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パナソニックBDプレーヤー「UB9000」がHDR機能拡充。PQの12bit出力も

パナソニックは、UHD BDプレーヤー「DP-UB9000(Japan Limited)」の機能追加アップデートを実施。HDR映像処理機能拡充による高画質化や、HDR関連のインターフェイス改善などを行なった。ソフトウェアバージョンは1.62。

UHD BDプレーヤー「DP-UB9000」

HDR映像処理機能の拡充により、HLG信号時における「PQ変換優先モード」を新たに追加。

従来は、接続したディスプレイがHLG方式に対応していない場合にHLG方式の映像をPQ(HDR10)方式に変換する事ができたが、今回新たに、接続したディスプレイがHLG方式に対応している場合でも、HLG方式の映像を最大32bitの高精度処理でPQ方式に変換して出力する「PQ変換優先モード」を搭載した。

「HDRディスプレイタイプ」の設定に合わせた輝度レンジでPQ信号に変換するため、ユーザーが使用しているディスプレイに適したHDR表示が可能という。

PQ変換優先モードにするには、メニュー内の「初期設定」→「HDMI詳細設定」→「HLG/PQ変換:PQ変換優先」を選択する必要がある。

今回のアップデートは「JVCプロジェクター・DLA-Vシリーズと連携を図り開発を進めた」とのこと。特に、同プロジェクターとの組み合わせにおいては「HDRディスプレイタイプ」の設定で「高輝度のプロジェクター」、もしくは「ベーシックな輝度のプロジェクター」を選択する事で、4K放送のHDR番組(HLG映像)を「Frame Adapt HDR」等の機能を用いて、より高画質に楽しめるという。

JVCのプロジェクター「DLA-V9R」

PQ信号出力時の高精度化も実現。最大32bitの内部演算処理精度を活かし、HDMIから出力するPQ信号を実効12bit精度で出力できるようになった。4K Ultra HD Blu-rayや映像配信のPQ信号に「HDRトーンマップ」を使う場合や、4K放送のHLG映像をPQ方式に変換して出力する場合などに有効となる。

合わせてHDR関連のインターフェイスを改善。「HDRトーンマップ」や「HLG→PQ(HDR10)変換」の機能をより活用できるよう、映像再生中でもサブメニュー、もしくはリモコンの「HDR設定」ボタン長押しから「HDRディスプレイタイプ」の変更が可能になった。

今回のアップデートでは、上記機能の追加以外にも、お部屋ジャンプリンクの性能改善などが行なわれている。

更新はネット経由でのソフトウェアダウンロード、または同社ホームページからファームウェアをダウンロードし、USBメモリーを使って行なう。