に話を聞いた。

ANW01を開発したANIMAのエンジニア、辻悠輔氏
ミュージシャンのTAKU INOUE氏、声優・中村繪里子さん

“魂”をモノに込めるブランド、ANIMA

まず気になるのは、“ANIMAブランド”を作った理由だ。ANIMAのエンジニアであり、Acoustuneの製品開発にも携わる辻氏は、「御存知の通り、Acoustuneの製品は一番低価格でも約3万円から、ターゲット層はオーディオファンの男性が大半です。しかし、ワイヤレスイヤフォンの潮流を考えた時に、女性や若年層も取り込んでいかなければならないという危機感がありました」と、経緯を語る。

だが、市場にはアップルやソニー、AVIOTなど、カジュアルな価格の完全ワイヤレスを手掛ける強力なブランドがいくつも存在する。辻氏は、それらとの差別化を考えた時に“サブカルチャー”に目をつけたという。

その結果、生まれたのが、専用アプリ「ANIMA Studio」と連動し、操作時の音声を“着せ替え”できる「Advent Voice機能」と、そのシステムガイダンスボイスをアプリ上で無料で配布したり、有料で販売するといったプラットフォーム機能。

さらに、社内のエンジニアがチューニングしたサウンドだけでなく、社外の人がチューニングしたサウンドに切り替え、“違う音”が楽しめる「Persona Tune機能」も、ANW01に盛り込まれた。

ANW01

辻氏は「ANIMA」というブランド名の由来について、「アニメーション的なアニマという意味に加え、中村繪里子さんの声や、TAKU INOUEさんのサウンドなども、イヤフォンの中に入れる、“魂(ラテン語でアニマ)をモノに入れる”というイメージから、ANIMAというブランドにしました」と語る。「ANIMAが目指しているのは、魂を入れると同時に、より身近で、とっつきやすく、それでいて、基本性能に忠実なところはしっかり作り込んだ製品です」。

価格を身近にするため、コストの高いAcoustune独自のミリンクスドライバーは使えない。そこで、ミリンクスではないが「それに近い特性を持つ、秘伝の素材を使い、CoClear(コクリア)振動板を新たに開発しました。外磁型の磁気回路や、強力な磁束密度を持ったN52グレードのマグネットなど、パーツにもこだわり、妥協せずに作ったドライバーです」(辻氏)。

ANW01の内部構造。左から2つ目に見えるのがCoClear振動板
本体だけでなく、充電ケースもコンパクトだ

女性でも使いやすいコンパクトなイヤフォン本体。そして、充電ケースも背が低く、ポケットに入れやすい。このサイズ感にもこだわったそうだ。

しかし、製品が小さくなると、当然内蔵できるバッテリー容量も小さくなってしまう。そこで辻氏は、「使っていない時は15分後に自動的に電源をOFFにするなど、バッテリーマネジメントを徹底しました。実使用時間は24時間持つイヤフォンと同等か、それ以上になると自負しています」と、使い勝手の面でも自信を見せる。

外部の人が手掛けたチューニングをイヤフォンに落とし込む

こだわりはドライバーやコンパクトさだけではない。一般的な完全ワイヤレスでは、チューニング時にアコースティックな工夫だけでなく、DSPを使ったイコライザー調整も組み合わせるが、ANW01ではそのDSPのファームウェアを、協力会社と共に“魔改造”。よりチューニングしやすいシステムを作り上げた。その結果誕生したのが、複数のチューニングをイヤフォンに適用し、“違う音”を楽しむ事ができる「Persona Tune機能」だ。

システムボイスだけでなく、音のチューニングもアプリ「ANIMA Studio」から変更できる

辻氏は当初、「音質チューニングはAcoustuneのエンジニアが手掛けたものだけを入れようと考えていました」という。しかし、「アユート(Acoustune/ANIMA日本国内総代理店)の齊藤さんに、声を変えられるAdvent Voice機能の相談に行った時に、“音質も変えられた方が面白いのでは?”とお話をいただいて……。それでTAKU INOUEさんに、チューニング設定の作成をお願いしようとなったのです」。

TAKU INOUE氏

TAKU INOUE氏は、「アイドルマスター」シリーズや、任天堂/Cygames アクションロールプレイングゲームアプリ「ドラガリアロスト TM」などの人気ゲームの楽曲、さらにDAOKO、Eve、ナナヲアカリ、STU48、月ノ美兎、HOWL BE QUIETなどのサウンドプロデュース/楽曲提供/リミックスも数多く手がけるなど、サウンドプロデューサー/コンポーザー/DJとして、幅広く活躍。

現在はトイズファクトリーにアーティストとして所属しているが、それ以前はバンダイナムコスタジオで「リッジレーサー」や「鉄拳」シリーズなど、ナムコのゲームミュージックを手掛け、得意とするダンスミュージックに、エッジかつキャッチーなサウンドメイク・メロディーメイクを取り入れた唯一無二のサウンドでファンを魅了した。Acoustune社内にも、“イノタク”氏のファンが多いそうだ。

「イヤフォンのチューニング依頼は初めてでした」と語るイノタク氏。しかし、「ゲーム会社で働いていたので、ゲームセンター用ハードを一から開発する機会があり、『シンクロニカ』というゲームではスピーカーの選定から担当して、チューニングの経験もありました。ANW01のチューニングも、それに近い感触で作業して行きました」と語る。

依頼するにあたり、ANIMA側では、汎用的な音楽制作用ソフトで作成したイコライザーの値を、イヤフォンのチューニング用のデータに変換するツールを作成。イノタク氏がチューニングしやすい環境を整えたことで、「いつも自分が使っているツールでチューニングできるようにしていただいたので、非常にやりやすかったです」(イノタク氏)という。

完成したチューニングは、バランス重視のサウンドを基準にしつつ、最新のゲームミュージックやダンスミュージック、アニメソングなどの曲を楽しむことを目的とした「MIDNIGHT」、MIDNIGHTを基準に低域の量感を調整し、2010年代のサウンドメイキングに合わせた「NIGHT」、そしてリラックス出来るように耳触りの良い、エッジの取れたまろやかな音を意識したリスニングチューンの「DAY」の3種類だ。

「最初は10パターンくらい作ってやろうと思っていたのですが、メチャクチャ難しくて(笑)。とにかく“外に出して恥ずかしくないクオリティ”に持っていくまでが、物凄く難しかったですね。1つの曲でうまくいっても、違う曲で聴いたら全然ダメとか。例えば、低音が足りない時も、ただ低音を足せばいいというものではなく、それに合わせて高域や中域もバランスをとらなければいけない。“あっちを立てたら、こっちが立たず”の繰り返しでしたね」。

「期間としては1カ月半くらいかかりました。一気に作るのが難しくて、耳を一旦リセットしたくて、毎日ちょこちょこ進めました。良いものができた! と思っても、翌日聴いてみたら“あれ?”みたいなこともありました」。

そんな苦労の末に生み出された3種のチューニング。自身の手掛けた楽曲で、特に相性の良いものを聞いてみると、「『MIDNIGHT』を作る時は、『Mani Mani/東雲和音(CV:天音みほ)』と、『Higher's High(TAKU INOUE Remix)/ナナヲアカリ』を聴いていました。両方自分でトラックダウンしたので、特徴がつかめていて、“このへんの音が出てるはずだ”という勝手もわかっていましたし、この2曲は自分の中でも特に良い仕上がりだと感じているので。まずはこれがよく聴こえるように、こだわりました」とのこと。MIDNIGHTモード選択時は、必聴の2曲だ。

現在はナムコを離れ、トイズファクトリーで活動の幅を広げているイノタク氏。「その方が作家として色々な仕事ができるのではないかと考えた」という言葉通り、2019年公開の蜷川実花監督作「Diner ダイナー」主題歌DAOKO×MIYAVI「千客万来」のアレンジや、2020年のロッテ ガーナチョコレート “ピンクバレンタイン” テーマソング Eve「心予報」のアレンジなどを担当し、多方面で話題に。今年も、7月期放送のTVアニメ「迷宮ブラックカンパニー」の劇伴を担当。7月には、トイズファクトリー内のレーベル・VIAからメジャーデビュー楽曲「3時12分/TAKU INOUE & 星街すいせい」をリリースしている。

ANW01だけでなく、Acoustuneのイヤフォンを普段愛用し、仕事でも使っているというTAKU INOUE氏。いつも解像度の高さに驚かされているそうだ。「もっと値段出すと、どうなっちゃうんだろうと、沼にハマりそうになってます」と笑う

ツールとしての声と、愛着を抱かせる声の違いとは

音楽をより楽しむためのチューニングに対し、イヤフォンをより快適に、楽しく使うための機能が操作時の音声を“着せ替え”する「Advent Voice」だ。

ANW01では、デフォルトで内蔵されている大人びた声の「ANIMA-00α AYA(アヤ)」、無料で切り替えられる落ち着いた声の「ANIMA-00β AIMY(エイミー)」、少し幼さを感じる可愛い声の「ANIMA-00γ AIKA(アイカ)」を用意。

さらに、アプリ内課金による有料コンテンツとして、「THE IDOLM@STER」の天海春香や、「宇宙戦艦ヤマト2199・2202・2205」シリーズの桐生美影などでお馴染みの声優・中村繪里子さんが声を吹き込んだ「ANIMA-01 AIRI(アイリ)」が販売中。

声優・中村繪里子さん

今後も様々なキャラクターが販売される予定で、現在はそのトライアルキャンペーン「Advent Voice Trial Series」として、以下の声優陣のシステムボイスが、いずれも2021年12月31日23時59分までの期間限定で無料配信されている。

  • Advent Voice Trial Series - 01 木村千咲 システムボイス
  • Advent Voice Trial Series - 02 青木志貴 システムボイス
  • Advent Voice Trial Series - 03 原紗友里 システムボイス
  • Advent Voice Trial Series - 04 福原綾香 システムボイス
  • Advent Voice Trial Series - 05 山本希望 システムボイス

中村さんが担当した「AIRI」は、まじめだが明るく活発な性格のAIアシスタント。アナウンスを元気いっぱい読み上げてくれるが、たまに噛んでしまうのがチャームポイント。白とマゼンタがイメージカラーで、キャラクターのイラストが用意されているだけでなく、設定年齢16歳、趣味は「お菓子の動画を見ること、音楽を聴くこと」、好きなものは「睡眠(スタンバイモード)、アニメソング」、苦手なものは「早口言葉」など、キャラクターもしっかり作り込まれている。

ANIMA-01 AIRI(アイリ)

キャラを手掛けたのは、ポータブルオーディオなどで活躍しているライターの“だいせんせい”こと工藤寛顕氏。その声を担当する声優として、15年来のTHE IDOLM@STERファンだという辻氏と、だいせんせいが相談。その結果、中村繪里子さんに依頼することになったそうだ。

ANW01を普段も愛用しているという中村さん。最近では、アイドルマスターシリーズの2021イメージソング「VOY@GER」に、765PRO ALLSTARS盤、シンデレラガールズ盤など、様々なバリエーションがあるが、それらを聴き比べて楽しんでいるそうだ

“イヤフォンのシステムボイス”というのは、珍しい仕事に思えるが、中村さんは「あまり違和感がない自分がいました」と笑う。もともと、イヤフォンなどのポータブルオーディオが好きな中村さんは、「花澤香菜ちゃんが(同じようなイヤフォンのボイスを)やっているのを見ていて、“世の中にはこういうお仕事もあるんだ”と知っていたので、ちょっと憧れていました。ですので、“え、こんなお仕事がある!?”という驚きはなくて、“やった!私のところにも来た!”って感じでしたね(笑)」。

実際の収録では、だいせんせいがプロデュースしたセリフに、中村さんが命を吹き込んでいく。中村さんからの提案で表現を変えたり、様々なバリエーションを収録するなど、「現場で提案していただいて、さらに良いものになった」(辻氏)という。

「(アニメやゲームの収録と比べて)どのくらい幅を作ったらいいのかが難しいですね。シチュエーションとしては“電源が入った時”や“モード変わった時”など、“状況がわかる声”という意味ではゲームのボイスと同じです。でも、ゲームと違うところは、イヤフォンを使っている人が、“どこまでキャラクターを感じて使ってくれるのか”という部分だと思います」と中村さんは語る。

「例えば、AIRIの命はこのイヤフォンに宿っているので、バッテリーが少なくなってきたら“お腹すいちゃったよ……”みたいなセリフがあっても良いと思いますが、自分がイヤフォンのユーザーだったら? と考えると、イヤフォンのシステムボイスに、そこまでユーザーさんが寄り添ってくれるかどうか、わかりません。あまり“やりすぎる”と、ユーザーさんがちょっと引いてしまうと思うんです」(中村さん)。

もし、AIRIというキャラが活躍するマンガやアニメが先に存在しており、その作品を知っているユーザーがイヤフォンを使うのであれば問題はない。「“AIRIはこういう子なんだ”という、共通認識をユーザーさんが既に持っていれば良いのですが、それが無い状態でAIRIが“お腹すいちゃったよ……”と辛そうな声で喋ったら、きっと“え! なんだか死にそうな声が聞こえたけど!?”と違和感を感じてしまうと思います。システムボイスはあくまで“ツール”なので、これからカッコいい曲を聴こうと思っている時に、それを邪魔するボイスが入ると、そこで足が止まってしまいます。そうなると、ツールとしてよくないと思うんです」(中村さん)。

これは非常に深い話だ。せっかくキャラクターを作ったのだから、そのキャラの特徴を前面に出して、感情たっぷりのシステムボイスを収録すれば良いというものではない。ユーザーにとってキャラの馴染みが薄い場合は、可愛すぎる声や、豊かな感情表現が、むしろ邪魔になってしまう、というわけだ。

“ならば無機質な声にすればいい”というわけでもない。なぜなら、そのシステムボイスによって、”イヤフォンに愛着を持って欲しい”と考えてこの機能を用意し、キャラクターも作っているからだ。印象に残らない“薄い声”にしたら、そもそも愛着を感じてもらえない。つまり、「感情を入れすぎたり、可愛すぎてもダメで、そういう場合はちょっと低めの声にするとか、調整します。『ピー』、『ポチ!』という電子音も、セリフとして収録しているのですが、普通の電子音はキツイ音なので、声ではまろやかさを出すよう注意しました」(中村さん)。

”愛着”と”ツールとしての使いやすさ”の絶妙なバランスを、声の表現で両立させる。“声のプロ”、その凄さがわかるエピソードだ。

学生時代から、どんな環境でも耳にイヤフォンを入れれば“一人の世界”が作れるポータブルオーディオが好きだったという中村さん。声優の仕事でカスタムイヤーモニターを作成し、その音や装着感に感動。ステージだけでなく、日常生活でも愛用するほど。「同じ曲なのに、イヤフォンが違うと、こんなに違って聴こえるのがすごく面白くて。同じ台本でも、違う人が演じると、まったく違うものになるお芝居にも似ているなと思います」

そんな中村さんの声を、イヤフォンに入れる辻氏のこだわりも凄い。システムボイス収録に使うスタジオは、声を美しく録音できるノイマンの高価な定番マイク「U87Ai」を用意している所でなければ使わないという徹底ぶり。音声の編集は辻氏自身が行ない、音声ファイルのビットレートも「市販の完全ワイヤレスのボイスと比べ、かなり高いビットレートにしています」という。

そう言われてみると、ANW01でボイスを切り替えると、アプリから音声データの転送に結構時間がかかるのが不思議だった。「そうです、あれは単純に転送しているボイスのデータ量が多いんです(笑)。なにせ、音声を入れるためだけにフラッシュメモリも普通と比べて倍くらいの容量のものを入れています。でも、結果的に良いフラッシュを使えましたし、処理にも余裕ができて、音質面でも良かったですね」(辻氏)。

バイノーラル・システムボイスや、ASMR向けチューニングも

進化するイヤフォン、辻氏のアイデアは尽きない。「システムボイスをバイノーラル録音したものにできないかなと、考えています。左右のイヤフォンで遅延があるとうまくいかないので、それが無い時にだけバイノーラル音声を使うなど……。βテスト的に、ANW01に搭載できるようにしようと考えています」という。

音質チューニングも拡充する。「現在はASMRコンテンツを再生する時に使う“ASMR用チューニング”を作っています。10月中には提供したいですね。その後も、ポッドキャストを聴く時用のポッドキャストモードなど、シチュエーションに合わせて、チューニングを使い分けられるようにしていきたいです。

「イノタクさんにも、チューニングの続編をお願いしたいですね。また、イノタクさん以外にも、某サウンドプロデューサーの方に、違うチューニングを現在作っていただいています。ご期待ください」(辻氏)。

低価格で高音質、かつコンパクトという面だけでも注目のANW01だが、それと同時に、“進化していくイヤフォン”という魅力も備えている。また、ANW01はANIMAブランドの第一弾モデルであり、当然今後、新たなモデルも登場予定だ。「ANIMAは完全ワイヤレスイヤフォンだけのブランドではありません。ゆくゆくは、ヘッドフォンやアクセサリーなども作っていきたいと考えています。Acoustuneではやっていない分野に挑戦していくブランド、それがANIMAです」(辻氏)。