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Gibson、Philipsのオーディオ/ホームエンターテイメント事業を買収

 米Gibson Brands(ギブソン)は28日、Philipsのオーディオ、ビデオ、マルチメディア、およびアクセサリー事業を行なっている香港WOOX Innovationsを買収する契約を、Philipsと締結したと発表した。買収額は1億3,500万ドル(約138億円)で、移行後初期7年間のライセンス契約に対するブランドライセンス料も支払うという。取引完了は2014年下半期を予定している。

 なお、ビデオ事業は2017年にGibson Brandsに移転されるまではPhilipsに残る。その時点まで販売契約は締結され、WOOX Innovationsは、Philipsブランドの光学式映像製品のマーケティングと販売を行なうという。

 Gibson Brandsはこれまでも、「音楽・音響分野におけるグローバルリーダーになるという目標に向けた活動の一環」として、ティアックの子会社化やオンキヨーへの資本参加などを行なってきたが、今回のPhilipsの事業買収により、「米国および日本市場におけるGibson Brandsの強力なプレゼンスと、ヨーロッパ、中国、ラテンアメリカ、および新興市場でPhilipsブランドのオーディオおよびホームエンターテイメント製品を販売するWOOX Innovationsの市場における強みを生かす」としている。

 Gibson Brandsの会長兼CEOであるヘンリー・ジャスキヴィッツ氏は、「Gibson Brandsが世界最大の音楽・音響テクノロジー企業になるための過程において最も重要なステップのひとつ。Philipsのオーディオおよびホームエンターテイメント事業を獲得することにより、私たちは、世界で最も卓越したコンシューマー・オーディオ製品および音楽体験を提供し続けることを目指す」としている。

(山崎健太郎)