レビュー
新しい第7世代iPod touchが届いた! 大容量&性能強化、やっぱり小型がイイ
2019年5月31日 16:39
アップルから、約4年ぶりとなる新しいiPod touchが発売された。性能やストレージ容量を強化した一方、価格を抑えたという第7世代モデルが編集部に届いたので、さっそく開封。簡単に特徴をまとめた。
分かりやすい進化点はストレージの容量だ。従来の第6世代は16/32/64/128GBという製品ラインナップだったが、新しい第7世代はより大容量へシフトして32/128/256という構成。今回使っているのは256GBのシルバーモデルだ。ちなみにシルバー以外のカラーはスペースグレイ、ゴールド、ブルー、ピンク、(PRODUCT)REDがある。
価格は32GBが21,800円、128GBが32,800円、256GBが43,800円。第6世代モデルは24,800円(16GB)、29,800円(32GB)、36,800円(64GB)、48,800円(128GB)だったため、同容量モデルも低価格化したことになる。
サイズは前世代と同じながら性能向上。
届いたパッケージを見ると第6世代とほぼ同じと思われるプラスチックケース入り。同梱品は、有線イヤフォンのEarPods、充電/同期などのLightning-USBケーブル、マニュアル類。
外形寸法は123.4×58.6×6.1mm(縦×横×厚さ)で、重量は88g。これは第6世代と全く同じ(第5世代もほぼ同等)。
普段はiPhone Xを使っている筆者が久しぶりにtouchを手に取ると、やはりコンパクトさが印象的。シャツの胸ポケットなどに入れても大きくはみ出ないところなど、iPod touchならではの良さだ。
起動して設定画面の情報を見ると、機種名に「iPod touch(第7世代)と表記されており、モデル番号は「MVJD2J/A」。iOS 12.3がプリインストールされていた。
搭載するCPUは「A10 Fusion」。他のモデルとしてはiPhone 7/7 Plusや、2018年モデルのiPadなどで使われているプロセッサーだ。もちろんCPUだけで性能が決まるわけではないが、第6世代touchの「A8」からは大きく進化したことになる。
性能向上による大きなメリットは、ゲームが快適にプレイでき、iPodとしては初めてARにも対応した点など。ARは仮想環境を複数人で共有できる共有AR、仮想オブジェクトを特定の場所に紐付けるパーシステントARなどに対応する。
ゲームだけでなく、家族のメンバー、友達、同僚など複数人と会話すグループFaceTime機能にも効果があるとのこと。iPod touchは、コンパクトなサイズながら、iPhoneなどに近い使い方ができる存在になって来たといえそうだ。
イヤフォン端子は健在、音楽以外も独自のポジション
一方で、イヤフォン端子を引き続き搭載しているのは今のiPhoneとの大きな違い。Bluetoothイヤフォン/ヘッドフォンを使う人が多い現在でも、混雑した場所での音の途切れや、いざという時に電池が無いなどの心配なく、挿してすぐ使える有線イヤフォンの安心感がある。もちろんBluetoothも搭載しているので、ワイヤレスでも聴くことは可能だ。
もう一つ大きなポイントが、先ほどから触れているストレージの大容量化。音楽はApple MusicやSpotifyなどストリーミングで聴くのが中心という人も少なくないと思うが、iPod touchを使ってきた人などにとって重要なポイントの一つが「いつどこにいても音楽をストレスなく聴ける」こと。オフライン時も聴けるように、あらかじめダウンロードしておけるスペースを確保できるので「せっかく買うなら256GB」と思う人も少なくないだろう。
音楽だけでなく、動画配信サービスでも、ダウンロード機能を持つサービスは増えているので、オフライン再生できるコンテンツをより多く持ち運べる。移動中などにも、より手放せない存在になりそうだ。
800万画素のカメラを搭載し、1080/30pまでの動画撮影や、120fpsのスローモーション撮影も可能。タイムラプスビデオ撮影やビデオ手ブレ補正機能も利用できる。iPhone Xなどのようにデュアルカメラではないのが、カメラを特徴とする最近のスマホとの違いの一つ。
久々のiPod touch登場ということで、特に大容量化を待ち望んでいた人などにも朗報の製品だ。一時期に比べて、音楽や映像が楽しめるポータブルメディアプレーヤー自体の種類が減っている今、本体の大型化が進むスマホとは別の“音楽だけじゃない”独特なポジションの端末であり、コンパクトな普段使い機として着実に進化したのが、今回の第7世代iPod touchといえそうだ。