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「tvOS 18」今秋。俳優の情報を画面に表示「InSight」、セリフがよりクリアになる機能も

「対話を強調」機能

アップルは11日、Apple TV向け最新OS「tvOS 18」を今秋に提供すると発表した。Apple TVアプリに、Apple TV+の作品に登場する俳優や音楽に関するタイムリーな情報を画面にリアルタイムで表示する「InSight」を導入するほか、機械学習とコンピュテーショナルオーディオを活用し、Apple TV 4Kで音楽、アクション、背景ノイズよりも話し声をよりクリアに聞こえるようにする「対話を強調」も利用できるようになる。

今秋に公開されるApple TVアプリで追加されるInSightを使うと、Apple TV+の映画や番組に登場する俳優、キャラクター、音楽に関するタイムリーな情報を画面にリアルタイムで表示できる。

ユーザーは俳優を選択するだけで、その俳優の経歴や出演作品の一覧のページを表示したり、特定のシーンで流れている曲をすぐに表示してApple Musicのプレイリストに追加も可能。視聴者はiPhoneをApple TVリモコンとして使っている時にiPhoneで「InSight」の情報を見ることもできる。

「対話を強調」はtvOS 18でさらにスマートになり、機械学習とコンピュテーショナルオーディオを活用して、Apple TV 4Kで音楽、アクション、背景ノイズよりも話し声を一段とクリアに聞こえるようにする。HomePodスピーカーに加え、内蔵のTVまたはHDMI接続されたスピーカー、AirPods、その他のBluetooth接続されたデバイスを使用して聴く時や、iPhoneやiPadで対応コンテンツを再生する時に、「対話を強調」を利用できるようになる。

字幕も進化。利便性を高めるため、番組や映画の言語がデバイスの言語と異なる時や、ミュートにしている時、あるいはほかの映像を視聴しながら巻き戻す時など、tvOS 18では最適なタイミングで字幕が自動的に表示されるようになる。

また、tvOS 18では、プロジェクタでの映画や番組の再生のために21:9に対応。ポートレート、テレビと映画、さらにはスヌーピーなどの新しいスクリーンセーバも登場する。

HomePodとHomePod miniから再生される音楽のコントロールを、SharePlayとApple Musicを使用して共有する機能も追加予定。ユーザーがiPhoneを別のiPhoneに近づけるか、別のiPhoneのApple MusicのSharePlayウインドウに表示されたQRコードをスキャンしてSharePlayセッションに参加すると、曲をプレイリストに追加したり、再生をコントロールできる。この機能は、Apple Musicのサブスクリプションに登録していないユーザーでも利用可能。

さらに、ホームアプリとApple TVにおいて、AirPlayに空間オーディオが追加。iPhoneやiPadから、HomePodや互換性のある他社製オーディオ機器にオーディオをストリーミングするためにAirPlayを使うと、「Dolby Atmosの対応を含む没入感あふれるオーディオ体験が得られる」という。

さらに、ロボット掃除機がホームアプリへ対応する事で、ロボット掃除機をオートメーションとシーンに加えたり、Siriを使ってユーザーの声で起動させたりできるという。