ニュース

Amazon初の11型タブレット「Fire Max 11」。Dolby Atmos対応、専用ペンも

「Fire Max 11」

Amazonは、シリーズ初の11型でクリエイティブ用途にも使えるというFireタブレット「Fire Max 11」を発表した。予約受付を開始しており、6月14日から出荷を開始する。価格は64GBモデルで34,980円、128GBモデルで39,980円。カラーはグレーのみ。

6月13日23時59分までの先行予約期間中キャンペーンとして、Amazon Prime VideoとKindle用のデジタルクーポンが各2,000円分プレゼントされる。製品にはMicrosoft 365 Personal 3カ月無料体験も付属する。

「Fire HD 10」とのサイズ比較

「もっとも高画質、パワフル」と謳う第13世代のFireタブレット。Amazonによれば、モバイルデバイスにおける端末別利用状況では、タブレットがもっとも伸びを見せているといい、特に若年層でのタブレット利用率は年々伸長しているとのこと。また、Fireタブレットのカスタマーレビューでは、動画視聴、ネット検索、電子書籍が主な利用用途で、サイズも11型以上へのニーズが高まっているという。

こうしたニーズに応えるべく、シリーズ初の11型タブレットを発売する。解像度は2,000×1,200ドット/213ppiで、TUV Rheinlandの低ブルーライト認証も取得している。他のFireタブレットシリーズ同様、ディスプレイには強化ガラスを採用した。

CPUは最大2.2GHzの8コア 2x Arm Cortex-A78、もしくは最大2GHzの6x Arm Cortex-A55で、RAM容量は4GB。上述のとおりストレージ容量は64GBと128GBの2種類で、最大1TBまでのmicroSDカードも利用できる。

バッテリー容量は7,500mAhで、駆動時間は最大14時間。充電ポートはUSB Type-C(2.0)で、充電時間は付属の9W充電アダプタを使った場合で約4.2時間。デュアルバンドWi-Fiに対応し、Wi-Fi 6(802.11ax)もサポート。Bluetooth 5.3も利用できる。対応コーデックはSBC、AAC、LDAC。

【お詫びと訂正】記事初掲時、充電時間は約5.5時間と記載していましたが、正しくは約4.2時間でした。お詫びして訂正いたします。(5月24日9時20分)

マルチタスク対応で、画面分割モードを使って、ZoomやTemasで通話しながらOne Noteでメモを取ったり、キーボードを使ってメールを送信するなど、複数の作業を並行して行なえる。

本体側面。電源ボタンや音量ボタン、USB Type-Cポートなどを備える

Fireタブレットとして初めて、電源ボタンに指紋センサーを内蔵。ボタンに触れるだけで簡単にロックを解除できる。カメラはフロント、リアともに800万画素で、1080pのビデオ撮影ができる。リアカメラはオートフォーカスを搭載した。フロントカメラは横向きで、家族や友人とのビデオ通話をより快適に楽しめる。

Alexaを搭載し、ハンズフリー操作が可能。Showモードに切り替えればスクリーン付きスマートディスプレイのように使うこともできる。スマートホームデバイスの操作もできる。

横向きだけでなく、縦向きでも使用できる

セキュリティカメラ「Ring」とも連携。例えばFire Max 11で映画を観ている間でも、Ringアプリを設定しておくことで、外出中、在宅中を問わず、訪問者がドアベルを鳴らした際にタブレットで訪問者に応対したり、カメラがモーション検知をした際に部屋の様子を確認したり、外出中のペットの留守番の様子を外から確認したりすることができる。

8.3型のiPad mini(第6世代)とのサイズ比較

筐体はアルミニウム製。落下テストでの耐久性は2022年発売の第10世代iPadの3倍だったとのこと。デュアルステレオスピーカーを内蔵し、Dolby Atmosに対応する。

なお従来モデルに搭載されていたヘッドフォン端子は非搭載となった。そのため、有線イヤフォンを使う場合は、USB Type-C接続のものを使うか、別途USB Type-C変換アダプタを用意する必要がある。

アマゾンジャパンのAmazonデバイス事業本部Fireタブレット事業部の丸山舞部長によれば、ヘッドフォン端子非搭載は「苦渋の決断」で、有線イヤフォンよりも完全ワイヤレスイヤフォンが主流となっている近年のトレンドを踏まえた結果だという。

外形寸法は259.1×163.7×7.5mm、重さは490g。9W電源アダプタとUSB Type-C(2.0)ケーブル、SDカード取り出しピンなどが付属する。

Fireタブレットシリーズ初の11インチ「Fire Max 11」
Fireタブレットシリーズ初の11インチ「Fire Max 11」(YouTube Short)

Fireタブレット初のスタイラスペンや日本語配列キーボードも

専用オプションの「Fire Max 11スリムカバー」

専用オプションとして、「Fire Max 11スリムカバー(ブラック、ブルー、アメジスト)」や「Fire Max 11 Digio2 保護フィルム(ペーパータッチ、ガラスタイプ)」に加え、「Fire Max 11スタイラスペン(Made for Amazon認定取得)」、「Fire Max 11キーボード付きカバー」も用意する。価格はスリムカバーが各6,980円、保護フィルムが各2,480円、スタイラスペンが4,980円、交換用ペン先が1,980円、キーボード付きカバーが10,980円。

「Fire Max 11スタイラスペン(Made for Amazon認定取得)」
Apple Pencil(第2世代)と並べたところ。Fire Max 11スタイラスペンのほうが少し短い

このうちスタイラスペンはFire Max 11のために作られたというもので、スタイラスペンの標準規格であるUSI 2.0に対応。単6電池を内蔵し、ペアリングや充電不要で利用できる。マグネットでタブレット側面に装着することも可能。

スタイラスペンはタブレット側面にマグネットで装着できる

ブラウザ使用時もキータッチせずに操作できるほか、手書き入力、「Picsart」アプリでの写真加工、「MediBang Paint」でのイラスト制作などに利用できる。

「Fire Max 11キーボード付きカバー」は日本語配列を採用
背面カバーにはキックスタンドも備える

キーボード付きカバーは、本体とマグネットで装着する仕様で、こちらもペアリングや充電不要で利用できる。キーボードレイアウトは日本語配列。背面カバーにはキックスタンド機能も備えており、キーボード部と背面カバーは分離することもできる。

スタイラスペンとキーボード付きカバーはFire Max 11本体とのセット販売も実施。それぞれ個別に購入するよりも最大で2,960円リーズナブルに購入できる。セット販売の価格は次のとおり。

【スタイラスペンセット】

  • Fire Max 11(グレー/64GB)+スタイラスペン(Made for Amazon認定) 38,980円(セット買い値引き-980円)
  • Fire Max 11(グレー/128GB)+スタイラスペン(Made for Amazon認定) 43,980円(セット買い値引き-980円)

【キーボード付きカバーセット】

  • Fire Max 11(グレー/64GB)+キーボード付きカバー 43,980円(セット買い値引き-1,980円)
  • Fire Max 11(グレー/128GB)+キーボード付きカバー 48,980円(セット買い値引き-1,980円)

【スタイラスペン・キーボード付きカバーセット】

  • Fire Max 11(グレー/64GB)+スタイラスペン(Made for Amazon認定)+キーボード付きカバー 47,980円(セット買い値引き-2,960円)
  • Fire Max 11(グレー/128GB)+スタイラスペン(Made for Amazon認定)+キーボード付きカバー 52,980円(セット買い値引き-2,960円)