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ラディウス、ハイレゾバイノーラル録音できるイヤフォン型マイク

「RM-ATZ19」

ラディウスは、ハイレゾでのバイノーラル録音が可能なイヤフォン型マイク「RM-ATZ19」を5月中旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は25,500円前後。

左右のイヤフォン筐体に内蔵された高性能マイクにより高品質なバイノーラル録音が可能なイヤフォン型マイク。一般的に、バイノーラル録音では人の頭部や耳の形状を模したダミーヘッドなどの特殊なマイクが用いられるが、RM-ATZ19は手持ちの録音機器に接続し、イヤフォンのように装着することで手軽にバイノーラル録音が行なえる。

マイク製品として日本オーディオ協会のハイレゾマークを取得しており、30Hz~40,000Hzの広帯域を収音可能。より再現性が高く臨場感あふれるバイノーラル音声のハイレゾ録音に対応する。なお、録音機器側もハイレゾ録音に対応している必要がある。

録音方法次第で、さまざまな「聴こえ方」を再現できる。例えば楽器演奏を録音する場合、奏者がRM-ATZ19を装着することで演奏中の奏者自身の聴こえ方を再現した音声(主観的な音声)が録音でき、演奏の聞き手がRM-ATZ19を装着すれば、演奏中の聞き手の聴こえ方が再現された音声(客観的な音声)の録音が可能。

個人で客観的な音声の録音を行なう場合は、人の頭部形状を模したマネキンなどの耳にRM-ATZ19を固定することで、簡易的に客観的音声のバイノーラル録音を再現できる。

プリモ製の小型エレクトレットコンデンサマイクロフォンを搭載。フラットな周波数特性と高い感度により、低域から高域まで繊細かつ表現力豊かに録音できる。同マイクロフォンを搭載する集音器(聴力補助機器)製品用イヤフォンマイクの開発で培った集音技術のノウハウを活かし、より分析的で、リアリティに特化したバイノーラル録音性能を実現したとしている。

録音中のモニターやICレコーダーに収録した音声の高品位な聴取を可能にする「FLW(Floating Lead Wire)構造ドライバー」を搭載。ボイスコイルのリード線を、振動板に干渉することなくPCBに接続する「空中配線」により、ダイナミックドライバーで起こりうる振動板への偏った負荷を軽減。全帯域にわたってノイズが少なくクリアな出音が特徴となっている。

楽曲リスニングイヤフォン用のドライバーをベースに、バイノーラル音声の聴取や分析に特化したモニター向けのチューニングを施しているという。

ケーブルの取り回しの際にストレスが加わりやすいプラグモールド部には、一般的なI型とL型の中間にあたる45度形状を採用。様々な機器との接続位置や使用環境に柔軟に対応でき、断線の原因となるケーブルへのストレスを軽減するとしている。

屋外での録音時に役立つ、着脱式のウィンドスクリーン(風防)を付属。強風時などに発生する風切り音を約20dB軽減し、よりクリアな音声を録音が行なえる。

装着感に合わせてイヤーピースの位置を2段階で調節可能な「アジャスタブルポート」を採用。

耳のより奥の広いエリアでフィットする独自形状の「ディープマウントイヤーピース」を付属。先太りの形状で装着感と低音再生に優れ、音楽的な聴取に適しているという。なお、分析的な聴取に最適なモニター用イヤーピースも付属する。

マイクは無指向性で感度は-43dB。インピーダンスは1.1kΩ。最大入力は127dB。SN比は70dB。

イヤフォン側は出力音圧レベルが116±3dB。再生周波数帯域は10Hz~20kHz。インピーダンスは16Ω±15%。

プラグはマイク側とイヤフォン側ともに3.5mmステレオミニ。ケーブル長は約110cm。重量は約19g。イヤーピース2種、ウインドスクリーン、収納ポーチなどが付属する。