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シャープ、240Hz駆動の国産有機ELスマホ「AQUOS zero2」。1週間動作のsense3も
2019年9月25日 18:28
シャープは、自社生産の約6.4型/有機ELディスプレイを採用したAndroid 10搭載スマートフォン「AQUOS zero2」を'19年冬モデルとして商品化する。アストロブラックとミスティホワイトの2色をラインナップする。
4,000mAhの大容量バッテリーとIGZO液晶パネルを採用した、Android 9搭載スマートフォンの新機種も今冬に商品化。約5.5型「AQUOS sense3」と、約6型の上位モデル「AQUOS sense3 plus」を用意する。sense3はライトカッパー、シルバーホワイト、ブラック、sense3 plusは、ムーンブルー、ブラック、ホワイトの各3色。
4倍速駆動&タッチでゲーミングにも最適な最上位機「AQUOS zero 2」
昨年発売した最上位スマートフォン「AQUOS zero」の後継機種。有機ELディスプレイの性能向上とタッチ性能の改善が大きな進化点となっており「高速駆動・高速タッチによる究極のゲーム体験が味わえる“ゲーミングスマホ”としても最適」(小林事業部長)としている。
新たに開発した約6.4型/2,340×1,080ドットの自社製有機ELディスプレイを搭載。倍速化に加え、各フレーム間に黒画面を挿入することで、従来比の4倍となる毎秒240回の高速表示を実現。動きの速いゲームも残像を抑えて滑らかに映しだせる。「従来パネルよりも輝度性能を約1.5倍に高めており、黒画面挿入の240Hz駆動時も明るさ不足は感じない」(説明員)という。
また10bitパネル・フル10bit処理により、鮮やかな色や深みのある色まで再現できるという「10億色True HDR」を実現。Dolby Vision、HDR10の規格もサポートする。
新たに毎秒240回の高速スキャンを実現し、タッチパネルの反応速度を向上。
「一般的には、CPUやメモリなどといった内部処理・演算に起因する遅延が注目されがちだが、ディスプレイ部分のタッチ検出や画面更新に関わる周期遅延や応答遅延によるタイムラグも大きい。zero2では、秒240回の高速スキャンとすることで遅延を従来比約80%まで短縮した。タイミングが勝負を分けるゲームにおいて効用は大きい」(小林事業部長)と話す。
背面部には、有効約1,200万画素の標準カメラと、約2,010万画素の広角カメラを搭載。標準側のレンズは、F値1.7の明るさで、焦点距離は35mm換算で26mm相当。広角側のレンズは、F値2.4の明るさで、焦点距離は18mm相当。センサーはいずれも、CMOS裏面照射積層型を採用。手ぶれ補正は、標準側が光学式で、広角側が電子式。被写体ぶれ補正機能を内蔵する新画質エンジン「ProPix2」も備える。
高スペックながら、約143gという軽量ボディも特徴。強度を保ちながら、より最適化したマグネシウムフレームや、25%もの基板小型化を実現することで、大型画面のフラッグシップスマホの中では「衝撃、異次元レベルの最軽量を実現した」(同)とアピールする。
チップセットは、Qualcomm製Snapdragon 855(2.8GHz+1.7GHzのオクタコア)。メモリーは8GBで、ストレージは256GB。3,130mAhのバッテリーを搭載する。IPX5/IPX8防水とIP6Xの防塵性能を備える。
このほか、独自の放熱設計と2つの充電ICを併用して充電時の発熱を抑える「パラレル充電」や、おサイフケータイ/NFC機能、顔認証/画面内指紋センサー、デュアルバンドGPSなどをサポートする。
外形寸法は約158×74×8.8mm(縦×横×厚さ)。重量は約143g。
大容量バッテリーと“間違いない”基本性能を兼ね備えた「AQUOS sense3」シリーズ
「AQUOS sense3」「AQUOS sense3 plus」は、昨年発売したスマートフォン「AQUOS sense2」の後継機種。どちらの機種も、必要十分な基本性能に加えて、大容量バッテリーとIGZO液晶ディスプレイによる“長時間の電池持ち”をアピールする。
AQUOSスマートフォン史上最大容量となる4,000mAhバッテリーを搭載。省エネ性能に優れるIGZO液晶との組み合わせにより、1週間の電池持ち(1日1時間使用時)を達成。動画であれば、HDコンテンツを20時間以上連続再生できる、という。
なお、2機種の主な違いは画面サイズ、カメラ、チップセット、内蔵メモリなど。撮影中の動画の見所を抽出する自動ダイジェストムービー作成機能「AIライブストーリー」やOS、IPX5/IPX8防水とIP6Xの防塵性能、おサイフケータイ、顔認証/指紋認証などの基本性能は共通となる。
5.5型の「AQUOS sense3」
搭載するIGZO液晶ディスプレイは、約5.5型/2,160×1,080ドット。
内蔵カメラは、標準と広角の2眼構成で、標準・広角共に約1,200万画素の裏面照射型CMOSセンサーを採用。標準側のレンズは、F値2.0の明るさで、焦点距離は24mm相当。広角側のレンズは、F値2.4の明るさで、焦点距離は18mm相当。手ぶれ補正は電子式。被写体ぶれ補正機能を内蔵する新画質エンジン「ProPix2」も備える。
チップセットは、Qualcomm製Snapdragon 630(2.2GHz+1.8GHzのオクタコア)。メモリーは4GBで、ストレージは64GB。
外形寸法は約147×70×8.9mm(縦×横×厚さ)。重量は約167g。
6型の「AQUOS sense3 plus」
搭載するIGZO液晶ディスプレイは、約6型/2,220×1,080ドット。
内蔵カメラは、標準が約1,220万画素、広角が約1,310万画素の裏面照射積層型CMOSセンサーを搭載。標準側のレンズは、F値1.8の明るさで、焦点距離は27mm相当。広角側のレンズは、F値2.4の明るさで、焦点距離は16mm相当。手ぶれ補正は電子式。被写体ぶれ補正機能を内蔵する新画質エンジン「ProPix2」も備える。
チップセットは、Qualcomm製Snapdragon 636(1.8GHz+1.6GHzのオクタコア)。メモリーは8GBで、ストレージは64/128GB。
外形寸法は約160×75×8.7mm(縦×横×厚さ)。重量は約175g。
AQOUSスマホは2年連続でAndroid販売数No.1。新モデルでゲームユーザーを取り込む
発表会には、同社通信事業本部本部長の中野吉朗氏が登壇。
中野氏は冒頭「有り難いことに、AQUOSスマートフォンの販売数は順調に推移しており、2年連続で、Androidスマートフォンでの販売数がNo.1 となった。'19年上期には25.8%までシェアを伸ばしている。またソフトバンクやNTTドコモと協力し、5G通信のプレサービスにも“先頭集団”として積極的に展開していく」と現状を説明。
続けて、'19年の冬モデルに関して「ゲームは今、感動体験を提供するコミュニケーションツールになりつつある。今回の新製品開発には、ゲームというジャンル、そしてゲームを楽しむユーザーを強く意識したものだ。軽量でパワフル、そして4倍速駆動・タッチを実現したAQUOS zero2は、究極のゲーム体験を提供するものになっている。我々はAQUOS zero2を今冬に投入すると共に、eスポーツなどのイベントにも積極的に参加し、新たなコミュニケーション文化の創出に務める」と意気込みを語った。