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Shokzからイヤカフ型イヤフォン。Dolby Audio対応「OPENDOTS ONE」

「OPENDOTS ONE」(グレー)

Shokzは、ブランド初となるイヤーカフ型の開放型完全ワイヤレスイヤフォン「OPENDOTS ONE」を、クラウドファンディングサイトのGREEN FUNDINGにて、3月18日10時より先行発売する。一般販売時の価格は27,880円だが、クラウドファンディングでは最大20% OFF(数量限定)の割引プランを用意する。

カラーはグレー(左)とブラック(右)の2色

カラーはグレーとブラックの2色。クラウドファンディング期間は5月21日まで。

ブランド初のイヤーカフ型で「Shokzの特徴であるオープンイヤーデザインとイヤーカフ式イヤフォンを組み合わせた、大胆で未来的なデザイン」とする。

16mmのカスタムドライバーに相当するというデュアルドライバーシステムを採用

Shokzは骨伝導型イヤフォンで知られているが、このOPENDOTS ONEはダイナミックドライバーを使った空気伝導型。口径16mm相当のデュアルドライバーシステムを採用している。Bluetooth 5.4準拠で、コーデックはSBCをサポートする。マルチポイント接続にも対応している。

音漏れを防止する「DirectPitch」テクノロジーを採用。位相キャンセルの原理を用いてオーディオ品質を向上させる技術でもあり、耳に向かう音圧を比較的大きくしつつ、外耳道以外の方向への音圧を小さくすることで音漏れを低減。快適に音楽を楽しめるほか、通話時にプライバシーを確保できる。音声通話ではAIアルゴリズムによるノイズ低減機能も利用できる。

Dolby Audioに対応。デフォルトではOFFとなっており、専用アプリからONにできる

Shokz製品としては初めてDolby Audioに対応した。専用アプリからDolby AudioをONにすると、より没入感のリスニング体験ができるとする。そのほかアプリからは4つのプリセットEQやカスタムEQを設定できるほか、タッチ操作のカスタム設定、万が一イヤフォンを紛失した際の「イヤフォンを探す」機能などを利用可能。

「OPENDOTS ONE」のイヤフォン

イヤフォンは肌触りの良いシリコンで覆われており、摩擦力を高めて耳にしっかりフィットする。シリコンの厚みはイヤフォンをコンパクトにしつつ、適度なクッション性が得られるようにデザインされており、「非常に軽く、何も着けていないかのような感覚になる」という。重さは約6.5g。

スピーカー部とバッテリーコンパートメントをつなぐ部品「JointArc」は、超薄型で柔軟なチタン合金製。どんな大きさの耳にもフィットし、イヤフォンがぐらつくことなく、しっかりと装着できる。耐久性も確保されており、曲げたり、ねじったりしても元の形状に戻るとしている。

装着時、耳裏に来るバッテリーコンパートメントをタップしたり、つまんだりすることで楽曲の再生/停止、音量調整などが可能。各操作はアプリから切り替えられる。イヤフォンは左右自動検出に対応しており、左右を気にせず装着・収納できる。

バッテリー持続時間はイヤフォン単体で最大10時間、ケース併用で最大40時間。10分の充電で2時間使える急速充電に対応している。またこちらもShokz製品では初めて、ケースがワイヤレス充電に対応した。イヤフォンのみIP54の防水防塵仕様。

「OPENDOTS ONE」のパッケージ

実機を聴いてみた

ケースはツートンカラーが印象的なデザイン

クラウドファンディングのプロジェクト開始に先駆けて実機を聴いてみた。ツートンカラーが印象的な充電ケースは、さらりとした手触りのマットな仕上げ。開発段階では光沢のある仕上げも検討されたというが、「日本市場で受け入れられやすいデザイン」(Shokz担当者)としてマットな仕上げを採用したとのこと。

JointArc部分は柔軟性がある

イヤフォンは丸いスピーカー部分と、樽のようなバッテリーコンパートメントがチタン合金を使ったJointArcで繋がった構造。JointArc部分は適度なしなやかさがあり、耳を適度な強さで挟んでくれるため、軽く首を振る程度ではイヤフォンが動いたり、外れたりすることはなかった。日常利用はもちろん、ジョギングなどワークアウトでも安心して利用できるだろう。

まずイコライザー(EQ)モードを「スタンダード」、Dolby AudioをOFFにして試聴してみると、ボーカルの押し出しがやや強く感じられるものの、低域から高域までクセなく鳴っている印象。オープンイヤー型ということもあり、低域にしっかりとした量感・迫力があるわけではないが“ながら聴き”用途では問題ない仕上がりに感じられる。

アプリからDolby AudioをONにすると、ホールに反響しているようなリバーブ感が出つつ、ボーカルの解像感がややアップ。また低域にも少しアタック感が出て厚みが増してくる。一方で、ラジオやポッドキャストなど、音声メインのコンテンツでは、リバーブ感が出る影響で、話し声がボワボワとしてしまい少し聞きづらく感じた。音楽を楽しむ場合はONに、音声コンテンツを楽しむ場合はOFFにするなど、再生するコンテンツにあわせて調整したほうが良いかもしれない。