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デュアルコイルで“全ての音を届ける”平面駆動ヘッドフォン「Empyrean」

テックウインドは、ルーマニアMeze Audioの平面磁界駆動型ヘッドフォン「Empyrean」(エンピリアン)を12月より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は458,000円前後(税込)。e☆イヤホンとフジヤエービックで取り扱い、11月3日より予約を受け付ける。

Empyrean

オープン型で、耳全体を包み込むサーカムオーラルデザインを採用し、平面磁界駆動型の等磁力ハイブリッドデュアルコイルドライバーを世界初搭載。ドライバー名は「MZ3」で、ウクライナで30年以上の歴史を持つ磁気ドライバーメーカーのRinaro(リナロ)が開発した。

人間工学的、解剖学的な耳の機能・配置を研究し、一般的な長方形ドライバーと異なる耳の形に近い卵型の振動板の中に、低域のスイッチバックコイルと中高域のスパイラルコイルを配置。2つの異なる音域のボイスコイルで「周波数の遅れなどを解消し、効率よく全ての周波数を耳に届ける」とする。

再生周波数帯域は4Hz〜110kHzという高域再生を実現、拡散と反射によっておこる遅延を減らして定位を向上させ、ひずみ率(THD)は全体周波数の0.1%を実現した。インピーダンスは31.6Ω、感度は100dB、最大感度は130dB。

等磁力ハイブリッドデュアルコイルドライバーの構造

イヤーカップに「アイソマグネティックイヤーカップ技術」を採用し、等磁力構造でドライバー効率を最適化。イヤーパッドの強磁性プレートで磁場をドライバーに戻して出力を向上させている。レザー/アルカンターラ素材の2種類のイヤーパッドをイヤーカップに固定する用途にも磁力を使っている。

アイソマグネティックイヤーカップ技術を採用

シャーシはCNC加工で削り出したアルミ製で、約20時間をかけて微細なスケルトン加工を施し、職人が手作業で仕上げた。ヘッドバンドのシャーシはカーボンファイバー、ヘッドレストにはレザーを採用してデザイン性と丈夫さを両立。頭にかかる圧力を分散・緩和する「サスペンションウィングヘッドバンド」で着け心地を向上させたとする。重量は430g。

CNC加工で削り出したアルミ製シャーシ

購入時に長さ3mで6.3mmプラグ付き、または長さ1.3mで3.5mmプラグ付きのケーブルが選べる。低反発ウレタンフォームを備えたアルミニウムケースが付属する。

アルミニウムケースに収納したところ