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LUMIX、S/Gシリーズの動画性能アップデート。動画RAW進化

DC-S1H

パナソニックは、デジタルカメラ「LUMIX」S/Gシリーズの動画性能などを高めるファームウェアアップデートを、3月24日から順次実施する。対象機種とファーム公開日は、「BGH1」が3月24日、「S1H」が3月31日、「S1/S1R/S5」が4月6日を予定している。

各モデルのファームアップ後のバージョンは以下の通り。

  • DC-S1H Ver2.3 → Ver2.4
  • DC-S1 Ver1.7 → Ver2.0
  • DC-S1R Ver1.7 → Ver1.8
  • DC-S5 Ver2.1 → Ver2.2
  • DC-BGH1 Ver1.0 → Ver2.0

DC-S1Hの動画性能強化

S1Hは2020年7月に、ATOMOS製「NINJA V」への動画RAWデータ出力や、ProRes RAW記録に対応していた。

今回のアップデートにより、さらにBlackmagic Video Assist 12G HDRへ、動画RAWデータの出力し、Blackmagic RAW記録に対応する。初めてBlackmagic RAWのワークフローに対応したという。アップデート費用は無料。

これにより、映像作品の製作過程において、ポストプロダクションで使っているFinal Cut Proや、Adobe Premiereなどから、XMLなどに変換し、そのデータをDaVinci Resolveに読み込ませるといった手順を軽減。XML変換せずに、DaVinci Resolveでダイレクトに編集できるという。

動画RAW記録モードでは、C4Kを超える、フルエリアで5.9K(5,888×3,312ドット)の撮影が可能。フレームレートは29.97/25/23.98p、アスペクト比は16:9、ビット深度12bitでの記録も可能。

音声データのHDMI出力にも対応し、リニアPCM、内蔵マイク/外部マイク/XLRに対応する。なお、クリエイティブ動画モードのみで提供となり、フォトスタイルはVLogに固定される。SDカードへの同時記録は不可。

S1の動画撮影機能も進化

DC-S1

S1動画性能向上は、既に「2021年春より開始」と予告されていたが、そのアップデート日が4月6日に決定した。なお、アップデートには有料のアップグレードソフトウェアキー「DMW SFU2」によるアクティベーションが必要。

このアップデートにより、ATOMOS製「Ninja V」にHDMI経由で動画RAWデータの出力が可能になり、ProRES RAW記録に対応。

さらに、6Kや5.4K、C4Kでの動画記録や 4K60p/50p 10bit記録、アナモフィック撮影、タイムコード記録にも対応。さらに、Dual Native ISOのマニュアル設定も可能になり、ベース感度を自動切り換えするか、固定するかを選べるようになる。ただし、フォトスタイルがVLogかつハイレゾモード設定時は、自動切換に固定される。

S1H/S1/S1R/S5のファームアップ情報

S1H/S1/S1R/S5に共通する新ファームのポイントとして、ユーザーから要望を受けて、縦撮り動画を撮影した際に、そのデータに回転情報を付加するか否かを選択できるメニューを追加した。

縦位置で撮影した場合でも、PCで縦動画として認識され、自動で縦向きに表示されると、複数クリップを編集でつなげようとした際に、縦動画は左右の帯がついた結合クリップとなってしまい、一括処理ができない問題があったという。そこで、ユーザーが回転情報の付加をOFFにできるようにした。

さらに、DCカプラー使用時のエコモード有効化機能も追加。カプラーを使用して給電している時でも、カメラをスリープモードに設定したいという要望に応えた。

LUMIX BGH1

BGH1

BGH1の新ファームでは、IPストリーミングに対応。LAN経由のRTP/RTSPプロトコルをサポート。映像はH.265/264フォーマットで配信できる。

さらに、動画RAWデータのHDMI出力に対応。Atomosのレコーダーと組み合わせて、RAW記録できる。RAWデータ出力時にもSDI出力は使用可能。さらに、17:9とアナモフィック4:3の動画RAWデータ出力などもサポートする。

使い勝手を向上させる機能として、「LUMIX Tether」経由で遠隔操作している時でも、カメラのSDカードをフォーマットできるようにした。

GENLOCK表示にも対応。GENLOCKで同期されている際に、モニター(HDMI/SDI上)にマークが表示されるようになる。

また、有線LANケーブルを抜いた時に、それを判別し、ネットワークランプを消灯させる機能や、前述のものと同じ、縦撮り動画の回転情報の付与をユーザーが決められる機能も追加する。