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楽器演奏をiPhoneで録音&投稿、コラボ。ソニーエンジニアリング「JamStudio」

 ソニーエンジニアリングは、楽器の演奏をiPhoneなどで録音して投稿し、他のミュージシャンとオンライン上でコラボレーションできるアプリ「JamStudio」を11月28日よりApp Storeで提供開始する。機能制限ありで無料のフリープランと、フル機能を使える月額580円(税込)のスタンダードプランを用意。2018年4月30日までの約6カ月間は、スタンダードプランを無料で利用できる。対応OSはiOS 9以上。推奨端末はiPhone 6/6 plus以降、SE、iPad Pro、iPad Air 2、iPad mini4。

JamStudio

 Jam Studioは、スマートフォンだけで、時と場所を選ばずに「録音・投稿・コラボ」が楽しめる、アマチュアミュージシャン向けのオンライン録音スタジオアプリ/サービス。「なかなか集まれないバンドメンバーと練習したい」、「どうしても足りないパートを埋めてもらいたい」、「自分の好きな曲を誰かと一緒に演奏してみたい」、「自分の演奏を聴いてもらいたい」といったニーズに応えるという。

楽器演奏をiPhoneなどで録音
アプリの録音画面

 フリー/スタンダードプラン共通機能として、ステレオで最大8トラック録音に対応。最大10分まで録音できる。任意の区間を録り直しできるA-B間録音機能にも対応する。エフェクタも利用でき、各トラックの音量やパンコントロールも可能。何度でも録り直せるマルチテイク機能も利用できる。

各トラックの音量やパンの調整も可能

 ユーザー自身が演奏した/歌唱した楽曲は、アプリから投稿が可能。投稿できないコンテンツは、商用音源(CD音源など。サンプリング含む)や、ジャケット写真、歌詞テキスト、楽譜。なお、DTMユーザーなどに向けた、PCからの音源アップロード機能についても検討中としている。

 コラボレーション機能として、他のユーザーが作成した曲に対して自分自身のトラックを重ねることが可能。元の楽曲は改変せず、追加で演奏したパートが新たなトラックとして重なり、これをアップロードすると新しいバージョンとして投稿される。

他の人の演奏とコラボできる

 さらに、スタンダードプランの場合は、登録したグループメンバーだけで曲を作成/編集できるグループ機能も利用できる。上記のコラボレーション機能とは異なり、他のグループメンバーが作成したトラックも編集可能。グループで作成した楽曲は、いつでもグループメニューからアクセスできる。また、フリープランで使えるエフェクトはリバーブのみだが、スタンダードプランではコンプレッサやイコライザも利用可能。

有料版ではグループ機能も利用可能

 フリー/スタンダードプランともにSNS機能も利用可能。ホーム画面に「ギタリスト募集曲」、「ビギナーズラウンジ」などのコミュニティを用意。関心の高いコミュニティで好みの曲を見つけ、お気に入りマークを付けたり、コメント、ユーザーのフォローなど、ユーザー間の交流ができる。

 著作権については、ユーザー自身が権利処理することを前提とし、その上でユーザーの利便性を高めるため、ソニーエンジニアリングが日本音楽著作権協会(JASRAC)、NexTone両社と利用許諾契約を締結。両社の管理楽曲に関して、ユーザーに代わり権利処理を行なう。

“天才ギター少女”Li-sa-Xの演奏曲も登場

 YouTubeなどで“天才ギター少女”として話題となったLi-sa-Xの演奏曲が、Jam Studio上に登場。曲がパート毎に分かれており、重ねたい自分のパートの音を消してコラボで演奏を重ねると、Li-sa-Xとの共演が可能になる。なお、Li-sa-X本人はアクティブユーザーとしては参加しない。

Li-sa-Xの演奏曲とコラボ可能