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23日配信、Netflix映画「新幹線大爆破」“発車イベント”。樋口監督「新幹線から降りたくなかった」

Netflix映画『新幹線大爆破』4月23日(水)より世界独占配信

23日より配信スタートする、樋口真嗣監督のNetflix映画「新幹線大爆破」。配信に先立ち、草彅剛さん、細田佳央太さん、のんさん、要潤さん、斎藤工さんの豪華キャストと、樋口真嗣監督が参加した“発車記念イベント”が21日に開催された。

『シン・ゴジラ』など、これまでも多くのスペクタクルな映像と人間ドラマを融合させてきた樋口監督。原作となる同名タイトルの大ファンである監督が、“リブート”という形で現代社会への再構築として大幅アレンジしたのがNetflix映画『新幹線大爆破』。

主人公である、はやぶさ60号車内で爆破を回避すべく奮闘する車掌・高市を演じるのは、『日本沈没』でも樋口監督とタッグを組んだ草彅さん。さらに、JR東日本の特別協力により実際の新幹線車両や施設を使用した撮影が実現。リアルな映像と最新のVFX、特撮を融合させた迫力の映像も見どころとなっている。

発車記念イベントの会場に入ると、駅の改札をイメージした入口がお出迎え。駅のホームや電光掲示板など、本作の舞台となる新幹線に乗り込むように進んだ先のステージに、草彅さんら豪華キャストと樋口監督が登壇した。

イベントの会場は、駅の改札をイメージした入口になっていた

草彅さんは、「ともかく、難しいことを言わずに見ていただければ、凄い迫力の作品になっています。持てる力を全て込めた作品なので、皆さんに楽しんで欲しいです。(1975年の『新幹線大爆破』では高倉健さんが主演だったが)高倉健さんにはとてもお世話になったので、感慨深く、また大きな縁も感じました。(オリジナルの映画では)車掌さんがあまり出てこなかったけれど、本当にこうした事件が起こったら、車掌さんが一番大変なのでは?という監督の発想から、今回の映画はスタートしています」と語る。

草彅さん

作品の舞台が新幹線の中という事もあり、撮影は本物の新幹線の中でも長時間行なわれた。

草彅さんは「新幹線の車両の中で撮影する経験は今まで無くて、何時間も撮影するのですが、本当にドキドキ・ワクワクの体験でした。トンネルが多い区間では、もう一回撮影しようと思ってもトンネルの中に入ってしまい、通過するまで何分も待ったりとか、普段できない経験ができました」と笑う。

細田さん

そんな草薙さん演じる車掌・高市に、厳しく指導される後輩の車掌・藤井を演じたのは細田さん。「すごく新鮮な撮影でした。東北新幹線に乗る機会も今まであまり無く、グランクラスも知らないくらいでした。演じる前に、JRの本当の車掌さん達にお会いして、お話を伺う機会もあり、車掌さんがどのように動いているのか、どれだけ多くの人が新幹線に関わっているのか、定刻通りに発車する事が、当たり前にできる事ではないという事もわかりました」と振り返った。

運転士の松本を演じるのはのんさん。のんさんも、実際に新幹線の運転手が、運転する様子を見学し、演技に活かしたという。「はやぶさに毎年乗っていたりもしたので、運転する様子を見せていただいたのは凄く楽しかったです。(オリジナル版では運転手を千葉真一さんが演じていたこともあり)私に運転手役のお話が来た時は本当にビックリしちゃったんですが、嬉しかったです」と笑顔で語る。

のんさん

樋口監督は「(皆さんこう言っていただいていますが)スタッフ、キャストの皆さんは、本当に歴史に残るくらい大変だったと思います。それなのに、俺だけめちゃくちゃ楽しかった。上野から青森まで新幹線に乗って撮影し、また新幹線で上野に戻るという毎日だったのですが、乗っているだけで楽しくて、『明日もまた乗るのだから、このまま乗っていたい、降りたくない』くらいの日々でした」と笑う。

樋口監督

キャスト陣について監督は、「いろんな作品に出てらっしゃるのを見て、この人達と仕事をしたいな、そして、一度仕事をさせていただいた方は、また仕事させていただきたいなという願いがかなった。こちらがそう思っていても、恋愛みたいなもので、相思相愛でなければ先に進めない。皆さん(今回の役を)受けていただいて本当に感謝しております」と頭を下げた。

事件に巻き込まれた新幹線を、指令所の総括指令長という立場から救出しようとする笠置を演じたのは斎藤さん。新幹線総合指令所での演技については、「普段、我々が目にすることのない場所で、インフラを支えてくださっている方がいるんだろうなと思いながら演じました。現場としては、日本中のミドルエイジのおじ様達が集合したような撮影現場で、みんな元気なのですが、疲れてくると体から何かの成分が漏れ出して、最終的には“一人の大きなおじさん”になるんじゃないかなと思うような日々でした」と、現場の一体感をユーモラスに表現。

斎藤さん

さらに斎藤さんは、樋口監督との関係もあり「途中でもう、『お前が変身してどうにかしてこい』みたいな感じもありました。すいませんもう黙ります」と付け加え、会場の笑いを誘った。

乗客の1人であり、YouTuberで起業家でもある等々力を演じたのは、要さん。「社会的にも成功し、お金も持っている人。そんな彼が、自分が死ぬかもしれないという時に、どういうふうに振る舞うのか……。彼は頭もいいので、命を守るために、この状況をどのように乗り越えるのか?それを、僕自身も楽しみながら演じられました」と振り返った。

要さん

「新幹線大爆破」という作品という事で、気になるのは“爆破”シーン。現場について、樋口監督は「(爆破の作業などは)大先輩達がやっているので安心なんですが、ついつい爆発をやりすぎてしまい、シーンが繋がらなくなるという事もありました。その時はセリフを撮り直してなんとかしました。それくらいすごい爆発シーンもあるので、期待してください」と見どころを語る。

さらに監督は、「50年前に、オリジナルの映画に出会い、50年あこがれてた映画を作らせてもらえる。そのチャンスを与えてくれた方、ここに集まっていただいた方々が、僕の宝物だと思っています。そして、50年前にこの映画を作った先輩達に、敬意を表して。本当にありがとうございます」と頭を下げた。

草薙さんは最後に、「僕がちょうど生まれた50年前の映画、僕と同い年の作品のリブートに参加できて、本当にうれしく思います。内容についてはまだ言えませんが、見ていただければ、最後に何らかの光を、希望を感じていただける作品になっています。皆さんと一緒に、未来に向けて出発できたらいいなと思っています」と締めくくった。

YouTube配信のMCを担当した中川家の2人も最後にサプライズ登場
新幹線をイメージした演出は、マスコミに配られたお土産にも。水のペットボトルは新幹線柄、さらに駅弁のようなケースを開くと、“ネトフリ”にあうやみつきあられや、新幹線大爆破のステッカー、おにぎりのように畳まれた新幹線大爆破のタオルなどが入っていた
新幹線大爆破 発車記念イベント

あらすじ

はやぶさ60号は今日も、新青森から東京へ向けて定刻どおり出発した。高市(草彅剛)はいつもと変わらぬ想いで車掌としてお客さまを迎える。そんな中、一本の緊迫した電話が入る。その内容は、はやぶさ60号に爆弾を仕掛けたというもの。新幹線の時速が100kmを下回れば、即座に爆発する......。

高市は、極限の状況の中、乗客を守り、爆破を回避すべく奔走することになる。犯人が爆弾の解除料として要求して来たのは、1,000億円!

爆発だけでなく、さまざまな窮地と混乱に直面することになる乗務員と乗客たち。鉄道人たち、政府と警察、さらに国民も巻き込み、ギリギリの攻防戦が繰り広げられていく。極限の状況下でぶつかり合う思惑と正義、職業人としての矜持と人間としての本能。はやぶさ60号は、そして日本は、この危機を乗り越えることができるのか!?

作品情報

出演:草彅剛、細田佳央太、のん、要潤、尾野真千子、豊嶋花、黒田大輔、松尾諭、大後寿々花、尾上松也、六平直政、ピエール瀧、坂東彌十郎、斎藤工

監督:樋口真嗣
原作:東映映画「新幹線大爆破」(監督:佐藤純彌、脚本:小野竜之助/佐藤純彌、1975年作品)
エグゼクティブ・プロデューサー:佐藤善宏(Netflix)
プロデューサー:石塚紘太
ライン・プロデューサー:森賢正
准監督:尾上克郎
脚本:中川和博、大庭功睦
音楽:岩崎太整、yuma yamaguchi
撮影:一坪悠介、鈴木啓造
照明:浜田研一
録音:田中博信
美術:佐久嶋依里、加藤たく郎
スタイリスト:伊賀大介
編集:梅脇かおり、佐藤敦紀
アクション・コーディネイター:田渕景也
VFXスーパーバイザー:佐藤敦紀
ポストプロダクションスーパーバイザー:上田倫人
Compositing Supervisor:白石哲也
リレコーディングミキサー:佐藤宏明(molmol)
音響効果:荒川きよし
ミュージックスーパーバイザー:千陽崇之
特別協力:東日本旅客鉄道株式会社 株式会社ジェイアール東日本企画
制作プロダクション:エピスコープ株式会社
製作:Netflix