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FiiO、PCスピーカーやヘッドフォンと連携するデスクトップオーディオ「R7」

FiiO「R7」使用イメージ

エミライは、FiiO Electronicsの新製品として、デスクトップでヘッドフォンを使って高音質に音楽を楽しんだり、アクティブスピーカーと組み合わせやすい“デスクトップオーディオデバイス”「R7」を2月3日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は112,200円前後。

デスクトップに設置しやすい縦長の筐体に、DAC、ヘッドフォンアンプ、プリアンプ、Bluetooth受信、Roon Readyのネットワークプレーヤー機能などを集約した製品。FiiOでは「デスクトップオーディオストリーマー」と説明している。4.97インチ、解像度1,280×720ドットのタッチパネル・ディスプレイも搭載しており、パソコンを使わずに音楽ストリーミングサービスの再生を楽しむこともできる。

FiiO「R7」

OSとしてAndroidを採用しており、SoCはQualcommの「Snapdragon 660」を搭載。音楽配信サービスのアプリなども、スムーズに操作できるという。さらに、64GBのストレージメモリと、2TBまでのカードが使えるSDカードスロットも装備。それらに保存した音楽ファイルも再生でき、その再生用に、FiiOが開発した、ローカルファイルの高品質再生に特化した「Pure Musicモード」を備えている。

デジタル入力端子は、USB3.0のType-C、USB2.0のType-A、RCA同軸デジタル、光デジタル、Bluetooth受信機能を搭載。USB DACとしても使えるため、PCやスマートフォンなどとUSB接続し、それらのサウンドを高音質でR7から再生できる。

Bluetooth受信モードでは、スマートフォンなどからワイヤレスでBluetoothサウンドを受信。R7に接続したヘッドフォンや、アクティブスピーカーから再生できる。AirPlay受信モードも備えているため、iPhoneなどのiOSデバイスからのワイヤレス受信も可能。

Bluetooth受信対応コーデックはSBC、AAC、LDAC。Bluetooth送信はSBC、AAC、aptX、aptX HD、LDAC、LHDCをサポートする。

【お詫びと訂正】記事初出時、プレスリリースをもとに、送信対応コーデックに“aptX LL、aptX Adaptive”を記載しておりましたが、リリース情報に誤りがあり、aptX LL、aptX Adaptiveには非対応でした。記事を訂正しました。(2月2日17時)

Roonの認証を受けたRoon Readyモードも備え、ネットワークプレイヤーとしても動作する。前述のように同軸/光デジタル入力も備えており、DAC内蔵ヘッドフォンアンプとして使うこともできる。

ヘッドフォン用出力は、6.3mmのシングルエンドヘッドフォン端子、4.4mmバランスヘッドフォン端子、4ピンXLRのバランスヘッドフォン端子を搭載。ヘッドフォンアンプ回路は「THX AAA-788+」×2基を搭載。最大出力は3.2W(32Ω/バランスヘッドフォン出力/Ultra highゲイン)、630mW(300Ω/バランスヘッドフォン出力/Ultra highゲイン)。対応ヘッドフォンインピーダンスは16~300Ω(バランス)。

ヘッドフォンアンプ回路は「THX AAA-788+」×2基を搭載

さらに、3ピンXLRのバランスライン出力、RCAライン出力×2も搭載。アクティブスピーカーと組み合わせ、スピーカーからのサウンドも楽しめる。R7自体に、スピーカー用のアンプは搭載していない。

背面端子と説明

前面の出力切替ノブを捻ることで音声出力モードを切り替え可能。以下の4つの出力モード毎に音声出力端子や音量調整機能の有効・無効が設定されているため、一度R7に接続したケーブルは都度抜き差しする必要がない。

  • PO+PRE OUT:前面と背面の音声出力が全て有効。音量調整は有効
  • PO:前面の音声出力のみが有効。音量調整は有効
  • PRE OUT:背面の音声出力のみが有効。音量調整は有効
  • LO:背面の音声出力のみが有効。音量調整は無効(最大音量で固定)

デジタル出力は、USB3.0 Type-C、USB2.0 Type-A、RCA同軸デジタル、光デジタル、Bluetooth送信を搭載。光/同軸/USB端子から外部DACへのデジタル出力も可能。

LAN端子やデュアルバンド対応のWi-Fi機能も搭載。設定をカスタマイズ可能な3つのタッチボタンを前面部に搭載。外部ディスプレイを接続して、動画コンテンツを楽しめるDisplayPort Alt Modeも搭載する。

外部ディスプレイを接続して、動画コンテンツを楽しめるDisplayPort Alt Modeも搭載

DACはESS「ES9068AS」を搭載。対応する音楽ファイルは、ローカル再生/USB DACモードでは384kHz/32bit、DSD 256(Native)。RCA同軸入力は192kHz/24bit、光デジタル入力は96KHz/24bit、USB出力は768kHz/32bit、DSD 512(DoP/D2P/Native)、RCA同軸出力は384kHz/24bit、DSD 128 (DoP)、光デジタル出力は192kHz/24bitまで対応。MQAは8xデコード対応。

DACはESS「ES9068AS」を搭載

外形寸法は約110×160×134mmで、重量は1.3kg。側面のハニカム構造ベントは、放熱に寄与。前面のノブを囲むように備え付けられたLEDインジケーターライトは、ユーザーが自由に表示をカスタマイズできる。筐体を斜め上に迎えせる傾斜付きのスペーサーも付属する。