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“地上版トップガン”に最新撮影技術。映画「F1/エフワン」撮影の舞台裏、先行公開

映画『F1/エフワン』撮影の舞台裏

6月27日公開の映画「F1/エフワン」より、撮影技法に迫った舞台裏映像がAV Watch独占先行で公開された。今作では映画「トップガン マーヴェリック」を手掛けたジョセフ・コシンスキー監督がメガホンを執っており、F1マシンの臨場感を表現するために最新の撮影技術が投じられている。

(C)2025 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED.

モータースポーツの最高峰であるF1を題材に、コシンスキー監督とブラッド・ピットがタッグを組んだ作品。F1全面バックアップのもとに制作されており、世界各国に実在するサーキットで撮影されたほか、出演者たちも数カ月のトレーニングを積んでマシンを実際に操縦するなどリアルを追求。プロデューサーにはF1ワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンも名を連ねている。

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今作では「トップガン マーヴェリック」のスタッフも再集結。舞台をトップガンの空から陸に移し、F1という世界を舞台に超高速の体験エンターテイメントを作ろうという、“地上版トップガン”ともいえる作品となっている。

そんな「F1/エフワン」でキーポイントになるのは、“スピード”の表現。「トップガン~」「では戦闘機の内外のスピード感を表現するため、あらゆるカメラ技術が活用されたが、今作ではそれをさらにパワーアップさせるために、コシンスキー監督が新技術を導入した。

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解禁された映像で、コシンスキー監督は「カメラで捉えたかったのは、コックピットにいるような臨場感。各マシンに設置した最大4台のカメラは、撮影しながら動かすことができる画期的な技術が満載だ。カメラの操作には高度な遠隔システムを用いた。こんな撮影方法は史上初だろう」と明言している。

映像では、車体やドライバーの頭に無数のカメラを固定している様子が映し出される。そのカメラによって撮影された映像は、これまで観たこともないような圧巻のダイナミックさを誇る画角。肉薄するライバルの車体も、コクピット内のドライバー目線で映し出され、臨場感がほとばしる。

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また前方を映していたカメラが180度回転し、ワンカットのままドライバーの緊迫した表情を捉える映像で没入感を演出。ドライバーの瞳の動きまで捉えられる超近距離カメラや、マシンのスピード感を俯瞰で捉える空撮カメラなど、多種多様なカメラも導入され、マシンを走らせているドライバーの感覚を疑似体験できる大迫力の映像に仕上がっている。

この映像表現には、F1で7度のワールドチャンピオンに輝いている現役F1ドライバーのハミルトンも「リアルな体験やスピードを映像で再現するなんて、彼は天才だよ」とコメント。

本国で行なわれたインタビューでも「製作チーム全員が、これまで体験したことのないような本物のF1レース体験をお届けするために、信じられないほどの努力を払ってきました。コシンスキー監督が指揮を執ることで、世界中の観客は運転席に座っているような気分になるでしょう」と語っており、トップF1ドライバーも唸る映像を実現したことがうかがえる。

映画「F1/エフワン」日本版ポスター
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