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写真で振り返る、JBL新スピーカー「Summit」と、新世代Mark Levinsonアンプ「No.600」

JBLとMark Levinsonのブース

5月にドイツ・ミュンヘンで開催されたオーディオショウ「HIGH END Munich 2025」において、ハーマンインターナショナルはJBL新スピーカー「JBL Summitシリーズ」3モデルや、新世代のMark Levinsonアンプ・ラインナップ「No.600シリーズ」を発表。そのブース写真が届いたので振り返っていく。いずれの製品も、日本での導入時期、価格などは未定。

JBL Summitシリーズ

1986年に登場した「Project EVEREST DD55000」、1989年の「Project K2 S9500」からはじまったJBLフラッグシップモデルのシリーズ。新たなJBL Summitシリーズはその伝統を受け継ぎながら、「来年にはブランド創立80周年を迎えるJBLのエンジニアリングとサウンドへの情熱の集大成になっている」という。

モデル名は、ヒマラヤの峰々にインスピレーションを受けて名づけられたSummit Makalu(マカルー)、Summit Pumori(プモリ)、Summit Ama(アマ)の3モデル。

両サイドのスピーカーがSummit Makalu(マカルー)
ブックシェルフはSummit Ama(アマ)
ヒマラヤの峰々をイメージしたイラストも各所に使われていた

3モデル共通の特徴として、筐体形状は柔らかな輪郭を持ち、さまざまなインテリアにマッチ。音質面においては不要となる共振を排除する構造や、堅牢なブレーシングを施したゴールドのアクセントが特徴となる重厚なエボニー仕上げのキャビネットを採用。

さらにJBLスピーカーシステムとしてはじめて、JBL IsoAcoustics調整式アイソレーションフィートを投入。スピーカー端子にはカーボンファイバーでコーティングされたロジウムメッキ採用のバインディングポストを搭載。純度の高い音楽信号を各ユニットに届ける独自のMultiCapクロスオーバーネットワークを搭載している。

シリーズ最上位のSummit Makaluは、エベレストから19kmに位置する堂々としたピラミッド型の峰“Makalu(マカルー)”にちなんで命名。独自のHC4コンポジットコーンを採用した300mm径ウーファーと、200mm径ミッドレンジ、そしてD2コンプレッションドライバーと、その能力を引き出すHDI Sonoglassホーンを用いた3ウェイ構成のフロアスタンディング型。

「エベレストの娘」の愛称で親しまれている“Pumori(プモリ)”にインスパイアされたSummit Pumoriは、上位モデルと同様のHC4コンポジットコーン250mm径ウーファーと200mm径ミッドレンジ、そして、D2コンプレッションドライバー+HDIホーンを搭載した3ウェイフロアステンディング型。

ブックシェルフのSummit Amaはヒマラヤ山脈で最も象徴的で美しい山の一つ、“Ama Dablam(アマ・ダブラム)”にちなんで名づけられた。200mm径HC4コーンウーファーとD2コンプレッションドライバー+HDIホーンを搭載した2ウェイ・ブックシェルフ型。

既存モデルの展示も行なわれた

Mark Levinsonアンプ・ラインアップ「No.600シリーズ」

デュアルモノラル・プリアンプ「No.626」

新世代のMark Levinsonアンプ・ラインアップ「No.600シリーズ」。同ブランドが長年追求してきた音楽再生の忠実度をワンランク上に押し上げる、「まったく新しい世代を象徴する製品」だという。

ラインナップは、デュアルモノラル・プリアンプ「No.626」、モノラル・パワーアンプ「No.631」、デュアルモノラル・パワーアンプ「No.632」の3モデル。すべて米国にて設計、エンジニアリング、製造されている。

3モデル共通の特徴として、伝統かつ独自のPure Path回路設計を踏襲。アルミニウム削り出しの筐体、本体から隔離することで不要な振動を排除するフット構造に至るまで、あらゆるディティールが性能、サウンドにこだわった結果だという。

ブランド50周年記念モデル「ML-50」でも採用されたカスタムガラストップデザインと赤いシグネチャーライトが、外観のアクセント。

デュアルモノラル・プリアンプ「No.626」

デュアルモノラル・プリアンプ「No.626」は、オールアナログのシグナル回路と高解像度のデジタルコアを高次元で融合させ、音楽信号の忠実性と純度を追求したデュアルモノラル構成のプリアンプ。アナログ部には独自のフルバランス構造Pure Path回路設計を採用、MM/MCフォノアンプ、Class Aヘッドフォンアンプも搭載している。

「No.626」の背面

デジタル部には次世代のPrecision Link III DACを搭載。6つのデジタル入力を介して最大384kHz/32bitのPCM、およびネイティブDSDの再生が可能。

モノラル・パワーアンプ「No.631」は、Class A/AB動作、独自のフルバランス構造Pure Path回路設計、そして専用のモジュラーシャーシに収められた堅牢なトロイダル・トランスを搭載したパワーアンプ。

モノラル・パワーアンプ「No.631」
モノラル・パワーアンプ「No.631」
「No.631」の背面

「シングルチャンネルにおいて妥協のないパフォーマンスを発揮するNo.631」、「ステレオの柔軟性とデュアルモノラルの分離性能を備えたNo.632」と紹介されており、圧倒的なインパクト、音色の深み、そしてホログラフィックなイメージングが特徴という。

デュアルモノラル・パワーアンプ「No.632」
ARCAMブランドの紹介コーナーも
カーオーディオに関する展示も
山崎健太郎