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ソニーのスマートスピーカーはジェスチャ操作&高音質。2.5万円の「LF-S50G」
2017年10月26日 13:05
ソニーは、音にこだわったほか、時刻表示機能も備えたGoogleアシスタント内蔵のスマートスピーカー「LF-S50G」を12月9日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は25,000円前後。カラーはホワイト、ブラック、ブルー。
Googleによる「Work with the Goolge アシスタント」に準拠した音声操作対応のスマートスピーカー。OK, Googleと声をかけるだけで、ユーザーが知りたいことややりたいことをサポートする。主な機能は、「知りたいことを調べる」、「タスクをこなすお手伝い」、「音楽」、「スマートデバイス操作」で、SpotifyやGoogle Play Musicなどの音楽ストリーミングサービスに対応したWi-Fiスピーカーとして利用できる。
Googleからもスマートスピーカー「Google Home」が発売されているが、音声操作などのGoogleアシスタントを使った機能は、LF-S50GもGoogle Homeとほぼ共通。あえて挙げると、「米国では、音声操作で無料通話ができる。日本での機能は同じ(ソニー)」とのこと。Googleアシスタントによる音楽やラジオ再生に加え、Web検索や、天気・交通情報の取得、カレンダー読み上げ、タイマー、電卓などが利用可能。
ソニーによる差別化ポイントとしては「音質」と、「使いやすさ」、「デザイン」。IPX3相当の生活防水仕様としたほか、触らずに操作できるジェスチャーコントロール機能により、水回りでの操作性を向上している。Bluetoothスピーカーとしても利用できる。
音質にこだわり。Bluetoothスピーカーとしても動作
音質については、音声が全方向に広がる360度サウンドのために新開発の「対向配置2ウェイスピーカーシステム」を採用。ボーカル帯域を鳴らす48mm径のフルレンジユニットを上向きに、53mm径のサブウーファを下向きに対抗配置し、その間に音を拡散させる「2ステージディフューザー」を挟む構造とした。上下のスピーカーユニットから発生した音を効果的に全方向に放射させることで、広がりある音と、力強い低域、澄んだボーカルを両立できるという。
ディフューザー内部中央の太い柱構造を高剛性化し、共振を抑制。開発時に試作を繰り返し、スピーカーとディフューザーの距離を最適化することで、部屋の隅々まで広がる音の放射を実現しながら、音の劣化を抑えているという。
また、本体上部にはダンプ材を充填したバスレフダクトを採用し、低域を強化。スピーカーユニットは、ボイスコイルボビンにセンターキャップを直接結合する構造により、ボーカルなどの中高域のエネルギーをロスなく最大化するという。
出力は18W。LS-S50Gでは、ステレオ音楽信号をモノラルミックスしてから360度出力する。この点はGoogle Homeと共通。より広がりあるサウンドと、中高域の伸びの良さ、高出力などがGoogle Homeに対するLS-S50Gの強化ポイントとなる。
音楽はGoogle Play MusicやSpotifyなどに対応。「OK, Google 音楽を再生して」などと、LS-S50Gに話しかけるだけで音楽再生が行なえる。また、キャスト(Chromecast)機能対応の音楽配信サービスにも対応し、スマホやPCアプリからもLS-S50Gの音楽再生操作が行なえる。
また、家庭内の複数のGoogleアシスタント対応スピーカーを組み合わせたマルチルーム再生にも対応。ChromecastやAndroid TVを組み合わせれば、音声操作によるテレビへのYouTubeやNetflixの出力や、再生/停止、早送りなどの操作が行なえる。
加えて、NFCとBluetoothスピーカー機能も装備。Google HomeでもBluetoothを備えているが、設定は音声経由でしか行なえない。LS-S50Gでは、NFCによるBluetootペアリングに対応し、NFC対応スマホなどから簡単にBluetooth設定/音楽出力が行なえる。対応コーデックはSBC。対応プロファイルはA2DP、AVRCP。
時計機能とジェスチャ操作で使いやすさアップ
LS-S50Gならではの特徴として、本体前面に時刻表示機能を装備。前面のLEDで時刻を表示できるため、LS-S50Gに話しかけなくても時刻を確認できる。加えて、ハンズフリーのキッチンタイマーとして利用する場合などは、タイマーの残り時間も表示可能。ボリュームレベルの表示にも対応する。
なお、前面LEDの明るさは3段階で調節可能で、OFFも選択できる。明るさを調節するDIMMERボタンは本体底面に備えている。LED搭載と音質の両立のため、本体カバー裏側の処理にもこだわっている。
操作における特徴は、LS-S50Gに“触れずに”操作できるジェスチャーコントロールに対応したこと。後方から前方に手を動かすことで再生/停止、右で曲送り、左で曲戻し、前方から手元に戻すと「音声アシスタント起動」となる。また、手を右回しするとボリュームアップ、左回りでボリュームダウンとなる。
Google Homeはタッチ操作に対応しているが、LS-S50Gではジェスチャー対応により「手を触れずに操作できる」ことを訴求。防滴仕様とあわせて「キッチンでも使いやすい」ことを差別化ポイントとしてアピールしていく。
また、カバーも防滴仕様となっており、汚れたら水洗いできる。
さらに、独自の機能として「おまかせ音量」もアップデートで搭載予定。周囲の環境音にあわせてボリュームを自動調整するというもので、例えばキッチンで水を出した場合は、自動的に音量をアップして、聞きやすさを高める、といった制御を自動的に行なう。これにより、いちいち音量を上げ下げせずに、いつでも快適な音量で使えるようにする。おまかせ音量は、2017年度中の提供を予定している。