西川善司の大画面☆マニア
第247回
あのJVCが“DLP”4Kプロジェクタ? 実売30万円「LX-UH1」がちょうどいい
2018年7月20日 08:00
JVCケンウッドといえばビクター時代に開発した独自の反射型液晶パネル「D-ILA(Direct-drive Image Light Amplifier)」技術を有し、1998年以降は業務用はもちろん、民生向けもD-ILA採用プロジェクタにこだわってきた。しかし2018年、自らに課した縛りを解き放つこととなったようだ。
JVCが、ついにDLP方式のプロジェクタを発売したのである。
これには筆者も驚かされた。というのも、これまでJVCは、D-ILAはDMDの「単板式のため色割れが知覚しうる」、「暗部がノイジーになりやすい」といった弱点に対し、「それがないのがD-ILAである」と優位点をアピールしてきたからだ。
まぁ、そうはいっても、歴史を振り返ると「液晶のシャープ」も、DLPプロジェクタを作っているし、D-ILAのライバルで同系技術であるSXRDを有するソニーも、エントリー機種は透過型液晶機を出しているので、市場特性に合わせ、異なる技術を使いわけて製品開発することは珍しいことではない。
JVCのD-ILAプロジェクタは「e-Shift」と呼ばれるフルHDパネルの半画素ずらし技術による“疑似4K”機がホームシアター機向けに展開されているが、現行主力モデルのDLA-X590Rは約50万円ほど。ライバルのソニーがリアル4K機の「VPL-VW245」を50万円を切る価格帯で発売してきたことで、なかなか難しい状況に追い込まれつつある。JVCもリアル4K解像度のD-ILAプロジェクタ「DLA-Z1」を発売中だが、約350万円と高価だ。
そんな状況下で、競争力のある製品として投入されたのが「LX-UH1」だ。e-ShiftのD-ILAと同様に疑似4Kとなるが、JVCのホームシアター向けプロジェクタとしては最安価モデルに位置付けられ、実勢価格は30万円前後。これまでのD-ILA機よりも20万円ほど安価だ。そして、サイズも大幅に小さくなっている。JVC初のDLPホームシアタープロジェクタ「LX-UH1」実力をチェックしてみよう。
設置性チェック~小型で軽量コンパクトボディ。手動式ながらもレンズシフト対応
JVC D-ILAプロジェクタは、投射レンズを中央に据えた左右対称で奥行きが長いデザインが基本となっているが、LX-UH1はレンズを正面向かって右にずらしたアシンメトリーな見た目だ。LX-UH1の外形寸法は333×331.5×135mm(幅×奥行き×高さ)で、ほぼ正方形の全幅全長だ。D-ILAのDLA-X590Rは455×472×179mm(同)なので、そもそものサイズがふた回りぐらい小さく感じられる。
一目見て、「D-ILA機とは生まれも育ちも違います」という印象だ。重量は4.8kg。D-ILA機の3分の1程度の重さでとても軽量だ。
台置き設置向けの脚部は前面(投射レンズ側)中央にネジ式が一脚、後方の左右に二脚を有するがネジ式は片側のみという独特な設計。ここは左右共にネジ式にして欲しかったところである。
底面には天吊り金具取り付け用のネジ穴が3箇所切ってあり、ネジ径は4mm、ネジ全長は20~25mmが奨励されている。純正の天吊り金具はないが、ネジ間の距離は最長でも20cm程度なので、おそらく多くの汎用取付金具が利用可能なはずだ。
投射レンズは1.6倍のズームレンズで、100インチ(16:9)の最短投射距離は3.0m、最長投射距離は4.8m。最近のホームシアター機としてはズーム倍率は低めだが、最短投射距離は標準的だといえる。6~8畳程度の広さでも100インチの大画面が楽しめるはずだ。
ズーム調整、フォーカス調整は手動式で、レンズ外周のリングを回して調整する方式。入門機でありながらも上下左右レンズシフト対応は注目に値する。手動式ながらも左右±23%、上下±60%の映像の平行移動が可能だ。台形補正に頼らない設置が可能なのは嬉しいところ。
エアーフローは、本体正面向かって右側に吸気スリット、左側に排気スリットがあるデザイン。投射レンズ側には吸排気スリットがないので投射映像が埃や熱気で揺らぐようなことはない。このあたりもなかなかよく考えられている。投射映像側に大きな影響はないようだが、排気口から若干の光漏れがある点は付記しておこう。
動作ノイズは公称値で29dB(ランプ:エコモード)~33dB(標準モード)となっている。まあ、本体位置が視聴位置から1m以内だとファンノイズはしっかり聞こえるが、2mも離れればあまり気にならない。まぁ、最近のホームシアターはおおむね20dB台前半のため、やや動作音は大きいという印象はある。
定格消費電力は370W。本体サイズの割りには消費電力は大きめだが、このサイズで2,000ルーメンの輝度性能を有しているので仕方が無いと言ったところか。光源は出力240Wの超高圧水銀ランプ(NSHランプ)。公称ランプ寿命は輝度標準で4,000時間。交換ランプ「PK-L2417U」の価格は40,000円。
接続性チェック~HDMI1のみが4K/60p対応
背面のHDMI端子は2系統で、HDMI1が18Gbps対応。なお、HDMI2は10.2Gbps、HDMI1.4/HDCP1.4までの対応だ。このため、Ultra HD Blu-ray(UHD BD)再生機器や4K対応ゲーム機、パソコンなどを4K/60pで出力する場合は、HDMI1につなぐ必要がある。
アナログビデオ入力端子はないが、PC入力を想定したアナログRGB入力端子(ミニD-Sub15ピン端子)は備えている。USB端子はTYPE AとminiBの2端子で、TYPE-Aは給電用、mini-Bはメンテナンス用となっている。RS-232C端子は、外部ターミナルソフトなどからの制御用だ。
本機稼動に連動してDC12Vを出力するトリガー端子も装備。スクリーンやカーテンの開閉、照明のオンオフなどの制御に利用することができる。
ここまで書いたところで気が付いたのだが、本機の接続端子パネルは、3月に本連載で取り上げたBenQ製「HT2550」と端子のラインナップとレイアウトがそっくりだ。
「HDMI1のみが18Gbps HDMI対応」「アナログRGB入力対応」「USB端子、RS232C端子、トリガー端子の並びや仕様の共通性」などを鑑みるに、LH-UX1は、BenQのHT2550の姉妹機ともいえる仕様に見える。HT2550で備えている音声入力、出力端子がLX-UH1にはないという違いはあるが、これはLH-UX1がスピーカーを内蔵していないからだろう。
操作性チェック~2つのユーザーメモリを使いこなし
リモコンは新デザインのLX-UH1専用のもの。黒基調のデザインと青色に光る自照式ボタンは、DLA機との共通性を狙ったものに違いない。たくさんのリモコンが散らばる筆者の評価室のテーブルでも簡単に見つけられる、シンプルながらも特徴的な見た目だ。
電源オンを押してからJVCのロゴが表示されるまでは約39秒、HDMI入力された映像が表示されるまでの所要時間はそこから20秒後の約59秒。最近の機種としてはかなり待たされる印象を持つ。
入力切換は[INPUT]ボタンで行なうが、押すたびに順送りで切り替わる順送り式ではなく、表示映像に覆い被さるようにして出現する入力切換メニューを操作する方式。切換所要時間は約8.0秒で。こちらもけっこう待たされる。
リモコン上にはそれほど多くのボタンはなく、画質モードの[NATURAL][CINEMA][DYNAMIC][USER1][USER2]といった切り替えボタンの他は、ガンマカーブの切り換え用の[GAMMA]、ブライトネストやコントラストの調整用の[BRIGHTNESS][CONTRAST]ボタンくらいだ。細かい調整は[MENU]ボタンを押し、開いた設定メニュー内で選べ、ということのようだ。
メニュー画面は、これまたBenQ HT2550のデザインやレイアウトと似ている。「ピクチャー」メニューの設定項目は変更すると、その時点で選択されている画質モードの設定を書き換えることに相当するが、簡単にリセットして変更を取り消すことはできる。また、2つあるユーザーメモリへ、任意のプリセット画質モードの設定をコピーし、これを編集して好みにカスタマイズするといったことも可能だ。
ベースは[CINEMA]とし、人肌の出方を少し調整した自分好みの[CINEMA]モードも作り込むことが可能というわけである。「プリセット画質モードから少しだけ設定を変えたい」という向きにはとても便利なので活用したい。前述のようにリモコン上の[USER1][USER2]のボタンを押すことで、ユーザーメモリ1、2の設定は瞬時に呼び出せる。
LX-UH1の特徴的な設定項目を2つほど取り上げておく。
1つはガンマカーブの選択を行なう「ガンマの選択」だ。1.8~2.6まで0.1刻みで設定できるほか、「輝度優先」「コントラスト優先」「HLG」といったモードが選択できる。HLGに対応しているのはユニークだ。ちなみに「コントラスト優先」は画質モード「NATURAL」で、「HLG」は画質モード「USER2」でデフォルト設定されている。
2つ目は「自動アパーチャ」の設定だ。LX-UH1の投射レンズには自動絞り機構が組み込まれており、絞り機構の動作感応具合をここで設定する。「オフ」は自動絞り機構を活用しない、「低」は映像の明暗変化に応じて自動絞り機構の制御を緩やかに行なう。「高」は逆に映像の明暗に応じて逐次感応する設定だ。絞り具合そのものを設定するものではない点に留意したい。
例によって、今回も公称遅延値約3ms、60Hz(60fps)時0.2フレーム遅延の東芝REGZA「26ZP2」との比較相対計測で1,000分の1秒撮影による遅延測定を行なった。
LX-UH1には、画質モードとして「NATURAL」「CINEMA」「DYNAMIC」という3つが用意されているが、その全てで約33ms~50msの遅延が計測された。特に「どの画質モードが低遅延」というのはなかった。
「約33ms~50msの遅延」というと毎秒60コマの60fps映像で約2フレーム~約3フレームの遅延と言うことになる。格闘ゲームや音楽ゲームをプレイする場合にはあまりオススメできないが、一般的なアクションゲームやRPGであれば普通にプレイできそうである。
画質チェック~4K度が向上しているe-shift疑似4Kモードは色再現性も優秀
映像パネルは0.47型のフルHD(1,920×1,080ピクセル)解像度のDMDチップ「DLP470TE」で、HT2550と同じくSpatial Light Modulator(SLM:空間光路変調器)素子でパネル上のピクセルを空間的に4回分、時分割表示することで4K(3,840×2,160ピクセル)表示する。
SLMとは簡単に言えば白黒の液晶パネルのようなもので、表示用映像パネル(本機の場合はDMDチップ)と重ね合わせて活用される。
というわけで、LX-UH1もHT2550と同様に「画素表示も時分割」「カラー表現も時分割」となる。ただ、画素そのものの表示特性はHT2550とは少々違うようだ。
HT2550では文書の表示を行なうと、「白背景に黒い文字」や「黒背景に白い文字」はそれなりにリアル4Kに近い表示となるが、原色で描かれた文字は疑似4Kでありがちな歯抜け表示となってしまっていた。このあたりの詳細なメカニズム考察はHT2550編に詳しいので、より詳細を知りたい人はそちらの記事を参照してほしいが、HT2550では時分割でのDMDチップ上の4画素分の表示は巡回式に「田」の字のように行なわれていた。また、時分割表示された4つの画素のうち、1つだけがフルカラー表示に対応し、それ以外の3つの画素はRG、RB、GBの2色混合カラー表示に留まるためだと推察された。
そのため4つの画素のうち、3つは偽色が出たり、あるいは表示そのものが行なえないと言う事態がありえたのだ。
ところがLX-UH1では、そうした偽色は散見されない。映像のリフレッシュレートを30Hzと60Hzの両方で評価してみても同じ。ボケ感は強いが、HT2550とは異なり、フルカラーのフルピクセルが描画されているように見える。
ボケ味は強いのだが、ピクセル情報としてはかなりリアル4Kに近い描画が行なわれていると思う。これならば、YUV式の色差表現となっているほとんどのビデオコンテンツでは問題にはならないだろう。また、ドットバイドット表現でコンテンツが成り立っているようなパソコンの画面、ゲーム画面などともそれなりに相性は良いと思う。
UHD BDの映画を体験
実際の映像コンテンツで解像感を確認。
ネイチャー系UHD BDの「PLANET EARTH II」のディスク1を視聴してみたが、前述の「負い目」はほとんど感じられないほど4K感が表現できていることを確認。コモドドラゴンのウロコ、ユキヒョウの毛並は、4K解像度で描画出来ているとしか思えないほどの精細感で見えている。UHD BDはもともとYUV420でデータ化されているし、実写系映像なので空間方向にも時間方向にもノイズがあるので、時分割表示による4Kの「疑似感」は思いのほかわからないのかもしれない。
発色については、さすがJVCによるチューニングで、よくできている。スペック上はRec.709(sRGB相当)色空間カバー率100%であり、それ以上の広色域性能は謳われてはいないのだが、明るいシーンでも暗いシーンでも色味は正確と感じる。
UHD BDの「マリアンヌ」のチャプター2の間接照明の暗いアパートの室内での会話シーンから、屋上に出てからの夜景を見ながらのロマンスシーンにおいて、ブラッドピットとマリオン・コティヤールが務める主役二人の人肌の色味はそれぞれのシーンの照明環境下で違和感のない人肌の色が再現できている。
色再現性はD-ILA機にかなり肉迫したものになっていると思う。赤緑青黄などの純色の制御もお見事。UHD BDの「ララランド」ではチャプター5の暗がりの路地で踊るシーンでは、エマ・ストーンの着ている黄色いドレスと深紅のカバンが、街灯下、暗がりの中で変な色に変異せず、それでいて安定した色味を維持できていた。人肌も同様だ。
明色も素晴らしい。「PLANET EARTH II」の各章のイントロダクションの俯瞰撮影された雪原、砂漠、ジャングル、海洋といった大自然の描写が非常にリアルであった。
色割れ現象はどうか。首を大きく振って動体を目で追うような映像(たとえばゲームなど)ではさすがに気になるが、一般的な映像を見ている限りでは気にならなかった。
LX-UH1はHDR映像の投影に対応しているので、HDR表示能力も評価してみた。
本機の光源ランプの公称輝度は2,000ルーメンで、動的絞り機構と組み合わせてのダイナミックコントラストは10万:1。
まず、HDR10式のHDR映像が入力されるとそれまで選択されていた画質モードはキャンセルされ、HDR表示専用の画質モードに固定化される。「ガンマの選択」も同様に固定化されてしまうが、「明るさ」「コントラスト」「色の濃さ」「色あい」「シャープネス」といった基本画質の調整は行なえる。
明部の輝きはHDR感たっぷりで不満は無し。2,000ルーメンの輝度性能がちゃんと活きていることが実感できる。「マリアンヌ」のチャプター2冒頭の夜の街のシーン、「ララランド」のチャプター5の夕闇のダンスシーンでは、暗がりに浮かび上がる街灯のきらめきが印象的なシーンだが、街灯の高輝度感は必要十分であると感じた。
ただし、暗部の沈み込みは、D-ILAなどの反射型液晶機にやや劣る感じで、黒浮きはそれなりにある。ただ「自動アパーチャ」の設定を「高」にすると映像の明暗に敏感に反応して光を絞ってくれるので、黒浮きが気になる人は設定を変更するといい。
しかし、絞りの動作速度がやや遅めで、映像を見ていて「あ、絞ってる」というのが分かってしまうのがやや気になった。
投射レンズのフォーカス性能はまずまず。色収差による赤緑青の色ズレはHT2550よりも小さいと思う。このあたりもJVCこだわりの高性能なのかも知れない。
プリセットの画質モードはNATURAL、CINEMA、DYNAMICの3つ。以下に各モードごとの色度計の測定結果を示すが、これまたHT2550のスペクトルに似ている。
NATURALはモード名に反して彩度強めの画質モードで一般的なビデオコンテンツとの相性が良さそうだ。
CINEMAのほうがむしろナチュラルという感じで、万能性が高い。
DYNAMICはよくある輝度重視モードなのだが、色再現はそれほど破綻していない。色温度が高めなので、PC画面やゲームはもちろん、こちらもビデオコンテンツとの相性は悪くないと思う。
本機は、3D映像には対応していないようだ。3Dブルーレイの再生を試みたが「3D再生対応機ではない」という旨のメッセージがプレーヤー側で表示されて先に進まず。DLPプロジェクタの多くは、DLP-Link方式の3D対応がなされているものが多く、HT2550も3D対応していただけに、この点は残念だ。
JVCによるDLPプロジェクタの完成度。どうなるD-ILA?
安くなってきたとはいえ、リアル4Kプロジェクタは、ソニーVPL-VW245が50万円前後なので、まだまだ初心者には手を出しにくい。かといって今からフルHDのプロジェクタを導入するのには躊躇する、という人も少なくないはず。
「4K映像鑑賞がメインにはならなくても、今から買うならば4K対応は欲しい」というのは、自然な購入方針であろう。
しかし、JVCのD-ILAのDLA-X590Rはe-shiftによる疑似4K表示で約50万円。リアル4Kプロジェクタの価格破壊を行なったVPL-VW245のおかげで、リアル4K機が50万円前後の価格帯から始まるようになってしまった。
一方で、パネル自体は4Kではないが、時分割による4K表示による“4Kプロジェクタ”価格破壊を行なったのが、BenQのHT2550だ。リアル4Kに迫る4K再現度で価格はなんと20万円弱。ただ、価格を最重視しているため、レンズシフトは無く、設置性はあまりよろしくない。
そこに颯爽と割って入ってきたのが今回のLX-UH1というわけだ。
実際、LX-UH1は、なかなか「いいところ」を突いてきたモデルだと思う。
4K再現度はHT2550の同等かそれ以上で、投射レンズのズーム率も高く、レンズシフト機能も搭載しているため、上級機に迫る設置性を有する。JVC肝いりのチューニングによりHDR画質の特性や色再現性にも優れている。黒の締まりはD-ILA機には及ばないが、DLA-X590Rに対して20万円安でサイズも大幅にコンパクト。実によくできた製品だと思う。
HT2550にはない「LX-UH1ならでは」の部分は、筆者個人としては+10万円の価値はあると感じる。LX-UH1の約30万円という価格設定も「いいところ」を突いていると思う。
惜しむらくはLX-UH1が3D未対応なところ(HT2550は3D対応)。この部分に納得できればLX-UH1はオススメできる。
少し気になるのは、今後のD-ILA機はどうなるのか? ということ。LX-UH1の出来が良いだけに、価格競争力のある新製品が今後出てきてほしいのだが……。自分の最初の購入プロジェクタがD-ILA機だったこともあり、D-ILA機の今後の展開にも期待してしまうのであった。