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intime、セラミックツイータを採用した4,830円のハイレゾイヤフォン「碧」。e☆イヤホン独占販売

 e☆イヤホンは、intime(アンティーム)ブランドのハイレゾ対応イヤフォン「碧(SORA)」の国内独占販売を2017年1月上旬より開始する。店頭・Webでの価格は4,830円(税込)。12月27日より全店で予約受付を開始し、試聴も可能になる。

ハイレゾ対応イヤフォン「碧」

 2016年に創立したオーツェイドのブランドで、「創業者自ら30年かけて習得してきたエレクトリックセラミックの技術と自身の持つ音の感性を最大限に活かしハイレゾイヤホンを開発」したという。ブランド名のintimeは、フランス語で“親友”の意味。

 最大の特徴は、セラミックの円形振動板をツイータとして搭載している事。これに、10mm径のダイナミック型ユニットのウーファと組み合わせたハイブリッド構成になっている。

 セラミックのツイータには、「VST(VerticalSupportTweeter)」技術を導入。セラミックの振動体の多くは非常に尖鋭的な周波数特性を持つため、一般的にセラミックのスピーカーは耳に刺さる音になる事が多い。その弱点を克服するため、外周部に垂直方向に支持するNi合金の振動板を配置。同時にツイータの感度低下を防ぐために、高効率なセラミックエレメントも開発。また、セラミックエレメントの中心にドーナツ状に穴をあけており、ダイナミック型ウーファとの特性のバランスを取っている。

セラミックツイータとVSTの概要

 ダイナミック型ウーファとVSTは同軸上に配置。「全域に渡り素直な再生能力が得られるように構成した」という。再生周波数特性は10Hz~40kHz。感度は98dB以上。インピーダンスは22Ω。

パッケージ

 筐体は真鍮製。セラミックの振動を抑制し、「よりまろやかな高域特性に仕上げ、低域の音圧にも有効」だという。ボディの加工は、JAXAの部品加工も手がけるという国内の精密加工工場で行なっている。組み立ては中国だが、「あくまでも日本品質にこだわるため、日系の合弁会社を使っている」という。筐体表面は防錆のために、ニッケルメッキを施し、その上から傷をつきにくくする硬質クロムメッキを施した。

 ケーブルは4芯の無酸素銅。本革製のコードリールも同梱する。長さは120cm。入力端子はステレオミニ。イヤーピースはS/M/Lの3サイズ。重量は25g。

本革製のコードリールも同梱

音を聴いてみる

 セラミックの振動板をツイータとして採用しているのが特徴だが、サウンドもその特徴を活かしたもので、中高域の高解像度な描写が持ち味だ。バランスド・アーマチュアのイヤフォンも高解像度が特徴だが、セラミックツイータは音が細かいだけでなく、音圧の豊かさやレンジの広さもある程度感じさせ、ダイナミック型ウーファとの音の繋がりも自然だ。

 真鍮製筐体も手伝い、高解像度かつ、爽やかな響きをわずかに感じさせる高域が心地良い。同時に、低域はダイナミック型ならではのパワフルさを備えており迫力も感じさせる。方式を考えずに聴いても、税込4,830円のハイレゾ対応イヤフォンとしてコストパフォーマンスの高さが印象的だ。