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シャープ初のBS4Kテレビはダブルチューナで4K裏録、「AQUOS 4K AN1」

シャープは、同社で初めてBS4Kチューナーを搭載した4K液晶テレビ「AQUOS 4K AN1/AL1」シリーズを11月17日より順次発売する。45型「4T-C45AL1」と50型「4T-C50AN1」、60型「4T-C60AN1」の3サイズ展開で、価格はオープンプライス。店頭予想価格は45型が155,000円前後、50型が20万円前後、60型が28万円前後。50/60型は11月17日から、45型は12月22日から発売する。

4T-C60AN1

12月1日から放送開始する新4K衛星放送(BS4K)に対応した液晶テレビ。BS4Kはダブルチューナーで、BS4K放送を見ながら裏番組のBS4K放送を別売のUSB HDDに録画できる。

また、家族の視聴傾向を学習する「COCORO VISION」も強化し、家族のスケジュールを音声で入力できるようになるなど、シャープが推進する「AIoT」機能を拡充。Googleアシスタントからの番組検索や天気の確認や連携した製品操作などが行なえる。OSはAndroid 8.0 Oreo(Android TV)。

BS4K対応のAQUOS 4KとAQUOS 4Kレコーダー

AQUOS 4K AN1/AL1の投入とともに、BS4K対応の「AQUOS 4Kレコーダー」と「AQUOS 4Kチューナー」も11月24日により順次発売し、AQUOSシリーズの新4K衛星放送対応を強化する。

BS4Kダブルチューナー搭載で4K裏録

 60/50/45型のいずれも3,840×2,160ドットの4K液晶パネルとエッジ型のLEDバックライトを搭載。視野角は上下/左右176度。広色域技術「リッチカラーテクノロジー」に対応する。50/60型は艶やかな黒を表現しながら外光の映り込みを抑える「N-Blackパネル」を採用、45型は低反射パネルを採用する。

4T-C60AN1
4T-C50AN1

映像エンジン「AQUOS 4K Smart Engine PRO」は、8Kテレビ向けに開発したアップコンバート映像処理技術を応用し、4Kや2Kなど入力信号の解像度や映像レベルの判別を行ない、最適な高精細処理を実施。地上波から新4K衛星放送まで、高精細かつ臨場感豊かに再現するという。

AQUOS 4K Smart Engine PRO
4Kマスターアップコンバートプロ
4T-C45AL1

HDR信号はUltra HD Blu-rayのHDR10に加え、4K放送で採用されるHLG(ハイブリッドログガンマ)に対応する。

チューナーは地上/BS/110度CSデジタル×2で、BS/110度CS 4Kにも対応。別売USB HDDへの録画が可能で、BS4K放送をみながら裏番組の録画も行なえる。

BS4KダブルチューナーでBS4K裏録に対応

スピーカーは50/60型が総合出力35Wの2.1ch 3ウェイ5スピーカーの「FRONT OPEN SOUND SYSTEM PLUS」。音を前方に導くリフレクター構造と、開口率を高めるためスピーカーネットを省いた前面開口機構により、音抜けのよいクリアなサウンドをダイレクトに届ける。45型はフルレンジ×2で、総合出力20Wの「FRONT OPEN SOUND SYSTEM」。

FRONT OPEN SOUND SYSTEM PLUS

オンキヨーによる高音質技術を取り入れているほか、空間全体の音響パワーの変化をとらえて補正する「Eilex PRISM」を搭載し、自然な音の広がりや奥行感、明瞭度の高い音声が再生できる。また、デジタルフィルタ「VIR Filter」による、広帯域かつ高精度な補正を行なう。

スタンドは左右回転式で、見やすい角度でテレビを楽しめる。また、テレビの裏側の掃除や周辺機器のケーブル接続なども、テレビの角度を変えながら手軽に行なえるという。

COCORO VISIONも進化。カレンダーも

家族の視聴傾向などを学習して、おすすめの録画番組などを教えてくれる「COCORO VISION」を搭載。AIが、家族のよく見る番組や利用した時間帯を学習し、好きなジャンルの番組や、よく見るタレントが出演する作品を教えてくれる。

また、人が近づくとテレビが自動でONになり、見逃しがちな番組などを画面や声で教えてくれる。

新たにCOCORO VISIONでおすすめする情報に、自治体などのイベント主催者からの情報や地域の週末の催し物などを表示(年内開始予定。提供される情報量は地域によって異なる)。

さらに、新サービス「COCORO CALENDAR」に対応。家族のスケジュールを共有できるサービスで、リモコンのボタンから起動して、リモコンのマイクでスケジュールの入力も行なえる。カレンダー画面には、地域のイベントも表示。家族のカレンダーに休日の外出先を簡単に登録できるほか、スマートフォン向けのカレンダーアプリ「ジョルテッシモ」を使えば、外出先でもスケジュール確認が可能。また、COCORO VISIONで明日のスケジュールをリマインドするなど、AI連携にも対応する。

COCORO CALENDAR

ビデオ配信の「COCORO VIDEO」や音楽配信の「COCORO MUSIC」、ゲームの「COCORO GAME」にも対応。各スマホアプリとの連携動作も行なえる。

Android TV最新バージョン「Android 8 Oreo」を搭載。GoogleアカウントをAQUOSに入力すれば、映像配信やゲーム、生活情報などのアプリをGoogle Playストアからダウンロード可能。

リモコンのGoogleアシスタントボタンからの音声検索に対応し、見たいジャンルや俳優の名前から番組検索や天気の確認などの操作が行なえる。放送や録画番組のほか、YouTubeやCOCORO VIDEOの番組を検索・再生できる。

Googleアシスタント対応(Works with Google アシスタント)のシャープ製品(COCORO KITCHEN、COCORO AIRなど)や他社製品の操作も可能。また、スマートスピーカーのGoogle Homeからの選曲や音量調整も行なえる。

家電製品と連携

映像配信サービスは、COCORO VIDEOのほか、Netflix、dTV、Hulu、GYAO!、DAZN、AbemaTV、U-NEXT、niconico、YouTube、スカパー! オンデマンドなどに対応。今後Amazon Prime Videoへの対応も検討されている。

HDMIは4系統で、いずれもHDCP 2.2対応。HDMI1/2はHDR対応(18Gbps)で、HDMI2がARC対応となる。コンポジットのビデオ入力(ミニジャック)も装備。ヘッドフォン出力やアナログ音声出力、光デジタル音声出力も備えている。

スタンドを含む外形寸法/重量は、50型が112.6×27.2×71.9cm(同)/約23.5kg、60型が135.4×34.1×84.9cm(同)/約33.5kg。45型は未定。消費電力と年間消費電力量は、50型が175Wで163kWh/年、60型が224Wで179kWh/年。

4Kテレビトップシェア。8KテレビはCEATEC発表

シャープ スマートTVS事業本部 本部長代行の加藤直樹氏は、12月1日の新4K8K衛星放送スタートに向けて、対応製品を全面展開すると表明。その第1弾として、AQUOS 4K AN1/AL1シリーズとAQUOS 4Kレコーダー、AQUOS 4Kチューナーを発表した。

シャープ スマートTVS事業本部 本部長代行の加藤直樹氏
新4K8K衛星放送対応を強化

2018年以降も4K/8Kテレビ市場の拡大を見込んでおり、2020年には4Kテレビのうち90%を4Kもしくは8K放送対応し、4Kテレビでトップシェアを狙う。また、BDレコーダーについても2020年度までにUltra HD Blu-ray(UHD BD)の構成比を50%まで拡大し、トップシェアを狙うとした。

2020年度には9割の4KテレビがBS4K対応に

なお、8Kについては、幕張メッセで開催される大規模展示会「CEATEC JAPAN 2018」にあわせて、10月15日に発表予定。8K放送の開始に合わせて、8K対応テレビを投入する方針。

CEATECで8Kテレビを発表へ