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FiiO、FH5を進化させたハイブリッド「FH15」。音質調整可能
2023年1月20日 11:05
エミライは、FiiOの新イヤフォンとして、ハイブリッド構成の「FH15」を1月27日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は39,600円前後。
高音域用として、Knowles製の「RAD-33518」BAドライバーを2基搭載。「高域から超高域帯まで音のディテールを緻密に描写し、まるでスタジオにいるかのような、リアリティのある空気感を再現する」という。
中音域用には、Knowles製の「ED-30262」BAを採用。FH15の音響構造と連動することで、生々しく熱量を感じるようなボーカル表現が可能とする。
低域用にはダイナミックドライバーを採用。FiiOが新開発したカーボンベースダイヤフラムを使ったユニットで、カーボン繊維は非常に軽量ながら剛性が高いため、ダイナミックドライバーに入力された信号への過渡応答性に優れる。また、数千本の繊維を積層して成形されているため、ドライバーが動作した際に発生するダイヤフラム自体への負荷にも強く、低歪みで滲みのない低域を実現したという。
サウンドチューニングは、「音の分離感に優れ、楽器やボーカルのディテールが緻密に感じられるサウンドが特徴的な、前モデルFH5の素晴らしい点はそのままに、更に高域が明瞭で、明るい印象を感じるサウンドを目指した」という。
各ドライバーから発生する不要な共振や耳障りな歯擦音、ドライバー間の再生周波数帯域の被りを効果的に排除するために、特別なレゾネーターも配置。同時に中音域用のBAと連動することで、ヘルムホルツ共鳴を起こし、1kHzから4kHzの中音域に密度感や音の厚みを持たせる役割も担っている。この音響構造は「ノッチフィルターテクノロジー」と呼ばれている。
低音域のクオリティを下げずにクリアな中高音域を実現するため、特許技術「S.Turboテクノロジー」も搭載。ダイナミックドライバーが発生させる高音成分をこの音響構造によって自然にフィルタリングするもので、複数のドライバー間で発生する音の干渉を抑制する。
ノズルの先にあるフィルターは交換可能。密度によってサウンドが変化し、ユーザーの好みに調整できる。フィルターは3種類同梱し、赤色のフィルターでは力強い低音域が感じられるダイナミックなサウンド、黒色は全体のバランスが取れ透明感のあるサウンド、緑色は高音域が煌びやかでハッキリとしたサウンドになるとのこと。
シェルは、強靭なアルミニウム合金を5軸CNC加工して製造。ケーブルは、8本のリッツ線を更に撚り合わせ、合計152本構成とした銀メッキ単結晶銅ケーブルが付属。オーディオプラグの交換が可能で、ケーブル一本で3.5mmと、4.4mmバランス接続の両方が楽しめる。
FiiOが開発したイヤーピース「HS18」が3ペア(S/M/Lサイズ)同梱。耳に接する部分の厚みが0.4mmと薄く、耳への負担が少なく、快適なフィットを実現したという。
周波数特性は10Hz~40kHz、インピーダンスは16Ω(@1kHz)。感度は112dB/mW(@1kHz)。重量は片側で約6.6g(ケーブル除く)。