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ケンウッド、初のデジタルルームミラー型ドラレコ

デジタルルームミラー型ドライブレコーダー「DRV-EM4700」

JVCケンウッドは、ケンウッドブランドより、前方・後方の同時撮影ができる同社初のデジタルルームミラー型ドライブレコーダー「DRV-EM4700」を、7月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は61,000円前後。

同社によれば、バックカメラや電子ミラーなどによる後方確認が普及し始めたことに伴い、ドライブレコーダーにおいても映像録画だけでなく電子ミラーで後方の視界も確認できるデジタルルームミラー型が伸長。今後も業界各社の参入や自動車メーカーによる標準装備の増加などにより、さらなる普及拡大が見込まれており、新たなジャンルへの市場ニーズに応えるため、ドライブレコーダーのラインナップ強化を決めたという。

高画質・広視野角の12型IPS液晶採用のデジタルルームミラーを搭載した前後撮影対応2カメラドライブレコーダーで、前後の走行映像の録画はもちろん、デジタルルームミラーとしてリアカメラで撮影する映像をリアルタイムに表示し、荷物や車体などで生じる死角の少ない後方確認ができる。

タッチパネルも採用し、スライド操作による表示範囲の調整や、タッチ操作による前方・後方の画面の切り替え、画面の明るさ調整が可能。

フロント/リアカメラには高感度の裏面照射型CMOSセンサー「STARVIS」を採用。夜間や暗いトンネル内の走行時も、対向車や歩行者など対象物の色や形をしっかり認識し、明るく鮮明かつ高画質な映像で撮影できる。フロントカメラは国内で多い右ハンドル車のドライバーと同じ視点で録画できる「右側カメラ仕様スライド式フロントカメラ」。カメラをスライドさせることも可能で、純正の大型ルームミラーにも取り付けできる。

最大約207万画素で動画撮影ができ、記録解像度とフレームレートは1,920×1,080ドット/28fps。ワイドダイナミックレンジ(WDR)機能を搭載しており、逆光やトンネルの出入り口、夜間走行時の照明など、明暗差が激しい環境時に起きやすい「白とび」や「黒つぶれ」を抑え、安定した録画を実現した。

最大記録画角は、フロントカメラが水平約143度、垂直約76度、対角約170度。リアカメラが水平約107度、垂直約55度、対角約132度。フロントカメラ側には0.2G刻み、6段階のGセンサーも装備。

「音声コマンド機能」も搭載しており、走行中もハンドルから手を放さずに基本操作ができる。緊急時に手動録画を開始する「イベント記録開始」のほか、静止画撮影ができる「写真を撮ります」、表示画面を切り替えられる「フロントカメラ」、「バックカメラ」、「すべてのカメラ」の5つの音声に対応した。

記録メディアは16~128GBまでのmicroSDカードを利用可能で、推奨はClass10以上。SDカードの録画領域をあらかじめ確保して断片化を未然に防止する「SDカードメンテナンスフリー機能」も備えた。

オプションとして8月下旬発売予定の車載電源ケーブル「CA-DR550」を使用すると、エンジンをオフにしても電源の供給が可能になり、最長24時間の駐車監視録画が可能。駐車中に衝撃を検知すると、検知後の1分間を録画できる。ケーブルの価格はオープンプライスで、店頭予想価格は7,000円前後。

外形寸法は、メインユニット(フロントカメラ)が293×45×73mm(幅×奥行き×高さ)、リアカメラが47.8×26.0×38.0mm(幅×奥行き×高さ)、ブラケット取り付け時の高さは最大60.5mm。重さはメインユニットがmicroSDHCカードを含めて457g、リアカメラが41g。

32GBのmicroSDHCカード、約3.5mのシガープラグコード、約8mの後方撮影用カメラケーブル、約2mのGPSユニットケーブルが付属する。