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パナソニック“推し活・タイパ”最適な4Kレコーダ。テレビなし設定も
2023年4月24日 14:15
パナソニックは、好みの芸能人やアニメキャラを応援する“推し活”や、限られた時間を有効活用する“タイパ(タイムパフォーマンス)”に最適な機能を搭載したレコーダ・4Kディーガ「4T」シリーズを5月19日より発売する。4TB HDD「DMR-4T403」、3TB「DMR-4T303」、2TB「DMR-4T203」、1TB「DMR-4T103」の4機種をラインナップ。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は7.5万円前後(1TBモデル)から。
- DMR-4T403 約11万円
4TB HDD 2K×3/4K×2チューナ HDMI出力×2 - DMR-4T303 約9.6万円
3TB HDD 2K×3/4K×2チューナ HDMI出力×2 - DMR-4T203 約8.1万円
2TB HDD 2K×3/4K×2チューナ HDMI出力×1 - DMR-4T103 約7.5万円
1TB HDD 2K×3/4K×2チューナ HDMI出力×1
2021年10月に発売した、4Kディーガの後継機。'23年モデルでは、ドラマとアニメを最大90日間全自動で録画する「ドラマ・アニメ1クール自動録画」はそのままに、見たいシーンをサムネイルから選べる機能や、連続するエピソードを自動再生する機能を追加し、使い勝手を向上。さらに、テレビが無くても、初期設定や買い替え時の番組移動がスマホで操作できる機能も備えた。
シリーズ4機種の主な違いは、内蔵するHDD容量とHDMIの出力数。その他の基本機能は共通となる。
なお、今回の新モデルからチューナ構成と品番体系が変更された。従来は4Kチューナ×3基の場合は品番を“4T(トリプル)”、2基の場合は“4W(ダブル)”、1基の場合は“4S(シングル)”としていたが、「4Kチューナの構成が複雑」との声を受け、全機種で4Kチューナを“2基”、品番を“4T”と改めた。「需要と価格のバランスが良い、“4K2番組・2K3番組同時録画”へ統一した」(担当者)という。
タイパに効く「プレビューサーチ」「次エピソード自動再生」追加
新モデルでは、サムネイルから見たいシーンを選んで再生できる「プレビューサーチ」と、ドラマやアニメなど連続するエピソードを自動で連続再生してくれる「次エピソード自動再生」機能が追加された(2022年春発売の全自動ディーガからの移植機能)。
前者のプレビューサーチは、録画済み番組を再生中に、リモコンの下ボタンを押すと“1分ごとのプレビュー”をサムネイル表示してくれるもの。気になるシーンを画像で簡単にサーチできるようになるため、押しの俳優やタレントが出演しているシーンをすぐに再生可能。早送りをすることなくサムネイルを選ぶだけで、すぐに見ることができる。
ネットサービス「ディモーラ」を使った、従来のシーン再生(有料機能)も備えているため、サムネイルと文字情報という2通りの方法で、目的のシーンを効率的に楽しめるようになった。
もう一つの「次エピソード自動再生」は、リモコン操作なしに番組を連続再生してくれる機能。視聴中の番組が終了間近(終了10秒前)になると、画面右下に、次に自動再生する番組をアナウンス。2話目、3話目とエピソードが順に録画されている場合は次のエピソード、単発番組の場合はおすすめ番組が再生される仕組み。
溜まってしまったドラマを一気見する場合など、録画リストからエピソードを選択・再生するリモコン操作の手間が省けるため、快適に視聴できる。なお、3連続で無操作だった場合は“寝落ち”と判断して連続再生が止まるようになっている。
動画を倍速視聴で見るユーザー向けの、早見再生機能も引き続き搭載。2K、4K放送番組のどちらに対しても「1.3倍速」「1.6倍速」での時短再生が行なえる。1時間番組の場合、1.3倍速は約46分、1.6倍速は約38分で再生が終了する。
レコーダ担当者は「今のユーザーは、限られた時間を節約する、有意義な時間を作り出す“タイパ”意識が非常に強い。事実、18~57歳で動画を倍速視聴するのは60%超にのぼり、快適と感じる再生速度は1.25~1.5倍というデータがある。タイパに効く、ディーガの早見再生やプレビューサーチ、次エピソード自動再生を活用して欲しい」と話す。
推し活と親和性が高い「ドラマ・アニメ1クール自動録画」
レコーダの利用で増えている“推し活”に最適と謳う「ドラマ・アニメ1クール自動録画」(旧名:ドラマ・アニメお録りおき)も搭載。
その名の通り、ドラマやアニメを1クール、自動で録画(&消去)してくれるもの。最大約90日間の録り置きしてくれるため、うっかり放送を見逃してしまったり、TVerで配信期間が終了してしまった場合でも、自動録画したドラマ・アニメを第1話からまとめて見ることができる。
ジャンル(ドラマ/アニメ)と、時間帯(朝/午後/ゴールデンタイム/深夜)を選ぶことができ、例えばゴールデンタイムはドラマ、深夜はアニメと設定すれば、19~22時台のドラマと23時以降のアニメを丸録りしてくれる(最大同時録画は3番組まで)。
担当者は「“推し活”している女性の8割が録画機器を利用している。また“推し”と言うワードの認知度はシニア女性でも83%に達し、いま推しがいると答えたシニア女性は35%という結果もある。これまでのアンケート調査ではレコーダ購入者はドラマ・アニメを好む傾向にあり、『ドラマ・アニメ1クール自動録画』は“推しの出演作品を見逃したくない”と考える推し活ユーザとの親和性が高いと考えている」と、同機能をアピールする。
スマホで設置設定が可能に。ネット動画機能は削除へ
新モデルでは、スマホだけで設置設定ができるようになったのも進化ポイント。
従来は“白ディーガ”と呼ばれるデザインモデルのみが対応していたが、その他のディーガの場合、機器を購入しても、テレビなどのディスプレイを接続しなければ一番最初の初期設定ができなかった。
初期設定に加え、無料のスマホアプリ「どこでもディーガ」を使えば、番組のリアルタイム試聴や録画番組の外出先&宅内視聴、番組持ち出し、録画予約などがスマホ・タブレットで楽しめるため、テレビを持たない若年層や20~30代にもオススメできるという。
また、レコーダを買い替えた際、前のレコーダに残っている録画番組を新しく購入したレコーダにムーブする「お引越しダビング」のスマホ操作にも対応している。
なお現在、「どこでもディーガ」のバージョンアップを準備中。ホーム画面や再生画面の改善のほか、新機能として「早送り/早戻し機能」を実装予定。再生中に画面を長押しタップすると、早送り/早戻しができるようになるとのこと。アップデート時期は、新モデルが発売する2023年5月を予定している。
搭載チューナは全機種共通で、地上・BS・CSデジタル×3、BS4K×2。4K放送録画は、内蔵HDD、もしくはUSB 3.0接続の外付けHDDで可能で、DR録画のほか、長時間録画モードも用意。4K/2K合わせ、最大3番組の同時録画に対応。3番組同時録画中でも、オートチャプターの付与や、BD/UHD BD再生、録画済み番組再生などの同時動作も行なえる。
再生可能ディスクは、Ultra HD Blu-ray(UHD BD)、BD、ブルーレイ3D、DVD、音楽CDなど。サポートするHDRは、HDR10/HDR10+とHLG(ハイブリッドログガンマ)。
基本機能は、2021年モデルを継承しているものの、唯一グレードダウンされているのが「ネット動画」対応のサポート。従来はNetflixやAmazon Prime Video、Huluといった主要動画配信サービスを楽しむことができたが、新モデルではネット動画機能そのものが無くなった。
無くなった理由について、担当者は「ネット動画はテレビであったり、Fire TV StickやChromecastのような端末を使って見る方が圧倒的であり、レコーダのアプリを起動して利用するユーザーが少なかったため」と説明する。
HDMI出力は、4TB/3TBモデルが2系統、2TB/1TBモデルが1系統。全機種共通で、前面にUSB2.0を1系統、背面にUSB 3.0を1系統搭載。LAN端子も備える。