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パナソニック、独自構造パネルの4K有機EL「JZ1000」。ビエラ初の48型も

TH-65JZ1000

パナソニックは、ビエラ(VIERA)の新製品として、自社設計・組み立ての有機ELディスプレイを搭載した、スタンダード4K有機ELテレビ「JZ1000」シリーズを6月18日より順次発売する。有機ELビエラ初の48型を含む、65型、55型の合計3サイズをラインナップ。すべて価格はオープンプライスで、店頭予想価格は65型が48万円前後、55型が31万円前後、48型が25万円前後。

4K有機ELビエラ「JZ1000」
65型「TH-65JZ1000」 48万円前後 6月25日発売
55型「TH-55JZ1000」 31万円前後 7月9日発売
48型「TH-48JZ1000」 25万円前後 6月18日発売

2020年6月に発売した、4K有機ELビエラ「HZ1000」シリーズの後継機種。

スタンダードクラスながら、最上位JZ2000の技術エッセンスを取り入れた、独自設計・組立の「ハイコントラスト有機ELディスプレイ」を65型と55型に搭載(48型は非搭載)。さらに自動画質調整機能「オートAI画質」や、4K120p/VRRサポートのHDMI入力、4K放送ダブ録、Googleアシスタント&Alexa音声操作など、画質と機能の強化を図っている。

なお、同日発表のフラッグシップ4K有機ELビエラ「JZ2000」シリーズは、別記事を参照のこと。

TH-65JZ1000
JZ1000シリーズ

'20年発売の最上位「HZ2000」並みの高コントラスト性能

65型・55型の2サイズで、バックカバーと放熱プレートを一体化した、独自構造の「ハイコントラスト有機ELディスプレイ」を搭載。最上位JZ2000のような、新素材の貼付け構造は採用していないが、進化したパネル制御技術と相まって、従来モデル(標準パネルを採用)よりもコントラスト性能を高めており、「シーンによっては、HZ2000を凌駕するコントラスト性能がスタンダードクラスで可能になった」(同社担当)という。なお、48型に限っては、パネルメーカー標準の放熱構造・素材が使われている。

制御技術「Dot Contrast パネルコントローラー」もアップデート。画素単位で明るさの分布、色の情報を制御することで、明部の豊かな階調や色表現を可能とする従来のパネル制御に加えて、エリア毎の入力信号情報の解析アルゴリズムを新たに追加。より豊かな階調や色表現が可能になっているという。

TH-55JZ1000
TH-48JZ1000

'21年春モデルの4K液晶ビエラでも採用された、自動画質調整「オートAI画質」を搭載。

放送や映画など100万超の映像シーンからなる学習用データベースをAI学習させ、「シーン認識アルゴリズム」を生成。同アルゴリズムがシーンを認識し、シーン毎に「ヘキサクロマドライブ」「AI HDRリマスター」「4Kファインリマスターエンジン」などの高画質化技術を統合的に制御し、映像を部分ごとに自動で最適な画質に調整してくれる。

有機EL専用の映像処理回路「ヘキサクロマドライブ プラス」を引き続き採用。'21年モデルでは、HDR10/HDR10+コンテンツの入力時、シーンに応じてHDRトーンマッピング処理を動的に変化させる技術を追加しており、高輝度域でも色鮮やかで、階調豊かな映像を実現したという。

他にも、入力された映像信号のオリジナル解像度を判別して、ディテール処理を最適化させる「素材解像度検出 4Kファインリマスターエンジン」、AIによる機械学習で素材をHDRのような高コントラスト映像に変換する「AI HDRリマスター」、HDR10規格のUHD BDコンテンツを高コントラスト化する「ダイナミックメタデータクリエーション」などを引き続き搭載。

画面の一部に黒画面を挿入することで動画ぼやけを低減する「クリアモーション」や、映像内で物体が動く量を検出・背景と分離して破綻のない倍速補間を行なう「オブジェクト検出 倍速表示」も搭載する。

4K/HLG番組の明るさ改善を実現するアルゴリズムも搭載されている
残像を低減する有機ELクリアモーション

HDR機能としては、新たに「HDR10+ ADAPTIVE」に対応。HDR10+コンテンツの映像を表示する場合は、部屋の明るさに合わせてテレビが自動で画質調整するため、視聴環境に左右されずにコンテンツの映像を最も最適な状態で鑑賞できるという。ほかにも、HLG、HDR10、HDR10+、Dolby Vision、HLGフォトをサポートする。

ゲームモード エクストリーム

HDMI2.1対応も大幅に強化された。従来はeARC、ALLMのみだったが、新たに4K120p入力をサポートした「ゲームモード エクストリーム」を設置。PlayStation 5やXbox Series X、AMD製PCカードの4K120p映像を表示できるようになった。

信号の処理時間を短縮することで通常モードよりも映像表示までの遅延を低減しており、すばやい操作を要求されるゲームも快適に楽しめるという。

さらに、映像ソースのフレームレートとディスプレイのリフレッシュレートのズレによって発生する“画面割れ”を防ぐ「VRR」と、AMD製グラフィックスカードと接続した際に低遅延・ティアリングの無いスムーズなゲームプレイができる「AMD FreeSync Premium」にも対応する。

なお、'21年モデルの有機ELビエラは、'20年モデルよりも更なる低遅延化を実現。ゲームモードにおいて、従来よりも遅延が半分に抑えられているとのこと。

4K放送ダブル録画を実現

BS4K・110度CS4Kチューナーを2基、地上/BS・110度CSチューナーを3基搭載しており、別売のHDDを接続する事で裏番組録画が可能。2K放送、または4K+2K放送の2番組同時録画に加え、4K放送のダブル録画が可能。

2画面機能も4K放送に対応。2K/4K放送+2K放送、2K/4K放送+BD/録画番組視聴が可能になった。ただし、4K放送の2画面表示はできない。

お部屋ジャンプリンクを使った4K放送番組の受信に引き続き対応。全自動4Kディーガなど“4Kお部屋ジャンプリンク対応サーバー”を組み合わせることで、ディーガ内の4K録画番組を4K解像度のまま受信・再生できる。また全自動4Kディーガとの組み合わせで、過去の録画番組と未来の放送予定番組を番組表からチェックできる「過去未来番組表」も4K放送に対応する。

新メニュー画面とデザイン一新のBluetoothリモコン

音質面では、クリアで聞き取りやすい音を実現する「30W ダイナミックサウンドシステム」を搭載。独自の測定方法に基づいた位相補正により、音響特性・音像定位を改善し、映像の中から聞こえてくるようなリアルな音質を目指した。

スッキリとしたディスプレイ部にデザインをマッチさせるため、スイッチの構造を見直した薄型デザインの転倒防止スタンドを採用。底部の吸着システムを使い、転倒を防いでいる。前後15度のスイーベル機能も搭載。テレビを好みの向きに変えることができる(48型を除く)。

48型のスタンド。スイーベル機能は非対応

'21年モデルでは、メニュー画面やリモコンが大幅にリニューアルされた。

新しいメニュー画面では、操作頻度の高い各種設定がピックアップされており、2画面表示や字幕操作も新メニューから簡単に行なえるようになった。

新リモコンでは、デザインとキーレイアウトを刷新。操作性を高めるために、リモコンのエリアを放送視聴操作、基本操作、録画コンテンツを見るための再生操作、ネット動画視聴操作の4つにゾーニングして配置。

リモコン中央にあるマイクボタンを押して発話すると、音声でコンテンツの検索やテレビの基本操作が行なえる。従来のビエラ音声操作に加え、新モデルではGoogle アシスタントとAmazon Alexaに対応。音声操作を行なう際は、いずれかを選択・設定して利用する。

またテレビとの通信には赤外線ではなく、Bluetoothを採用。これにより、テレビにリモコンを向けることなく操作できるようになった。

リモコン

ネット動画視聴を求めるニーズに合わせ、配信サービスのダイレクトボタンを増設。従来のABEMA、Netflixに加え、Amazon Prime、Hulu、U-NEXT、Rakuten TVのボタンを新設。

ダイレクトボタンを設けた映像配信サービス以外にも、TVer、YouTube、dTV、デジタル・コンサートホール、DAZN、TSUTAYA TV、スカパー! オンデマンド、Paravi、TELASA、DMM.com、ひかりTV 4Kなどが視聴できる。

HDMI入力端子は4系統で、HDMI 1~2が40Gbps(最大4K120p)、HDMI 3~4が18Gbps(最大4K60p)入力に対応。HDMI 2はeARCをサポート。

HDMIの他には、ビデオ入力×1、光デジタル音声出力×1、サブウーファー端子兼用ヘッドフォン×1、LAN×1、USB×3を備える。USB1端子のみUSB 3.0に対応。無線LANを内蔵。Bluetoothは送受信をサポートし、テレビの音を2台まで同時送信できる。

消費電力と年間消費電力量は、65型が466Wで、208kWh/年。55型が355Wで、162kWh/年。48型が263Wで、131kWh/年

スタンドを含めた外形寸法と重量は、65型が144.8×34.8×90.1cm(幅×奥行き×高さ)で、約22kg。55型は122.7×34.8×77.7cm(同)で、約19.5kg。48型は106.9×24.5×67.7cm(同)で、約20kg。