レビュー

デノン、小さな“最強サウンドバー”。驚きの「無線でリア追加」

左からDenon Home Sound Bar 550、Home 150×2台

巣ごもりやNetflixなどの映像配信人気で、注目度が“爆上がり”しているサウンドバー。その中でも唯一無二と言える存在感を発揮しているのが、デノンの「DHT-S216」だ。AV Watch読者には「あのサウンドマスター・山内慎一氏が、一から作り上げたサウンドバー」としてお馴染みだろう。“ピュアオーディオのつもりで作った高音質”と、“そんなにこだわってるのに実売23,000円前後”というコストパフォーマンスの良さで、2019年末の発売から現在でも人気モデルになっている。

人気の「DHT-S216」
サウンドマスター・山内慎一氏

そんな「DHT-S216の上位モデルが登場する」とあっては、聴かないわけにはいかない。モデル名は「Denon Home Sound Bar 550」。あの山内氏が、「上位機種ならもっとスゴイ音にしよう」と気合を入れて開発したというだけで注目だが、実物を前にすると、さらにもう2つの衝撃があった。

1つは、上位機なのに“小さい”こと。そう、Denon Home Sound Bar 550はDHT-S216よりも横幅が短い。“スゴイのにコンパクトなサウンドバー”なのだ。

そしてもう1つの驚き。それは、“デノンから発売されているワイヤレススピーカーを、サウンドバーのリアスピーカーとして使える”事。サウンドバー単体でも、バーチャルなんとか機能で“サラウンドっぽさ”は体験できるが、やはり本物のリアスピーカーを背後に設置したリアル・サラウンドにはかなわない。

でも、そのためにリアスピーカーを買うのは邪魔だ。ならば、“普段使っているワイヤレススピーカーを、サウンドバーのリアスピーカーにしちゃえばいいじゃん!”というわけだ。

「なにそれ最強じゃん」と思うだろう。私もそう思う。なので、実際に最強かどうかを聴きに行ってみた。

Denon Home Sound Bar 550

小さいけど中身はギッシリ

拡張機能が気になるところだが、まずはDenon Home Sound Bar 550の基本的な部分を紹介しよう。

デノンはサウンドバーを以前から市場に投入していたが、ぶっちゃけそこまでシェアは高くなく、撤退していた期間もあった。しかし、山内氏がサウンドマスターに就任。それまでの「サウンドバーはテレビ番組や映画の音を良くするもの」という概念を捨て、「横長のピュアオーディオスピーカー」として、オーディオ機器を開発するような姿勢で「DHT-S216」を開発した。

その結果、「音楽も聴けるし、もちろんテレビや映画も高音質、それでいてあくまで音は素直でピュア」という魅力がユーザーに支持され、サウンドバー市場におけるデノンのシェアが一気に拡大している。

この成功を受けて、より本格的なサウンドバーとして開発されたのが「Denon Home Sound Bar 550」。発売は4月23日で、価格はオープンプライス、実売は8万円前後と、2万円ちょっとだったDHT-S216と比べると、かなり“ガチ”なプライスになった。逆に言えば、DHT-S216ではコストの面で難しかった様々な技術やパーツを大量投入できるというわけだ。

では、さぞかし巨大な「上位機種でござい!」という迫力ボディになったのかと思えば、違う。外形寸法は650×120×75mm(幅×奥行き×高さ)で、DHT-S216の890×120×66mm(同)と比べると、横幅は短く、奥行きはほぼ同じ。高さが少しSound Bar 550の方が高いくらいと、上位機の方がコンパクトになっているのだ。

横幅も小さいSound Bar 550

なぜ小さいのか?

国内営業本部 営業企画室でデノンブランドを担当する田中清崇氏は、「オーディオには“大きいことはいいことだ”というような既成概念がありますが、そうした既成概念を壊したい。日本人には、“小さくて精巧なものに価値を見出す国民性”がありますが、そうした日本人の趣向に合う、小さくても音の良いものを作りたいと考えました」と語る。

手に持ってみるとズシリと重く、“ミッチリ詰まっている”という物量感を感じる。重量は3.5kgだ。

この小さな筐体に、驚くほど多くのパーツが搭載されている。ユニットはいずれも正面に向いており、両端から19mmのツイーター×2、55mm径のミッドバス×4、そして中央付近には50×90mmのパッシブラジエーター×2を搭載。さらに、パッシブラジエーターはもう1つ、左の背面にも搭載している。

ユニットの配置

注目はユニットの“カタチ”だ。サウンドバーではよく、スペースを最大限に利用してユニットの口径を大きくするため、楕円型のユニットが使われることが多い。しかし、Sound Bar 550はツイーターもミッドバスも全て普通オーディオスピーカーと同じ真円形状ユニットだ。

ユニットは、振動板が前後に振幅して音を出すが、この形状が真円でないと、当然ながら動いている時に歪みが生まれ、それが音に乗ってしまう。あくまでピュアなサウンドにこだわるSound Bar 550は、真円のユニットを採用。口径サイズを稼げない代わりに、ミッドバスを左右に各2基搭載しているというわけだ。当然ながら、この方がコストは上がるが、上位機として音にこだわる姿勢が伺える。

55mm径のミッドバス。形状は真円だ
ユニット付近の内部
薄い隙間の中に見えるのが、背面のパッシブラジエーター

さらにスゴイのがユニットをドライブするアンプだ。前述の通り、ユニットとしては合計6基を搭載しているが、なんとアンプも6ch分搭載している。つまり、全ユニットを、全て個別のアンプでドライブするという超リッチな仕様なのだ。

アンプ基板
アンプの駆動力を支える電源部

サウンドバーではなかなかお目にかかれない“全チャンネル独立駆動”にしたのも、音へのこだわりのため。音をチューニングする際に、各ユニットを個別のアンプでドライブできた方が、当然ながら各ユニットの調整精度が格段にアップするというわけだ。チューニングだけでなく、もちろんアンプ側も余裕が出るため、サウンドそのもののクオリティもアップする。

小さな筐体に、振動する多数のユニットとアンプを内蔵するのはかなり大変だ。スペース活用だけでなく、振動を生むものが多数内蔵されるので、その振動が全部筐体に伝わってしまうと盛大な“鳴き”が発生して音が濁ってしまう。

そこで、エンクロージャーをEM(有限要素法)を用いた強度解析を用いて設計。ハニカム構造を採用する事で剛性を大幅にアップさせたという。特殊なスケルトンモデルを見せてもらったが、確かにハチの巣のような構造で補強されているのがわかる。

スケルトンモデル
ハチの巣のような構造で補強されている

実際に指で弾いてみると、剛性が非常に高い事がわかる。安いサウンドバーはどうしても“コンコン”とか“ポンポン”と響いてしまうものがあるが、Sound Bar 550は“コッコッ”と響かない。“箱”とうよりも“ガッチガチに硬いカタマリ”を手にしている感じだ。これが不要な振動を抑制し、透明感の高いサウンドにする秘訣というわけだ。

上から少し押したくらいではビクともしない剛性がある
内部構造

豊富なフォーマットに対応。“Pureモード”ももちろん搭載

上位機として、デコード可能なサラウンドフォーマットも充実。Dolby Atmos、DTS:X、MPEG-2 AAC、MPEG-4 AAC、リニアPCMに対応している。

Bluetooth受信も可能で、Bluetoothスピーカーとして使うこともできる。コーデックはSBCをサポート。さらにWi-Fiも内蔵し、ネットワーク音楽再生の「HEOS」も搭載。Amazon Music HD、AWA、Spotify、SoundCloudや、インターネットラジオのTuneInから音楽を再生できる。AirPlay 2や、Alexaからの音声コントロールもサポートする。

サウンドモードも豊富に搭載しているが、Sound Bar 550の特徴はなんと言っても、原音をストレートに再生する「Pureモード」だろう。DHT-S216をご存知の方はお馴染みのモードで、アレと同じ思想で作られたもの。要するに、サウンドモードやバーチャルサラウンド、ダイアログエンハンサーなどの処理を全部停止し、原音への脚色を排除。音源に収録された音を可能な限りストレートに再生するモードというわけだ。

「Pureモード」の概要

それだけでなく、3つのサウンドモードも用意。臨場感豊かにワイドな空間を描く「Movieモード」、ボーカルや楽器の音を鮮やかに奏でる「Musicモード」、控えめな音量でも迫力を感じられる「Nightモード」も利用できる。

また、ニュース番組のアナウンサーの声や映画のセリフなど、人の声を明瞭にする「ダイアログエンハンサー」も利用できる。人の声の周波数帯域だけを強調するため、全体の音量を上げなくても、聴き取りやすさを向上できる。効果は3段階で調整でき、夜間の視聴でも活用できる機能だ。

入力端子は背面に備え、HDMIは1入力、1出力を搭載。4K映像や、Dolby Vision、HDR10のパススルーに対応。ARC、eARC、CECもサポートする。さらに、光デジタル音声入力やLAN端子、ステレオミニのAUX入力も搭載。ポータブルプレーヤーなどと繋いで、スピーカーとして使うというのもアリだろう。

リモコンも同梱する。通常の操作に加え、入力ソース、音量、サウンドモード、ナイトモード、ダイアログエンハンサーの設定を、リモコンのQUICK SELECTボタン(1~3)に登録する事もできる。お気に入りの設定を登録すれば、手軽にそれを呼び出せるというわけだ。なお、QUICK SELECT 4~6の登録および呼び出しはHEOSアプリ上でのみで行なえる。

付属のリモコン
本体上部に操作ボタンを備えている

小型をものともしない音場再生、低音の迫力も上位機ならでは

なにはともあれ、音を聴いてみよう。まずはサウンドバー単体でのサラウンド再生能力がどのくらいのものか、Dolby Atmosのデモ「Leaf」を再生してみた。

鳥の声や、風に揺れる木の葉の音などが充満する深い森のシーン。Atmosで再生して驚くのは、音が広がる空間の巨大さだ。前述のように小さなサウンドバーなのだが、音場はまったく小さくなく、大画面テレビの幅よりももっと広く、音が広がっていく。奥行きも深く、森の深さがしっかりと表現できている。

驚くのは“高さ”だ。小さなサウンドバーは、どうしてもテレビの前に設置すると、音が下の方にかたまってしまいがちになる。しかし、Sound Bar 550の場合は音がちゃんと上に上昇し、テレビ画面との一体感が味わえる。

くるくると回りながら落下する葉っぱの音像も、移動感がリアル。もちろんサウンドバー単体では、頭の背後への移動は再現できないが、自分の真横くらいまではシャープな音像がリアルに知覚できる。

DHT-S216との違いとして感じるのは、低域の迫力だ。DHT-S216はピュアで情報量の多いサウンドが特徴だったが、派手さはあまりないサウンドバーだ。上位機のSound Bar 550は、お腹に響くズシンとした低音の量感がしっかり再生できており、“格の違い”を感じさせる。

それでいて、その低音が“適当に膨らませた音”ではなく、非常にタイトで分解能が高い点も好感が持てる。情報量の多い中高域とも、繋がりの良いサウンドだ。

もう1つ、DHT-S216よりも優れていると感じるのは、1つ1つの音の押し出しの強さ、音圧のパワフルさだ。これは、各ユニットを個別のアンプでドライブしているためだと思われるが、全ての音に力があるため、音像の輪郭が見えやすく、細かな音も聴き取りやすい。ピュアオーディオスピーカーをバイアンプ駆動した時のような“ハッキリ感”“エネルギー感”がSound Bar 550では最初から味わえる。

これは当然、アクション映画の迫力アップにつながるが、ゲームをプレイする時も恩恵が大きい。FPSの「Star Warsバトルフロント」を聴いてみたが、戦場の広さをきっちり描きつつ、飛び交うビームの音や、遠くの兵士の声なども、細かくリアルに、かつパワフルに描写してみせる。爆弾が爆発する時の「ヴィイイン!!」というような、空間が圧縮されるような爆音も、音圧があるだけでなく、タイトで表情が豊かなので“凄み”を感じる。

音を聴いていて最も感じるのは、Atmosなどのサラウンド機能の効果よりも、“スピーカーとしての素の再生能力の高さ”だ。「テイラー・スウィフト/I Forgot That You Existed」を、2ch、Pureモードで聴くと、声の表情の自然さ、音場の奥行きの深さといった部分が、ピュアオーディオスピーカーとしてキッチリ再生できている事がわかる。

左からディーアンドエムホールディングス グローバルプロダクトディベロップメント ライフスタイルエンジニアリングの斉藤天伸マネージャー、デノンのサウンドマスター・山内慎一氏

小さな筐体に音がまとわりつかず、筐体から軽々と音が飛び出して、空中に気持ちよく舞い踊るような感覚は、山内氏が追求している“ビビッド”で“スペーシャス”なサウンドそのものだ。サウンドバーで、このサウンドを実現したDHT-S216をさらに超え、Sound Bar 550では、舞い踊る音の1つ1つがエネルギッシュになっており、聴いていて体が動いてしまう楽しさを感じる。これは、映画やゲームといったコンテンツを再生する際は、非常に重要なポイントと言えるだろう。

なお、山内氏によれば、取材時の音はまだ最終ではなく、今後のチューニングでさらにレベルアップするとのこと。現時点でも十分高音質だが、「さらにナチュラルに、小型筐体とは思えない自然な、無理をしていないと感じるようなサウンドへと、細かなところまで煮詰めているところです」というので、製品版も楽しみだ。

ワイヤレススピーカーがリアスピーカーになる

ここまででも「コンパクトでスゴく音の良いサウンドバーが登場した」という話で、満足感はある。だが、Sound Bar 550にはもう1つ、驚きの機能がある。それが“ワイヤレスリアスピーカーの追加”だ。

デノンは「Denon Home 150」や「Denon Home 250」といった、HEOSやBluetoothに対応したワイヤレススピーカーを発売している。これらは、スマホからBluetoothで飛ばした音を再生したり、スピーカーが直接Wi-Fiでネットにアクセスし、音楽配信サービスの楽曲を再生できたりする。

左から「Denon Home 150」、「Denon Home 250」

このHome 150×2台、もしくはHome 250×2台を用意すると、Sound Bar 550とワイヤレスで接続。Sound Bar 550のリアスピーカーとして、Home 150、もしくはHome 250が使えるようになるというわけだ。なお、Home 250は単体でステレオ再生できるが、リアスピーカーとして使う時はモノラル再生となるので2台が必要だ。

Home 150、Home 250はどちらもモバイルスピーカーではなく、バッテリーは搭載していないので電源ケーブルを接続する必要はあるが、スピーカーケーブルは不要。部屋の中をケーブルが縦断しない、シンプルなホームシアターが実現できるというわけだ。

しかも、Home 150とHome 250は片手でヒョイと持ち運べるサイズなので移動も楽ちん。「普段は書斎や子供部屋などでHome 150、Home 250をバラバラに活用」「映画を見る時だけ、リビングにHome 150×2 or Home 250×2を設置して、リアルサラウンド再生」といった使い方ができるわけだ。

実際にHome 150を2台用意して、Sound Bar 550と連携させてみる。やり方は簡単で、HEOSアプリで、スピーカーをグルーピングする時のように、Home 150を選び、リアスピーカーに割り当てる。なお、この機能を利用するためには後日発表される最新ファームへのアップデートが必要だ。

設定画面

設定すると、Sound Bar 550がアクセスポイントのような存在となり、そこにHome 150×2台、もしくはHome 250×2台がワイヤレスで接続するカタチになる。こうする事で、遅延を抑えたリアルサラウンド再生ができるそうだ。

Denon Home 150を2台用意し、実際にリアスピーカーとして使ってみた

実際に聴いてみると、効果は抜群だ。ある意味、当たり前の話なのだが、背後にスピーカーを設置しているので、しっかりと背後から音像が聴こえる。前述の「Leaf」も、回転しながら落ちる葉っぱが、しっかりと真横から背後へと移動し、また前方へと戻ってくる様子が、自分を中心とした綺麗な円で描かれているのがわかる。

サウンドバー単体でも、自分の真横あたりまで包み込まれるサラウンド感は味わえたのだが、リアルスピーカーが追加されると、背中からもスッポリと包まれ、音場のリアリティが一気にアップする。“スピーカーから広がりのある音を聴いている”という感覚が、リアルリアスピーカーになると“映画の空間へワープした”ような感覚になる。これは一度味わってしまうと、やみつきになる。

Overwatchなどのゲームサウンドでも、戦場の空間、銃撃音の響き、背後を歩いているキャラクターの足音などは、やはりリアスピーカーが存在した方が格段にリアルだ。

それにしても、小さなサウンドバーと、別売のワイヤレススピーカーを背後に置いただけ、音抜けの無い、キッチリとしたサラウンド再生ができるのは見事だ。同じメーカーのスピーカーだからというのもあるが、音色もほぼ同じで、包み込まれるサラウンド空間の統一感というか一体感がスゴイ。ディーアンドエムホールディングス グローバルプロダクトディベロップメント ライフスタイルエンジニアリングの斉藤天伸マネージャーによれば、接続されるリアスピーカーの種類を認識して、音質を最適化するように調整しているそうだ。

なお、AVアンプのようにマイクを使って自動的に音場を補正するような機能は無いが、アプリから、設置したリアスピーカーとリスナーの距離を入力する項目は用意される。これをしっかりやれば、より、包み込まれるようなサラウンドが得られるだろう。

2つの既成概念を破壊するサウンドバー

「サウンドバーは映画を見る時だけ使うもの」という既成概念を破壊し、「ピュアオーディオスピーカーとしても使える、テレビを見ていない時は音楽再生に使えるサウンドバー」という新しい価値観を創出したのが「DHT-S216」とすると、「Sound Bar 550」はその上位互換と言える製品だ。

ただ、単に「Dolby Atmosなど、DHT-S216よりも対応フォーマットが充実している」とか「コンパクトなのに驚くほど音が広がる」といった、音のグレードアップだけにとどまらない。「その気になったらリアル・リアスピーカーをワイヤレスで追加できる」という秘技を備えた事で、「サウンドバーは手軽に設置できる反面、サラウンド感はそこそこで、AVアンプ+ホームシアタースピーカーにはかなわない」という既成概念も破壊。「手軽さはサウンドバーのまま、リアをワイヤレスで追加すれば本格シアターにも負けないサラウンドを実現できる」製品になっており、2つの既成概念を破壊するモデルとして非常にインパクトがある。

もちろん、実際にHome 150 or Home 250を各2台追加で購入する人の割合は、そこまで多くはないだろう。ただ、サウンドバーを買って、サラウンドの魅力にハマった時に、せっかく買ったサウンドバーを外して、また最初からAVアンプを買って……とやるより、手軽に、かつスタイリッシュにリアスピーカーを追加できる機能が用意されている“安心感”はSound Bar 550の大きな魅力だろう。「スピーカーケーブルは床を這い回るなんて、家族が良い顔をしないから……」と、ホームシアターを諦めていた人にも朗報だ。

サウンドバーの新たなカタチ、そしてサラウンドの新たな時代を予感させる1台と言えそうだ。

(協力:デノン)

山崎健太郎