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65型19万円の“Androidじゃない”エントリー4Kレグザ

65型「65M550L」

TVS REGZAは、4K液晶レグザのエントリーモデルとして、4K120p対応の「Z570L」および4K60p対応の「M550L」シリーズを7月1日より順次発売する。Z570Lが65/55/50/43型、M550Lが75/65型をラインナップ。価格はすべてオープンプライスで、店頭予想価格は13.5万円前後(43型)から。

4K液晶レグザ「Z570L」  7月1日発売
・65型「65Z570L」 約26.5万円
・55型「55Z570L」 約19万円
・50型「50Z570L」 約15.5万円
・43型「43Z570L」 約13.5万円

4K液晶レグザ「M550L」  8月発売
・75型「75M550L」 約25万円
・65型「65M550L」 約19万円

Z570Lは、'21年モデル「Z570K」、またM550Lは「M550K」の後継機種。

'21年モデルからの主な変更点は、エンジン性能とOS。プロセッサはZR Iから、新チップのZR IIへと向上。またOSはAndroid TVからレグザ専用Linux OSへと回帰しており、映像メニューや各種設定など、従来のレグザメニューが新プロセッサに移植されている。

Z570Lシリーズ
M550Lシリーズ

Z570LとM550Lの大きな違いは、倍速仕様やDolby Atmos対応、スピーカー構成などで、その他の基本的な機能は変わらない。

なお、同時発表の4K有機ELレグザ「X8900L」、量子ドット搭載4K液晶レグザ「Z770L/Z670L」は別記事で紹介している。

シリーズの仕様比較

エンジンはどちらもZR II。上位Z570Lのみ倍速対応

4K/3,840×2,160ドットの液晶パネルを採用。上位Z570Lのみ、120Hzの倍速駆動に対応する。バックライトは直下型LED。ただし、エリアコントロールは搭載しない。

65型「65Z570L」
65型「65Z570L」
75型「75M550L」
75型「75M550L」

画像処理エンジンは両シリーズとも、高画質と快適な操作性を両立する新世代「レグザエンジンZR II」を搭載。

レグザエンジンZR II

健康的で自然な質感を実現する美肌技術は、「美肌フェイストーンZR II」へと進化。人肌の立体感や質感を向上させるとともに、黒ずみや白飛びなどを抑制し、自然な人肌を再現。さらに、撮影環境などの影響でシフトしてしまった肌も、自然で好ましい色合いに調整する。

美肌フェイストーンOFFのイメージ
美肌フェイストーンONのイメージ

動画配信サービスを高画質化する「ネット動画ビューティZR II」は、動画特性に合わせた高画質処理により、コントラスト・精細感を向上。さらにネット動画の気になるノイズを抑制し、低フレームレートのコンテンツも滑らかに再生する処理も搭載。前述の美肌フェイストーン機能との併用で、ネット動画映像での人肌も自然に再現できるという。

ネット動画ビューティZR II OFFのイメージ
ネット動画ビューティZR II ONのイメージ

放送波のさまざまなノイズを低減し、高精細な映像を再現する「地デジAIビューティZR II」は、テロップまわりのノイズや動きのある映像で発生しがちな動きボケを抑制し、クリアな映像に変換。クラウド上にある番組やジャンルごとの映像調整パラメータを利用し、高画質処理を行なう「クラウドAI高画質テクノロジー」も備えており、さまざまな番組がより最適な映像で楽しめるようになっている。

対応HDRは、HDR10、HLG、HDR10+、Dolby Visionで、視聴環境にあわせて最適な映像を映すDolby Vision IQもサポートする。

Z570Lのみ4K120p/VRRサポート。M550Lは4K60p時も遅延0.83ms

Z570Lは、総合出力40W(同時駆動)の「重低音立体音響システム」を採用。スピーカー構成はフルレンジ×2、ウーファー×1で、Dolby Atmosにも対応する。M550Lは、総合出力20W(同時駆動)の「レグザパワーオーディオシステム」。スピーカー構成はフルレンジ×2で、Atmosは非対応。

テレビの設置環境に応じて音響特性を補正する「オーディオキャリブレーション」機能を搭載。テレビから発するテストトーンを、リモコンのマイクで測定。音響特性を取得・補正することでリビングやベットルームなど、部屋に最適なオーディオ設定に自動調整できる。

搭載チューナーは2シリーズ共通で、地上デジタル×3、BS/110度CSデジタル×3、BS/CS 4K放送×2。USB HDD(別売)をテレビに接続すれば、地デジ/BS/CSの2番組同時、4K放送の裏番組録画が行なえる。

55型「55Z570L」
50型「50Z570L」

10個(ABEMA、Netflix、Hulu、U-NEXT、YouTube、Amazon Prime Video、Disney+、TVer、dTV、Net.TV)のダイレクトボタンを搭載した、新リモコンを採用。

好みのネット動画アプリや、HDMI接続した外部機器をユーザーが登録できる「My.Choice」ボタンも2つ用意しており、例えば、ダイレクトボタンのない「DMM.com」や「SPOOX」「Paravi」などのアプリをMy.Choiceに割り当てれば、ネット動画へのアクセスが更に便利に利用できる。

リモコン

HDMI入力は4系統で、うち入力1/2がHDMI2.1をサポート。

自動的に低遅延モードに遷移するALLM、高音質音声データのHDMI伝送に対応するeARC(入力2のみ)、ゲーム機の出力映像に合わせ自動的に最適なモードに設定する「オートゲームアジャスト」や「ゲーム専用高画質」を装備。

倍速対応のZ570Lシリーズのみ、4Kのハイフレームレート映像が楽しめる4K120p入力、映像のちらつきやカクツキを軽減するVRRもサポートする。

43型「43Z570L」

映像表示遅延は、Z570Lが1080p/120Hz入力時で0.83ms。1080p/60Hz(12bit)、1440/60Hz、4K/60Hz(12bit)入力時で約9.2ms。M550Lが1080p/60Hz、4K60p入力共に0.83ms。

HDMI以外の入出力端子は、4極ミニプラグのビデオ入力(映像・音声LR)、光デジタル音声出力、ヘッドフォン出力、LANを各1系統用意。USB端子は2系統で、通常録画専用×1、汎用×1。

消費電力と年間消費電力は以下の通り。

【消費電力と年間消費電力】
・65Z570L:215W 263kWh/年
・55Z570L:165W 201kWh/年
・50Z570L:148W 188kWh/年
・43Z570L:146W 187kWh/年
・75M550L:未定
・65M550L:未定