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JVC、75万円のネイティブ4Kプロジェクタ「DLA-V5」。DCI-P3対応「V7」

JVCケンウッドは、JVCブランドのネイティブ4Kホームシアタープロジェクター「DLA-V7」と「DLA-V5」を10月下旬より発売する。価格はDLA-V7が100万円、DLA-V5が75万円。V5のみ、ブラックとホワイトの2色をラインナップする。

ネイティブ4Kプロジェクタ「DLA-V5」(ホワイト)

世界初の8K表示対応ホームシアタープロジェクター「DLA-V9R」(200万円)とともに発表。DLA-V9Rは、8K/e-shift技術による8K表示に対応するが、DLA-V7/V5はネイティブ4Kモデルとして展開。V7は映画を主目的に、高輝度とハイコントラスト性能を追求した高画質モデル、V5はリビングシアター向けモデルとなる。なお、DLA-V9Rについては別記事で紹介する。

ネイティブ4Kプロジェクタ「DLA-V7」

0.69型/4,096×2,160ドット、DCI 4K対応のアスペクト比17:9のD-ILAデバイスを搭載。フラッグシップモデル「DLA-Z1」(2016年12月発売、350万円)のD-ILAデバイスから、平坦化や反射効率アップなどのプロセス改善を行なうことで性能向上し、さらなる高コントラスト化と高輝度化を実現したという。

高輝度・高コントラスト・高色域を実現し、HDR映像の品質を高めた

DLA-V7とV5の主な違いはコントラストと明るさ。V7はダイナミックコントラスト80万:1でネイティブコントラスト8万:1。V5は40万:1と4万:1。明るさはV7が1,900ルーメン、V5が1,800ルーメン。また、V7のみ色域がDCI-P3対応となる。

3枚のネイティブ4K D-ILAデバイスを、同時に120fpsで高速駆動させるため、専用ドライバーLSIを開発。広帯域メモリの「HBM(High Bandwidth Memory)」を採用し、シリコンインターポーザーにて接続することで、超高速駆動を可能とした。

また、独自のフレームレートコンバーターや各種デバイス補正機能も同LSIに搭載したことで、安定した高画質の映像表現が行なえるという。

残像低減技術の「Clear Motion Drive」も、補間アルゴリズムの見直しにより、オブジェクト境界における動き補償精度を大幅に向上。従来よりも多くのフレームを参照し、動き予測の精度を向上させながら、フレーム遅延の短縮も実現した。また、“弱”設定ではフィルムなどで採用されている24コマ/秒の味わいを残したデジャダー感を追求し、違和感を抑えている。

HDR方式は、HDR10とHLG(ハイブリッドログガンマ)に対応。HDR10コンテンツの入力時に、明るさ情報を示すマスタリング情報(Max CLL/FALL)に基づき、自動的に画質調整を行なう「オートトーンマッピング」機能を新たに搭載。コンテンツごとに明るさの異なるHDR映像が最適に視聴できるという。

V7、V5の両モデルに口径65mmの15群17枚オールガラスレンズを採用

15群17枚のオールガラスレンズを採用した口径65mmのレンズを搭載。画面周辺部にいたるまでフォーカスの合った4K映像投写を可能とする。上下80%、左右34%の電動レンズシフトも備えている。投写サイズは60型~200型。

別売の3Dメガネ「PK-AG3(15,000円)」やエミッター「PK-EM2(10,000円)」を組み合わせて3D映像にも対応。対応の3D方式はフレームパッキング、サイドバイサイド、トップ&ボトム。

機能比較

レンズメモリーや画素調整、画面マスクなどの設置調整内容を最大10種類保存できる「設置設定」や光学特性を最適化する「オートキャリブレーション」(別売の光学センサーやソフトウェアが必要)に対応。スクリーンによって生じる色のアンバランスを補正する「スクリーン補正モード」などを搭載。

HDMI入力は2系統で、18Gbps対応。トリガー出力や3Dシンクロ端子、RS-232Cのシンクロ端子やLAN端子を装備する。USB端子はファームウェアップデート用。

消費電力は400W(待機時1.5W、エコモード待機時0.3W)。ファンノイズは24dB。外形寸法は500×495×234mm(幅×奥行き×高さ)、重量は19.8kg(DLA-V7)/19.6kg(DLA-V5)。