プレイバック2018
4K/3D BD・ゲーム機・RX100M6…'18年も善司は順調に散財す by 西川善司
2018年12月27日 07:15
Amazon経由でBD 44枚購入。「3Dか、4Kか、それが問題だ」
あまり仕事に結びついていない気もするのだが、筆者は「大の映画好き」。仕事が終わればゲームをプレイしていない限り、まずなんらかの映画を観ている。
2017年のプレイバックでは、レーザー光源を採用したソニーのSXRDプロジェクター「VPL-VW745」を購入し、合わせてアスペクト比17:9の新スクリーンを購入したことを報告したが、2018年はまさに、同システムを活用して様々な映画を満喫した年だった。
筆者は、気に入った映画はBDでじっくり何度も観るタイプ。そのため「映画好き」を公言している割には、映画館へはあまり行かない。自分のホームシアターシステムで観るのが好きだ。なので、AV Watchの新作発売日一覧をチェックしたりして、気になったタイトルは購入している。たぶん、AV Watch編集部のAmazonアフィリエイトにはだいぶ貢献しているはずである(笑)。
BDの購入手段は店頭もあるが、利用回数が多いのはAmazonだ。アカウントの購入履歴を当たってみると、2018年にAmazonで購入したBDは44本。うち24本が4K版(UHD BD)で、残る20本が2K版(通常のBD)だった。
4K版が出ていればそちらを選ぶが、タイトルによっては2K版しかリリースされないものもあり、その場合は仕方なく通常のBDを購入している。ただ、調べて見ると海外(北米)だと4K版が出ていたりもして、ちょっと悔しいことも多い。
毎回購入時に悩んでしまうのが「3D版か、4K版か」という問題だ。筆者は「大の3D映像好き」なので、3D版が出ていれば3D版を購入したいところなのだが、4K/HDRの視聴環境がある以上はやはり4K版も欲しい。とはいえ両方購入するのはコスト的にちょっと……という感じで毎回Amazonの注文ページで固まってしまうのである。
ただ、幸か不幸か、最近は多くのタイトルは4K版と3D版が“抱き合わせ商法”で1パッケージとなっているタイトルも多く、そうした製品では迷わずその「抱き合わせ版」を購入している。3D版と4K版を二度楽しめるので筆者としては嬉しいパッケージなのだが、ユーザーレビューを見ると賛否があるようだ。3D版だけが欲しい人には「4K版が邪魔」だし、逆にすでに3Dはテレビ製品では絶滅していてほぼプロジェクターユーザーのための製品に近くなっていることもあってか、4K版が欲しい人にとっては「3D版が邪魔」という考えになるようだ。
ちなみに、筆者が購入した44本のうち、14本が3D対応版だった。内訳は、11本が「4K+3Dの抱き合わせ版」パッケージ、3本が3D版のみのパッケージだった。
スターウォーズシリーズ、マーベルシリーズを含むディズニーグループ系は4K+3Dの抱き合わせ版を展開しており、筆者の場合はまさにこの抱き合わせ版を好んで購入している。
抱き合わせパッケージの批判をうけてなのかどうかは分からないが、最近は2K版、3D版、4K版をそれぞれ異なるパッケージで販売するタイトルも多くなってきており、まさにこういうタイトルでは「3D版にすべきか、4K版にすべきか、それが問題だ」となって悩んでしまうのである。
ただ、こういう場合は、今のところ3D版を選んでしまうことが多い。理由は、そもそも自分が3D好きというのが大きい。さらに3D版のタイトルはアクション映画が多く、来客時に見せる時などは3D映像の方がウケがいいためだ。
ちなみに、2018年最初に買ったのは「猿の惑星:聖戦記」(4K+3D+2K)で、最後に買ったのが「プーと大人になった僕」(2K)である。この「プーと大人になった僕」はディズニーものなのだが3D版、4K版が発売されなかったため、やむなく通常のBD版を購入している。
屋外で大画面を使うというアイディア
2018年夏ごろ、「Funmee!!」というライフスタイル提案メディアで「アウトドアシアターは、キャンプの新しい楽しみ方だ!」という企画の監修を行なったのだが、「屋外でプロジェクターを活用する」というのは、なかなか面白い体験だった。
最近は、バッテリーで動かせるプロジェクターが高輝度化しており、スクリーンもコンパクトに折りたためる製品も出てきている。HDMI出力できるBD/DVDプレーヤーでバッテリー駆動できる機種はあるし、Power Delivery 45W以上に対応していれば、Nintendo Switchをバッテリー駆動でTVモード(HDMI出力対応モード)で利用できる。夜の屋外で、映画やゲームを大画面で楽しむという「遊び」はやろうと思えばできるようになってきているのだ。「キャンプに行ったら星空を楽しめよ」という指摘はごもっともではあるが(笑)。
この時の企画では「それぞれの機器をバッテリーで駆動する」という縛りがあったので、画質や音質面にこだわれなかったが、最近では、AC100Vが利用出来るポータブルバッテリー製品なども出てきているので、2019年は「その縛り」を超越した高画質、高音質にこだわった「屋外大画面☆マニア」企画をAV Watchでできたらいいなぁ、と思ったりしている。
今年もミニ筐体のクラシックゲーム機の復刻版が盛り上がったゲーム機関連
昨年も「ゲーム機をけっこう買った」という話をしたが、今年も結果的にそうなった。
最近はオッサン狙いなのか、「昔のゲーム機の復刻版」がよく発売される。今年も幾つか発売されて、その多くを買ってしまったのだ。
7月に発売されたのはSNKのネオジオの復刻版の「NEOGEO mini」。
ネオジオと言えば、1990年代のゲームセンター文化を支えたゲームプラットフォームでゲーセン版と家庭用版とてほぼ同一仕様のゲームがプレイできることがウリだった。家庭用版の本体価格は58,000円で、ゲームソフトも大容量ロムカートリッジを採用していたので約30,000円前後。当時のゲーム機の価格基準からすると破格の高級機だった。当時、ゲーセン小僧だった筆者は無理して購入。「サムライスピリッツ」「餓狼伝説」「龍虎の拳」「THE KING OF FIGHTERS」などなど名作格闘ゲームのほぼ全てを予約して購入。バイトと勉学、そしてゲームプレイに励んだものだった。
発売された復刻版のNEOGEO miniは、当時のSNK純正ゲーセン筐体を再現した"いでたち"が特徴で、昨今の復刻版ゲーム機とは違って液晶ディスプレイまでを内蔵しているところがユニーク。いちおう簡易的な操作レバーやボタンも組み付けられているがまともに遊ぶのは難しい。まともにプレイするには別売りのゲームコントローラを用意する必要がある。
ただ、SNKからリリースされている純正ゲームコントローラはいわゆるゲームパッドのみ。ゲーセンで慣れ親しんだプレイ感覚を楽しむにはアーケードコントローラが必須だ。そんな中、NEOGEO mini発売後しばらくしてから、PlayStation系のアケコンが使えるコンバーターが発売されたのでこれを使ってプレイしている。
収録タイトルは40。主に上で挙げたような格闘ゲームをプレイしているが、ネット対戦ができるわけでもないので意外と飽きが来るのは早かった(笑)。まあ昔の友達が来たときに引っ張り出してみんなでワイワイプレイしたいと思う。
その後、年末には初代プレイステーションの復刻版「PlayStation Classic」が発売となり、こちらも入手した。
こちらの収録タイトルは20。「グランツーリスモ」や「パラッパラッパー」などの当時の人気タイトルが収録されなかったのは残念だが、「バイオハザード」「メタルギアソリッド」「闘神伝」「ジャンピングフラッシュ」など、当時ハマったタイトルもけっこう入っていたのでまあまあ満足。ただ、今改めて見るとグラフィックスの解像度が低く、今のスマホゲームにも及ばないレベル。しかし当時は、この3Dグラフィックスで「無限大の次世代感」を感じさせてくれたのだ。
収録タイトルの「グラディウス外伝」や「Gダライアス」は当時欲しかったが持っていなかったので、ワクワクしながら初見プレイをしたのだが、標準付属のゲームパッドでプレイするのは無理だった(笑)。アケコンでプレイしたいところだが、対応していない。ちなみに、PlayStation ClassicのUSB端子にPS3/PS4のアケコンを繋ぐとレバー操作だけは効くが、ボタンは効かないので使えず……。
さらに年末には前出のNEOGEO miniのクリスマス限定版が発売になり、それも購入。収録タイトルは48で通常版に対して8タイトル増えている。増えたタイトルは海外版のNEOGEO miniにも未収録のモノが多く、個人的にはゲームセンターで夢中になっていた「リアルバウト餓狼伝説スペシャル」や、地元のゲーセンには入荷しなかった「風雲黙示録」の収録が嬉しかった。ただ、今回も飽きが来るのは早かった(笑)。
PCゲーミング環境については、レーシングゲームをそれっぽくプレイするために「AP2 Racing Wheel Stand」というホイールスタンドを購入した。今は2万円も出せば、かなりがっしりしたフレームのものが購入できるようになったのだ。
これにMadcatzの「Madcatz Pro Racing Force Feedback Wheel and Pedals」(MCX-RW-MC-PRO)を組み付け、さらに49インチ、アスペクト比32:9のサムスンの「C49HG90」を組み合わせた。C49HG90は3,840×1,080ドットの湾曲型液晶パネルを採用したHDR対応ディスプレイでレーシングゲームと組み合わせるには最高かもしれない。一人称シューティングとの相性も良さそうだ。
2018年最後の散財はコンパクトデジカメ「DSC-RX100M6」
昨年、DSC-RX100M5の購入を報告したが、なんと今年2018年は「M6」への買い換えを敢行してしまった。
メインとなる一眼レフは、相変わらず2015年発売機のニコン「D5500」のままである。
M5は購入後、非常に活躍してくれたデジカメだった。フルHD/960fpsのハイスピード撮影も優秀だし、撮影画角が35mm換算で24mmという広角性能も優秀だし、カンファレンス等で最前列に座った状態でのプロジェクターのスクリーン画面の撮影も余裕。
ただ、ズーム性能が3倍程度と弱く、万能性は今ひとつだった。これがM6では8倍ズームとなったのだ。まぁ昨今のコンデジは30倍ズームが珍しくないので、たかだか8倍という感じがしないでもないのだが、M5の使い勝手にズーム倍率増量となると新たな活用範囲が広がるのではないかという期待が生まれたのだ。
それと、4K動画撮影機能においてHLG(Hybrid Log Gamma)準拠のHDR撮影に対応したことも決め手となった。HDR撮影に対応したビデオカメラはまだ大きく高価なため、カジュアルにHDR撮影が楽しめそうなM6には魅力を感じたのだ。
といっても、この製品、購入したのはつい先日で、ほとんど使いこなせていない。そう、実は2018年最後に購入したものがコイツだったのである。ちなみに“Paypay騒動”の恩恵は得られず。買い物の時間が取れたのは、20%還元キャンペーンが終了した翌日であった(笑)。残念。
2019年、年明けにはラスベガスで開催される家電ショウのCES2019に行く予定なので、HDR映えするラスベガスの街並みでも撮影してみようかと思っている。