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AR空間で曲を作れるゼンハイザーのイヤフォン。AtmosとMPEG-H対応サウンドバーも

ゼンハイザーは、「CES 2019」において、“音のARコンテンツ”を制作できるマイク付きイヤフォン「AMBEO AR One」や、立体音響対応のサウンドバー「AMBEO Soundbar」などのデモを行なっている。

AMBEO AR One

外観は耳掛け型のイヤフォンだが、ただ音楽を聴くだけの製品ではないのがAMBEO AR One。ARグラスを手掛けるMagic Leapのサイトにおいて250ドルで販売する。Magic Leap製のARグラスと組み合わせて使うもので、両社が共同開発。イヤフォン外側にあるマイクを使って、周囲の音も聞きながら音楽などを再生できる。

Magic LeapのARグラスと組み合わせて使う

さらに、ARグラス上に表示される映像と音が連動するのがユニークなポイント。ARグラスを掛けると、現実世界と重ねたAR空間上に、手元のコントローラを使って音源を配置できる。複数の音源を空間の様々な場所に配置すると、様々な方向から音が聴こえる独特の360度音声コンテンツが制作できるもの。

音楽制作時のイメージ

360度ではなく平面空間上に音を配置するデモも用意しており、会場で体験した。AMBEO AR Oneを両耳に掛けて、カメラやディスプレイのある専用スペースに立つと、目の前のディスプレイ上に3種類のループ音源アイコンが表示。画面に手を近づけて1つの音源に指を近づけると、画面上の好きな場所へ音を移動でき、配置いた場所から音が聴こえる。

平面空間上で音源を配置することも可能

耳を完全にふさがないため、別の音楽やリズムなどを聴きながら、複数の音源を組み合わせて新しい音楽やミュージックビデオなどを制作できる。会場で制作体験した動画はメールで自分宛てに送ることも可能となっていた。

AMBEO AR Oneを使った音楽制作の例

AMBEO AR Oneはオーディオプロセッサー部とイヤフォンで構成し、内蔵バッテリーで16時間動作する。ARグラスと組み合わせなくても、通常のステレオミニ接続イヤフォンとしても利用でき、外音をとり入れながら音楽を聴ける。

Dolby AtmosとDTS:X、MPEG-H対応のサウンドバー「AMBEO Soundbar」

1本のサウンドバーで5.1.4ch再生に対応し、Dolby AtmosやDTS:X、MPEG-H音源に対応した「AMBEO Soundbar」を5月に発売。価格は2,499ドル。eARC対応HDMI入力のほか、光デジタル/アナログ音声入力、無線LAN、Bluetoothなどを装備する。

AMBEO Soundbar

アップミックス機能も備え、5.1chなどの音源を立体的なオーディオに変換して再生可能。iOS/Androidアプリから細かい音響セッティングなども行なえる。

内蔵するスピーカー