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DJI、4K/60p対応小型ドローン「Mavic Air 2」。3,500mAhバッテリで34分飛行

新ドローン「Mavic Air 2」

DJIは、4K/60p撮影に対応する新ドローン「Mavic Air 2」を発表した。3,500mAhのバッテリーを搭載し、34分の飛行が可能。重量は570g。200g以上であるため、改正航空法の対象となる。4月28日から予約受付を開始しており、5月21日から出荷を予定。標準パッケージの価格は105,600円(税込)、ショルダーバッグ、NDフィルター、充電ハブ、バッテリー3個を同梱した「Fly Moreコンボ」は132,000円(税込)。

Mavic Air 2

折りたたみ式のドローンで、折りたたんだ状態でのサイズは97×180×84mm(幅×奥行き×高さ)、展開時は253×183×77mm(同)。これは、初代Mavic Airの83×168×49mm(同)、184×168×64mm(同)よりも大きくなっている。重量もMavic Air 2は570gで、初代Mavic Airの430gよりも重い。一方で、撮影機能や最大飛行時間が延びている。

折りたたんだところ

「Mavicシリーズのすべての特徴を備えつつ、その設計と開発プロセスを完全に一から設計し直した」という。

DJI - Mavic Air 2 紹介映像

1/2型、1,200万画素のCMOSセンサーを搭載し、4K(3,840×2,160)/60pまでの撮影に対応。ビットレートは120Mbpsまでサポートする。1080/120pの4倍スローモーションや、1080/240pの8倍スローモーション撮影も可能。

さらに、8Kでのハイパーラプス動画も撮影可能。フライトモードがフリーモード、 ウェイポイントモード時のみ使用できる。

露出の異なる7つの写真を自動で撮影し、それらを合成し、HDR写真を撮影する事も可能。HDR動画撮影も可能だが、最大4K/30pまでとなる。静止画撮影では、高度処理とピクセルビニングを組み合わせ、4,800万画素で記録する機能も備えている。3軸モーター搭載ジンバルで、カメラのブレを補正。スムーズで安定した撮影を可能としている。

夕焼け/青空/草地/雪/森林の5つのシーンカテゴリーを備え、設定を最適化して色彩やディテール、色調を調整し、ポップな写真に仕上げることも可能。

飛行性能も向上。新しいモーターと電子速度コントローラー(ESC)、強化されたバッテリー技術を搭載。航空力学に基づいた設計で、最大34分の飛行時間を実現した。さらに、独自技術OcuSync 2.0伝送技術がアップグレードされ、安定したHD動画の伝送を、ドローンから最長10km(日本国内では最長6km)の距離まで実現している。なお、OcuSync 2.0は、2.4GHzと5.8GHzの両周波数帯に対応するが、日本は2.4GHzのみ対応となる。

飛行安全性も向上。前方後方に障害物センサーを備え、障害物に近づくと警告を発し、衝突を回避するためドローンがそれ以上障害物に接近しないように設定することも可能。下部に配置されたセンサーと補助ライトで、低照度環境におけるスムーズな自動着陸も実現。

APAS 3.0(高度操縦支援システム)も備え、進む方向に障害物があった場合、障害物の周辺や上下に新たな経路を作成して衝突を回避。最新バージョンでは、3Dマッピングを使用することで、障害物を回避しながら、スムーズかつ滑らかな飛行をアシストするという。

なお、他の機体が近くにいることをドローンの操縦者に警告して安全性を高める「AirSense技術」にも対応するが、コロナウイルスの影響に起因するサプライチェーンの供給不足により、「AirSense ADS-B」を搭載したMavic Air 2は、初期段階では北米でのみ購入でき、北米以外の地域では搭載していないバージョンになるという。これら2つのモデルは、ADS-B以外の飛行性能や撮影性能は同一。

飛行イメージ

インテリジェント機能も強化。被写体を追跡するフォーカストラック機能では、3つの撮影モードを提供。「ActiveTrack 3.0」では、被写体を選択すると、ドローンが自動的に追跡。最新のマッピング技術と新しい飛行経路アルゴリズムにより、被写体認識や障害物回避の性能が向上し、被写体とMavic Air 2間が何かの物体で一時的に遮られた場合でも、被写体を素早く再捕捉できる。

「Point of Interest 3.0」では、特定の被写体周辺で、自動化された飛行経路を設定。被写体を動的に追跡するように平面認識機能が改善された。

「Spotlight 2.0」は、プロ向けDJIドローンで採用されていたスポットライト機能。ユーザーがドローンを自由に操作していても、 カメラはフレーム内で被写体を捉え続ける。

ハイパーラプス機能も搭載。ドローンを物理的に移動させることで、タイムラプスの視覚効果をより魅力的に見せることができる。前述の通り、最大8Kでの撮影も可能。

フリー、サークル、コースロック、ウェイポイントの4つのフライトモードから選択できるほか、クイックショットに対応し、事前にプログラム化された飛行操作を選択することも可能。ロケット、サークル、ドローニー、ヘリックス、ブーメラン、アステロイドの中から、動きを選択できる。

操作はスマートフォンと接続したコントローラーから行う。アプリは「DJI Fly」を使用。飛行のチュートリアルや、撮影した映像の編集と調整なども可能。コントローラーは、スマホを上部に取り付けるタイプに変更された。

コントローラーは、スマホを上部に取り付けるタイプに変更された