ミニレビュー

最強の第3世代「Fire TV Cube」とプレミアムリモコンを触ってみた

第3世代「Fire TV Cube」

AmazonのFire TVシリーズ新モデルであり、「これまでで最も強力なストリーミングメディアプレーヤー」という第3世代「Fire TV Cube」が、10月27日から出荷される。価格は19,980円。発売に先駆け、マスコミ向けの体験会で、実機を触ってみた。

さらに、11月16日出荷予定で、カスタマイズ可能なボタンを搭載し、ボタンのバックライト機能も備えたFire TVシリーズ向けプレミアムリモコン「Alexa対応音声認識リモコン Pro」も触ることができた。こちらも3,980円で予約受付中だ。

Alexa対応音声認識リモコン Pro

歴代最強のFire TV Cube

Fire TV Cubeは、Fire TVシリーズの中でも処理能力の高いモデルと位置付けられているが、第3世代Fire TV Cubeは、新しいオクタコアの2GHzプロセッサーを搭載する事で、前世代よりも20%処理能力が強力になった。

スティック型では最もパワフルな「Fire TV Stick 4K Max」とくらべても、2倍の処理能力があるという。これにより、起動速度やアプリの起動も高速化。配信の4K動画もストレスなく再生できるという。実際に、Fire TVのホーム画面でコンテンツをスクロールしてみたが、引っ掛かりもなく、サクサクと動作していた。

第3世代Fire TV Cube
Fire TVのホーム画面

動作速度だけでなく、HDRコンテンツへの対応も充実。Dolby Vision、HDR10、HDR10+に対応し、4K動画も出力できる。Dolby Atmosサウンドもサポートするほか、Echoデバイスのスピーカーから音を出力する事も可能だ。

4K動画もサクサク再生できる

第3世代Fire TV Cubeならではの機能として注目なのは、HDMI入力を備えている事。ブルーレイレコーダーやゲーム機を接続し、それらの映像を楽しんでいる時もアレクサに呼びかけて様々な機能が使える。超解像度技術とアップスケーリング機能も搭載しており、HDMI入力された映像がHD画質であっても、4Kに変換し、高精細に表示できるという。

HDMI入力を備えている

他にも、セキュリティカメラ「Ring」がAlexaに接続されていれば、玄関に宅配便が届いた際に、テレビの画面上にRing Video Doorbellの映像が提示され、ソファに座ったまま応答したり、映像をピクチャー・イン・ピクチャーで確認できる。

セキュリティカメラ「Ring」との連携も可能。映画を見ながら、玄関の来客映像をチェックできる

通信周りではWi-Fi 6に対応する事で、より安定した4Kストリーミングが楽しめるようになった。Webカメラを接続し、Alexa Communicationsでビデオ通話をするためのUSB端子も搭載している。

形状的に“キューブ型”である事は従来モデルと同じだが、第3世代Fire TV Cubeは側面が全てファブリックで覆われるデザインになっており、実機を見ると、柔らかな印象を受ける。そのため、テレビなどの横に置いても、あまりデザイン的に強く主張せず、インテリアに溶け込む印象になった。

Alexa対応音声認識リモコン Pro

Alexa対応音声認識リモコン Pro
従来のリモコン

「Alexa対応音声認識リモコン Pro」は、単品発売されるプレミアムなリモコンで、対応機種はFire TV Cube(第2世代)、Fire TV Cube(第3世代)、Fire TV Stick 4K Max、Fire TV Stick 4K、Fire TV Stick(第2世代)、Fire TV Stick(第3世代)、Fire TV(第3世代)。

大きな特徴が、リモコンを見失った時の「リモコンを探す」機能。Alexa搭載のデバイスに「アレクサ、リモコンを探して」と話しかけると、最大5分間、リモコンの内蔵のスピーカーから探知音が鳴り、リモコンの位置を把握できる。Alexa搭載のデバイスが無くても、Alexaアプリからも探索指示が可能だ。

Alexa対応音声認識リモコン Proを探す機能のデモ

さらにAVファンに注目なのは、リモコンのボタンにバックライトを搭載した事。暗い場所でリモコンを持ち上げると、ボタンのバックライトが自動的にオンになる。部屋を暗くして映画などを楽しむ際には、便利な機能と言える。

リモコンのボタンにバックライトを搭載した

下部にはPrime Video、Netflix、Amazon Music、ABEMAの各アプリのショートカットボタンを搭載。それらに加え、ユーザーが任意にアプリなどを登録できる「カスタムボタン」も2つ用意する。

「カスタムボタン」も2つ用意

機能を登録していないカスタムボタンを押すと、最近使用した機能や、アプリの一覧にアクセスでき、そこから任意のものを選んで登録する。

さらに、右上には「ヘッドホンボタン」も搭載。ポップアップ表示されるサイドパネルからBluetooth対応のワイヤレスヘッドフォンやその他のBluetoothオーディオデバイスなどと、手軽にペアリングできるようになった。深夜に映画を楽しむ時に、家族を起こさないようにBluetoothヘッドフォンを使うなどのシーンで重宝するだろう。

右上には「ヘッドホンボタン」
山崎健太郎