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ヤマハ、定番配信用ミキサーに8系統入力やボイチェン搭載「AG08」

「AG08」(ブラック)

ヤマハは、ライブ配信用ミキサーAGシリーズのフラッグシップモデルとして、計8chの入力やサウンドパッドなどを備えた「AG08」を2月2日より発売する。カラーはブラック、ホワイトの2色。価格は96,800円。

計8chの入力や直感的な音量操作が可能なミキシング機能、多彩なエフェクト、サウンドパッドによるパフォーマンス機能を1台に備えたライブ配信向けミキサー。

ホワイト

楽器やマイク、イヤフォン・ヘッドフォン、BGMプレーヤー・外部スピーカーなどのオーディオ機器を接続し、入力された各音源の音量操作を本体のフェーダー・ツマミですばやく行なえる。

入出力では、6ch分を使用し、USBオーディオ入出力端子を通じてPCからの音声をアプリごとの3系統の出力デバイスとして本体フェーダーへアサインすることで音量操作できる。

PCからAG08に送られる音声は「CH3/4(Yamaha AG08)」「CH5/6(Yamaha AG08)」「CH7/8(Yamaha AG08)」の3系統のオーディオ出力デバイスとして認識。アプリごとに出力先を設定できる。

AG08からPCに送られる音声は全音声が含まれる「Streaming(Yamaha AG08)」、ボイスチャット向けに使える「Voice(Yamaha AG08)」、BGM/効果音含めボイスチャット相手と共有可能(CH7/8のみを除外した入力)「AUX(Yamaha AG08)」、ASIO対応ソフトでマルチレコーディングが可能な「ASIO channels (Multi-Channel Audio)」の4つでPC上に認識される。

CH1とCH2には独立したファンタム電源を搭載。またCH1では、ヘッドセットマイクの入力にも対応する。

CH1、CH2それぞれにファンタム電源を搭載

CH3/4・CH5/6・CH7/8は、各入力でSTREAMING ON/OFFスイッチを切り替えることで、配信音声への送りを本体側で設定可能。主に楽器やBGM機器を接続するための3系統のステレオ入力となっている。

CH7/8には4極ステレオミニ端子も装備し、iOS/Android端末などのスマートフォンやタブレットを接続できる。

CH3/4・CH5/6・CH7/8はUSBでPCやiPad・iPhoneからの音声入力が可能。本体入力端子(LINE入力)と切り替えもでき、本体フェーダーによる直感的な音量操作が可能となっている。

リアパネル部

2系統のモニターヘッドフォン端子やスピーカー接続のモニターアウト、外部機器への出力に便利なミックスアウトを装備。それぞれに対し、個別に出力する音声を設定もできる。実際に配信される音声(STREAMING OUT)をヘッドフォンで素早く確認できるCUEスイッチも搭載する。

「AG03MK2」「AG06MK2」と同様にCOMP/EQやAMP SIM(アンプシミュレーター)による音声処理に対応。「FX(エフェクトサウンド)」にはREVERBに加え、新たにDELAYを搭載した。また、リアルタイムで調整可能な「ボイスチェンジャー」機能も新搭載。CH1では、エフェクトの組み合わせを4つの「CH1 PRESET」ボタンに登録・保存し、必要な時は瞬時に呼び出しができる。

ボイスチェンジャー
「CH1 PRESET」ボタン

ワンタッチで6種類の効果音再生が可能な「SOUND PAD(サウンドパッド)」も装備。独立したレベルノブも含め場面に合わせた音量での再生が行なえる。マイクで話している間のみBGMを小さく自動調整する「DUCKER(ダッカー)」にも対応した。

サウンドパッド

配信音声(STREAMING OUT)では「MAXIMIZER(マキシマイザー)」機能を内蔵し、帯域ごとにコンプレッサーの設定を行なうことで音量の変化を抑えて音圧を稼ぎ、配信先のリスナーへ聴きやすい音を届けられる。

専用アプリ「AG08 Controller」も用意。本体設定や各パラメーター詳細の変更や保存が可能で、Windows/mac/iOSに対応する。エフェクトの設定を細かく調整可能な「Detail(ディテール)モード」のほか、導入して最初にマイクから音を出すまでの操作を解説する「Simple(シンプル)モード」を搭載。チュートリアル内でマイク音の録音/確認も行なえるため、初めての接続も実際に確認しながら進められるという。

電源は同梱の電源アダプターを使うか、USB-Cによる給電が行なえる。消費電力は最大7.5W。外形寸法は290×222×88mm(幅×奥行き×高さ)。重量は2.2kg。USB-Cケーブルなどが付属する。