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連休に行きたい最新&リニューアル映画館まとめ。6500円席やIMAX、轟音まで

コロナ禍の行動制限緩和で、街中が賑わいを取り戻し始めた。5月の大型連休に合わせ、久しぶりに帰省したり、これまで少し行きにくかったテーマパークなどの行楽地に足を運んだりして、気分をリフレッシュする方も多いのではないだろうか。

というわけで、今回は連休のリフレッシュに最適な最新映画館をピックアップ。北は宮城県から、南は熊本県まで。各劇場が掲出している情報を元に、2021年以降に建てられた“新館”と、上映設備の“リニューアル館”をまとめた。

日本初“全席プレミアム”。「109シネマズプレミアム新宿」

4月14日開業の「109シネマズプレミアム新宿」(写真はシアター7)

新宿ミラノ座跡地に建てられた「東急歌舞伎町タワー」にあるのが、4月14日にオープンしたばかりの「109シネマズプレミアム新宿」。座席数を通常の半分以下に減らしたプレミアム仕様のシートや特注ケーブルを使用した音響システム、カクテルやジンが提供可能なバー併設ラウンジなど、一般的なシネコンとは一線を画したラグジュアリーな施設が最大の特徴。

シアターの音響監修を行なったのは、音楽家の坂本龍一氏。音響設備には、109シネマズのオリジナルシステム「SAION」をベースにチューニングを施した「SAION-SR EDITION」を使用。

ほかにも、ドルビーの立体音響システム「Dolby Atmos」や、新宿エリア初導入の“視界270度・3面ワイドビュー”の「ScreenX」、大手シネコンでは稀な35mmフィルム上映システムも導入されている。

6,500円のCLASS Sシート

通常チケット料金は、リクライニング機能とサイドテーブルを備えた「CLASS A」(4,500円・一般)と、より上質で幅広なシートと没入感を高めるパーテーション、電動リクライニング仕様の「CLASS S」(6,500円・一般)の2タイプ。

鑑賞料金にはウェルカムコンセッションで受け取れるフード代も含まれており、塩・キャラメルの味ごとに豆の種類を変えた、お代わり自由(上映終了30分前まで。鑑賞後はNG)のポップコーンやソフトドリンクをラウンジやシアター内で味わうことができる。

名称 :109シネマズプレミアム新宿
場所 :東京都新宿区歌舞伎町1-29-1
公式HP:https://109cinemas.net/premiumshinjuku/

高コントラストな映像と立体音響が楽しめる「ドルビーシネマ」(新宿/門真)

新宿のドルビーシネマ

色鮮やかでリアルな映像を生み出すドルビービジョンと、リアルなサウンドが体感できる立体音響ドルビーアトモス、そして作品の世界に没入できるように設計したシアターデザインを組み合わせた「ドルビーシネマ(Dolby Cinema)」が、東京・新宿と大阪・門真に完成した。

新宿のドルビーシネマは、シネコン「新宿バルト9」に2022年12月1日オープン。国内で8館目で、新宿エリアでは初の導入。設置は「シアター6」。

名称 :新宿バルト9
場所 :東京都新宿区新宿3丁目1番26号 新宿三丁目イーストビル9階
公式HP:https://tjoy.jp/shinjuku_wald9

門真のドルビーシネマは、今年4月17日に開業したばかりの新劇場「TOHOシネマズ ららぽーと門真」に完成。TOHOシネマズのドルビーシネマは、門真が初。設置は「スクリーン6」。

なお、TOHOシネマズ ららぽーと門真は、ドルビーシネマのほか、TOHOシネマズ独自のハイエンド仕様な「プレミアムシアター」、音楽ライブのような“臨場感”が体感できる「轟音シアター」も併設されている。

名称 :TOHOシネマズ ららぽーと門真
場所 :大阪府門真市松生町1番11号
公式HP:https://hlo.tohotheater.jp/net/schedule/088/TNPI2000J01.do

鮮明な映像と12chサウンド「IMAXレーザー」(調布/各務原/福岡)

ゴールデンウィークの今年5月1日に「IMAXレーザー」を導入したのが、イオンシネマの「シアタス調布」(東京)、「各務原」(岐阜)、「福岡」(福岡)の3施設。

IMAXレーザーは、4K解像度のレーザープロジェクタにより、鮮やかで明るく高コントラストな映像と、12chサウンドシステム(従来は6ch)の広いダイナミックレンジと精密な音声が特徴。設置は、シアタス調布が「10番スクリーン」、各務原が「3番スクリーン」、福岡が「7番スクリーン」。

イオンシネマは今年夏までに、イオンシネマ岡山(岡山県岡山市)、イオンシネマ越谷レイクタウン(埼玉県越谷市)、イオンシネマ新潟南(新潟県新潟市)、イオンシネマ幕張新都心(千葉県千葉市)の4劇場にもIMAXシステムする予定。

名称 :イオンシネマ シアタス調布
場所 :東京都調布市小島町2-61-1 トリエ京王調布 C館
公式HP:https://www.aeoncinema.com/cinema/chofu/

名称 :イオンシネマ 各務原
場所 :岐阜県各務原市那加萱場町3-8 イオンモール各務原 3F
公式HP:https://www.aeoncinema.com/cinema/kakamigahara/

名称 :イオンシネマ 福岡
場所 :福岡県糟屋郡粕屋町大字酒殿字老ノ木192-1-2064 イオンモール福岡 2F
公式HP:https://www.aeoncinema.com/cinema/fukuoka/

なお、IMAXレーザーは、「109シネマズ 木場/湘南」(2021年10月1日)、「TOHOシネマズ 西宮OS」(2021年11月19日)、「イオンシネマ 市川妙典」(2022年7月22日)、「イオンシネマ 四条畷」(2022年7月29日)にも新設されている。

2021年以降にオープンした新劇場(新利府/熊本/川口/白山/天美/福岡/秩父)

宮城県の商業施設・イオンモール新利府 南館に、2021年3月オープンしたのが「イオンシネマ新利府」。東北最大級となる11スクリーンを備え、イオンシネマ独自のプレミアム施設「ULTIRA」やDolby Atmosシアターも設置されている。

名称 :イオンシネマ新利府
場所 :宮城県宮城郡利府町新中道三丁目1-1 イオンモール新利府 南館3F
公式HP:https://www.aeoncinema.com/cinema/rifu/

熊本県のアミュプラザくまもと7階に、2021年4月オープンしたのが「熊本ピカデリー」。松竹マルチプレックスシアターズとして初の九州エリアでの出店で、10スクリーン・1,316席を用意する。

1面300型のスクリーンを3面配置した、日本初の上映システム「3面ライブスクリーン」が特徴。ライブ会場にいるかのような臨場感が楽しめるとのこと。また館内は、ピカデリーブランドのイメージカラーである「ピュアホワイト」と、熊本城を象徴する「マットブラック」のモノトーンを組み合わせたスタイリッシュなデザインを採用している。

名称 :ピカデリー熊本
場所 :熊本県熊本市西区春日3丁目15番26号 アミュプラザくまもと7階
公式HP:https://www.smt-cinema.com/site/kumamoto/

埼玉県のイオンモール川口内に、2021年5月オープンしたのが「イオンシネマ川口」。県内初となる最上級劇場「グランシアター」や独自の映像音響システム「ULTIRA」などを導入。全座席間にパーテーションも完備している。スクリーン数は10。

名称 :イオンシネマ川口
場所 :埼玉県川口市安行領根岸3180番地 イオンモール川口4F
公式HP:https://www.aeoncinema.com/cinema/kawaguchi/

石川県のイオンモール白山内に、2021年7月オープンしたのが「イオンシネマ白山」。レーザープロジェクタを全10スクリーンに設置。さらに、2つの「ULTIRA」劇場には、ラインアレイスピーカーシステムとDolby Atmosの異なる音響設備を導入しているのがポイント。さらに、北陸のイオンシネマ初となる最上級劇場「グランシアター」も併設している。

名称 :イオンシネマ白山
場所 :石川県白山市横江町5001番地 イオンモール白山3F
公式HP:https://www.aeoncinema.com/cinema/hakusan/

大阪府のセブンパーク天美内に、2021年11月オープンしたのが「TOHOシネマズ セブンパーク天美」。関西初導入となるプレミアムシアターや轟音シアターを備えた。全10スクリーンで、座席数は1,639。

名称 :TOHOシネマズ セブンパーク天美
場所 :大阪府松原市天美東三丁目500番地 セブンパーク天美4F
公式HP:https://hlo.tohotheater.jp/net/schedule/086/TNPI2000J01.do

福岡県の三井ショッピングパーク ららぽーと福岡内に、2022年4月オープンしたのが「TOHOシネマズ ららぽーと福岡」。

独自規格のラージスクリーンTCXを使った「プレミアムシアター」を、スクリーン3とスクリーン4に設置した九州初の“Wプレミアムシアター”ほか、九州初の「轟音シアター」を用意。さらに、映画館としては日本初の試みとなるビーズソファ「Yogibo」のシートも導入している。スクリーン数は9で、座席数は1,322。

名称 :TOHOシネマズ ららぽーと福岡
場所 :福岡市博多区那珂6丁目23-1
公式HP:https://hlo.tohotheater.jp/net/schedule/087/TNPI2000J01.do

埼玉県のウニクス秩父内に、2022年7月オープンしたのが「ユナイテッド・シネマ ウニクス秩父」。

秩父市としては約29年ぶりの映画館で、スクリーン数は7、座席数は632席。ウニクス秩父を手掛けたアメリカ西海岸の企画事務所の主導によりデザイン。秩父の山々を一望できるほか、木目調や石目調、曲線を多用している。

名称 :ユナイテッド・シネマ ウニクス秩父
場所 :埼玉県秩父市上野町 805-14
公式HP:https://www.unitedcinemas.jp/chichibu/index.html

2021年以降にリニューアルした劇場(町田/丸の内/幕張/お台場)

東京・町田のシネコン「109シネマズグランベリーパーク」シアター1に、2021年11月導入されたのがプレミアムサウンドシアター「SAION」。

「最上の音が感動を彩る」をキャッチコピーに、音にこだわったシステムを導入。シアター環境に合わせてカスタムメイドされたスピーカーシステムのほか、サウンドプロセッサー「Q-sys」によって音響バランスを整えているのが特徴となっている。

名称 :109シネマズグランベリーパーク
場所 :東京都町田市鶴間3-4-1 グランベリーパーク内
公式HP:https://109cinemas.net/grandberrypark/

東京・丸の内の「丸の内ピカデリー」は、2021年11月にリニューアル。ピカデリー1では、関東初となる可動式3面スクリーンを導入。またピカデリー2では、最大40名程度の登壇が可能な、奥行約3m×横幅約15mの大型ステージをスクリーン前に設置。新たなエンターテインメントの楽しみ方を提案することを目指し、新しい内装と設備に更新した。

名称 :丸の内ピカデリー
場所 :東京都千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン9F
公式HP:https://www.smt-cinema.com/site/marunouchi/

千葉のシネコン「シネプレックス幕張」が、2021年12月に「ユナイテッド・シネマ幕張」へと名称を変更。これと合わせ、グループ23カ所目となる体感型アトラクションシアター「4DX」を導入した。

名称 :ユナイテッド・シネマ幕張
場所 :千葉県千葉市美浜区ひび野1-8 メッセ・アミューズ・モール 内
公式HP:https://www.unitedcinemas.jp/makuhari/index.html

東京・台場の「ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場」では、日本初の音響体感プレミアムシート「FLEXOUND Augmented Audio」が2022年12月より稼働している。

同プレミアムシートは、フィンランドで拡張音響システムの開発を手掛ける「FLEXOUND」(フレックスサウンド)の特許技術を用いた“音と振動を発生させるスピーカー”を内蔵した椅子のこと。

劇場のスピーカーシステムに加え、座席に仕込んだスピーカーからも音声を出力する事で「耳から聞こえる音はより鮮明に聞こえ、さらに振動を通じて肌からも音を感じる」という、映画音響を身体で楽しめるのが特徴となっている。

全13スクリーンの内、10スクリーン(2~7、9~12番)・計85席に音響体感プレミアムシートを導入。場内座席の中央付近に、8~10個程度のプレミアムシートを各スクリーンに用意している。プレミアムシートの利用料金は、鑑賞料金プラス200円。

名称 :ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場
場所 :東京都港区台場1-7-1 アクアシティお台場 内
公式HP:https://www.unitedcinemas.jp/odaiba/index.html

阿部邦弘