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JDI、次世代有機EL「eLEAP」量産を'25年3月に延期
2024年12月5日 15:00
ジャパンディスプレイ(JDI)は4日、2024年12月に予定していた次世代有機EL「eLAEP」の量産を、2025年3月に延期すると発表した。複数のeLEAPプロジェクトが同時進行により開発リソースがひっ迫しており、開発の取捨選択と全体最適を図るためだという。
既報の通り、JDIは現在、台湾のディスプレイメーカーInnoluxとその子会社であるCarUXとのeLEAP戦略提携契約や、eLEAPとHMO技術を組み合わせた32型車載用ディスプレイ開発など、複数のeLEAPプロジェクトが進行している。
JDIが開発したeLEAPは、世界で初めて、マスクレス蒸着とフォトリソを組み合わせた方式で画素を形成する有機EL。従来のFMM(ファインメタルマスク)-OLEDの薄型軽量・高コントラスト・高速応答という特徴を備えつつ、寿命問題(焼き付き)を解決し、さらに高開口率化・ピーク輝度向上・高精細化を実現することができると期待されている。
JDIはeLEAPの量産延期について、「量産開始の延期による業績への影響は軽微です。お客様の旺盛なニーズにお応えすべく、eLEAPへのグローバル展開へ引き続き全力を尽くしてまいります」とコメントしている。