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お薦め完全ワイヤレスからソニーZ1、コロナ禍のAVライフまで。山之内×本田対談【'20夏・音響編】

オーディオ・ビジュアル評論家の山之内正氏と本田雅一氏の両名が、話題の新製品や業界動向を独自の視点で語る恒例対談。

前編の4K/8Kテレビに続き、後編では、最新オーディオ機器と、気軽に外出しにくい状況が続くいまだからこその“オーディオ・ビジュアルの愉しみ”をテーマに語ってもらった。

群雄割拠の完全ワイヤレス市場。ノイキャン性能で光ったTechnics「AZ70W」

山之内:後編はオーディオ機器の話題から進めたいと思いますが。最近は左右分離タイプの完全ワイヤレスイヤフォンの新製品が本当に目立ちますね。

本田:“TWS(True Wireless Stereo)方式”が主流になってから、機能や使いやすさ、電池持ちなどに注目が行きがちですが、音質にこだわっている製品も大手メーカーから発売されています。

視聴したモデルの中では、Technicsブランドの「EAH-AZ70W」とパナソニックの「RZ-S50W」が印象に残りました。AZ70Wは、S50WをベースにTechnicsチームがチューニングを行なったモデルですけれど、完全ワイヤレスモデルの中では一番歪みっぽさが無く、素直でピュアなサウンドだと感じました。対するS50Wはややドンシャリ調というか、ミッドバスあたりにピークがあって、高域をキラキラさせるサウンドになっていましたね。

Technicsブランド初の完全ワイヤレスイヤフォン「EAH-AZ70W」。4月中旬発売で、価格は3.1万円前後
AZ70Wのベースモデルでもある、パナソニック「RZ-S50W」。価格は2.1万円前後

本田:それから、AZ70WもS50Wもノイズキャンセリング能力が非常に高い。騒音環境下でも音楽がクリアに聞けるだけでなくて、イヤフォンマイクで通話する際、ノイズを低減してくれるので、通話先の相手にクリアな声を届けることができる。これは通話先の相手になったときにしか体験できないのですが、この時のノイズキャンセリングが好印象でした。

人気モデルは他に、アップルの「AirPods Pro」や、ソニーの「WF-1000XM3」などが挙げられますけど、ノイズキャンセリング性能という意味では、AirPods ProとAZ70W、S50Wが良くて、音質的にはAZ70Wが頭1つ抜けていると思います。1000XM3はトータルバランスに優れる仕上がりで、エネルギッシュなサウンドが特徴。ただ、ノイズキャンセリング性能は他に譲ると感じます。

アップルのノイズキャンセリング機能搭載イヤフォン「AirPods Pro」。27,800円
2019年に発売したソニーのヒットモデル「WF-1000XM3」。2.6万円前後

山之内:完全ワイヤレスイヤフォンは、以前に比べると音質も良くなりましたし、途切れにくさもだいぶ解消された感があります。様々な機能もあって魅力的だとは感じますが、紛失リスクを考えると、高額な完全ワイヤレスモデルを購入することに、やはり躊躇いはありますね。

本田:紛失補償サービスはNoble Audioやソニーストアなどが始めていますが、結局毎日使えば内蔵バッテリーが2〜3年でダメになってしまう。製品がバッテリー交換を想定していない構造ですから、ある程度の割り切りは必要かと。ネックバンド型であれば、バッテリー交換可能なモデルも不可能ではないとは思いますが。

山之内:使い捨てではなくて、交換して長く愛用できるような方法を用意してくれると嬉しいですけどね。

Noble Audioの完全ワイヤレスイヤフォン「FALCON」
ソニーも、ソニーストア限定で紛失補償サービスを展開している(画像はソニーストアより)

本田:将来的には長寿命化の方向もあるでしょう。ただ、現在は機能性が求められるタイミングなのかもしれません。コロナ以降、ネックバンド型のBluetoothイヤフォンが売れているそうですよ。在宅でずっと使っていると、完全ワイヤレス型の小型バッテリーでは長時間持たないですし、かといってオーバーヘッド型だとこの季節暑いですから。あと、主婦層などには、ネックスピーカーも売れているそうです。家事や掃除をしながら、耳をふさがずにテレビの音声や音楽や聞けますからね。

ともあれ、完全ワイヤレスイヤフォンの次の進化という意味では、新しいBluetooth規格「LE Audio」がポイントになると思います。連載記事でも書いたのですが、LE Audioを利用すると、特定の空間にいるユーザー全員に対して同じ音楽を伝送したり、自身のBTイヤフォンを使って会場内に流れる言語を受信できるようになるので、そのタイミングで製品ラインナップが大きく変わりそうです。

'21年春には、対応製品の登場が見込まれる次世代Bluetooth音声「LE Audio」。新機能の1つ“LE Audio Sharing”を使えば、同じ通信チャンネルを複数のレシーバが同時受信できるようになる

フィル・ジョーンズのアクティブスピーカー「A80」は手頃で音良し!

山之内:コロナ禍で実際に試聴できたオーディオ製品も限られてはいるのですが、いろいろな事情で開発や発表を控えているメーカーもあります。秋以降には一気に有力な製品が出てくるでしょう。

ライフスタイル系のなかでは、竹で出来たキャビネットがアイコンになっているiFi-audioの一体型オーディオシステム「AURORA」と、AIRPULSEのアクティブスピーカー「A80」に好感を持ちました。

19万円と一体型としては高価なAURORAですが、6つのドライブユニットを備えていて、上下左右に音が広がります。左右に並べたスピーカーの中央に設置して音を出したら、多くの人が“左右のスピーカーから音が出ている”と錯覚するのではないかと思うほどに音が広がる。

底の部分には27Hzまでをカバーするスチール製のパッシブラジエーターが搭載されていて、オルガンのような低域も出せる。他にも、部屋の音響特性を測定・補正する技術を組み込むなど、デザイン、技術、そして音質的にみて非常に意欲的な製品と感じました。

iFi-audioの一体型コンポ「AURORA」。4月20日発売で、価格は19万円

山之内:A80は、AE-1やベースアンプPJBのフィル・ジョーンズが手掛けた製品で、アルミのウーファーとリボンツイーターの2ウェイ構成のアクティブスピーカーです。アンプとDACを内蔵していて、USBやBluetooth接続も可能で、価格はペアで7.7万円。

とにかく音が良くて驚きましたね。海外では上級機の「A300Pro」も登場しましたが、こちらは半分プロ仕様で、左右の信号を非圧縮のワイヤレスで飛ばすことができます。こちらはメインスピーカーとしても使えそうですが、デスクトップならA80の方が使いやすいかな。

AIRPULSEのワイヤレススピーカー「A80」。5月下旬発売で、価格は7.7万円(ペア)

本田:海外には、コンパクトで高品質なワイヤレススピーカーが数多く存在しますよね。一時期、国内でも取扱いがあったNaim Audioの製品も一体型でコンパクトながら音が良かった記憶があります。高音質のワイヤレススピーカー、スマートスピーカーという方向は、なかなか日本では育っていません。ラックスマンには期待したのですが、残念ながら期待値には達していませんでした。次回作以降に期待したいですね。

山之内:DALIやDYNAUDIOなどもワイヤレススピーカーを積極的に開発しています。日本はパッシブタイプが好まれてきたけど、これから選択肢が広がれば支持が増えていくと思います。

あと、手頃なネットワークプレーヤーとしては、カナダのBluesoundもお薦めです。アンプ非内蔵のシンプルなタイプであれば、7万円台で購入でき、手持ちのオーディオシステムにプレーヤーを組み込めば、自身のネットワークライブラリを再生するのはもちろん、様々なストリーミングサービスが楽しめるようになりますから。

薄型プレーヤータイプのNODEシリーズ(写真手前)と、スピーカータイプのPULSEシリーズ(写真奥)

本田:Hi-Fi製品ではありませんが、先日試聴したSonosのスマートスピーカー「Move」も出来が良かったですよ。音響設計を変更したのか、以前の製品と比べると音質がまともになった(笑)。Sonosというと、どちらかといえば“手頃だけど機能も豊富で便利”というイメージが強かったのですが、Moveにおいては、モノラルながら低域もしっかり表現できている。また指向性を広げる工夫も施されていて、部屋のどの場所にいても一定のクオリティで音楽が楽しめるようになっています。とても好感を持ちました。

Sonosのバッテリ内蔵スマートスピーカー「Move」。3月20日発売で、価格は46,800円

山之内:ワイヤレススピーカーや、一体型のシステムはストリーミングサービスと相性が良いですし、そうした音楽の楽しみ方は今後も今後も拡大するでしょうから、海外ブランドが発売しているような、コンパクトで音のいいネットワークオーディオ機器がもっと出てきて欲しいですよね。コアなオーディオファンには無理して勧めようとは思いませんが、そこまでオーディオ機器に詳しくない音楽系の雑誌の読者、例えば「もう少しいい音で聞きたいけれど、そもそも何を買ったら良いか分からない」というような方に、すごく簡単で、安くて、音も良いという製品をもっと紹介したいですね。

本田:ヨーロッパなどで売られているような、ポンと置いて手軽に楽しめるような音のいいネットワークオーディオデバイスを日本メーカーももっと出して、ユーザーの選択肢が増えるといいですよね。今どちらかというと、スマートスピーカーに偏ってしまっていますから。

究極のデスクトップスピーカーついに発売、ソニー「SA-Z1」

山之内:そういえば、昨年のIFAで発表され話題を集めた、ソニーのニアフィールドスピーカー「SA-Z1」が6月にようやく発売されましたね。

ソニーのアクティブ型ニアフィールドスピーカー「SA-Z1」。6月20日発売で、価格は78万円

本田:自室にはある程度満足のいくオーディオシステムを構築していますけれど、オーディオ機器でいま何か1つ自分に投資するとしたら、Z1が最有力候補です。オーディオをやったことのある方なら分かると思いますが、いい音を得るためには部屋がとても重要なわけです。でもZ1は、そのシステムの前に座れば、必ずきちんと意図されたサウンドが楽しめる。部屋の環境に大きく依存せずに、コントロールされた音が味わえるZ1の価値は、リスニングルームをキチンと作ろうと努力した方ほど分かると思います。

山之内:私はデスクのスペースをZ1用に開けておいたので、早速借りて実際に試聴してみました。音量を上げなくても音圧感が得られるので、深夜でも集中して音楽を楽しむことができる。3次元の音場のなかに楽器の音像が立体的に定位するのは、ある程度のシステムで環境を整えれば得られる空間表現だけど、それが目の前ですぐ近くに展開するという点で、ほかに例のない製品だと思いました。ニアフィールドのハイファイ再生というテーマが俄然面白くなりそうな予感があります。

本田:Z1の78万円は“安い”と思いますよ。だって、リスニングルームを本気で作ろうとしたら、そんな価格では収まらないですよ。部屋の音質チューニングし始めたら、費用はもっとかかる。テーブルの上に設置するだけで、いい音が出るというのは本当にスゴいこと。リアバスレフではないから、後ろの壁の距離も関係ないですしね。

それに、デザインが……という方がいるかも知れませんが、剛性の高いキャビネットなど、音質を最優先にした結果なわけで、あの形は必然だったと思います。これは昔のソニーの名機、デザイン論にも通じるところがあると思っていて、何を優先するのかということを考えながら組み立てていったときに、最終的にあの形になったというのもソニーらしいのではないでしょうか。

山之内氏が選ぶ、'20年上期の注目オーディオコンポーネント

山之内:本格派コンポーネントの分野では、ラックスマンのディスクプレーヤー「D-03X」と「D-10X」、ヘッドフォンアンプの「P-750u LIMITED」、エソテリックの「K-01XD/K-03XD」など重要な製品が今年前半にいくつか登場しました。

ラックスマンのCDプレーヤー「D-03X」。2月発売で、26.8万円
ローム製DACチップを搭載したSACDプレーヤー「D-10X」。4月発売で、価格は120万円
ラックスマン95周年を記念した、100台限定のヘッドフォンアンプ「P-750u LIMITED」。5月下旬発売で、40万円
エソテリックのSACDプレーヤー「K-01XD」(左)と「K-03XD」(右)。3月1日発売で、価格はK-01XDが175万円、K-03XDが110万円

本田:LINNのネットワークプレーヤー内蔵アクティブスピーカー「Series 3」も推したいですね。“エシャロット”のようなデザインとあの価格は、意見が分かれるかも知れませんが音はいい。中身は100% EXACTなので、EXACTとしては一番低価格なのですけどね。

山之内:私はSeries 3を2台組み合わせて、テレビの両サイドに置いて試聴しましたが、確かに他の同種の製品とは音のレベルは違いました。ただやはり高額だとは思います。

LINNのワイヤレススピーカー「Series 3」。1月発売で、価格は58万円

山之内:LINNはMAJIKのカテゴリーに新世代の「MAJIK DSM/4」を発表しました。SELEKTシリーズのようなモジュラー形式ではなく、KATALYSTにも対応していませんが、HDMIに本格対応したコンセプトとデザインが秀逸で、今後の中核モデルになる強力な製品です。

ネットワークプレーヤーとアンプを組み合わせた「MAJIK DSM/4」。価格は55万円

山之内:スピーカーでは、Sonus Faberのスピーカー「Minima Amator II」も注目ですね。これは同価格帯のスピーカーの中では突出した完成度の小型スピーカーです。スタンドも良く出来ているし、ヒット作になるのではないかと思っています。

またSonus FaberはOlympicaを7年ぶりにモデルチェンジして「Olympica Nova」を発売しました。上位の製品群から技術を引き継いでいて、中低音の反応の良さが格段に向上しています。このブランドの主力シリーズとしてこれから注目が高まるでしょう。

Sonus Faberのブックシェルフ型スピーカー「Minima Amator II」。3月4日発売で、価格は52万円(ペア)
写真左から、Olympica Novaシリーズの「III」「V」「I」。6月5日発売で、ペア価格はIIIが140万円、Vが195万円、Iが78万円

山之内:普及価格帯ではカナダのParadigmから登場した「Premierシリーズ」の完成度が高かった。上級機と違ってベリリウム振動板は使っていませんが、バランスがよくて、鳴らしやすいスピーカーですね。

パラダイムの「PREMIER」シリーズ6モデル

山之内:もう一つ、FRANCO SERBLINの「Accordo Essence」も際立つ存在です。個人的には、いずれメインスピーカーとして導入したい候補モデルの1つです。

ヤマハがプリメインアンプを久々にアップデートして「A-S3200/S2200/S1200」を発売したことも大きなニュースでしたね。フラッグシップ「5000シリーズ」の開発で得たノウハウを投入したことで、音は良い方向に大きく変わっています。特にA-S3200は「NS-5000」の鳴りっぷりが突然良くなって、驚きました。

フランコ・セルブリンのフロア型スピーカー「Accordo Essence」。5月発売で、価格は185万円(ペア)
ヤマハのプリメインアンプ「A-S3200」。5月29日発売で、64万円

今こそ“オーディオ遊び”を。クリーニングや配置見直しで音の変化を愉しむ

本田:まだコロナ禍にあって、気軽な外出もままならない状況ですけど、このタイミングだからこそオーディオの趣味ってどうゆうものだったか、改めて見直してみるのもいいんじゃないかと思うんですよね。

こう言ってはなんですが、日本も豊かになって“新しい技術が投入された、新しい製品を買う”というスタイルが当たり前になった。でも、機材の位置を変えただけで音が変わったり、ケーブルの交換やコンセントを取る場所を変えただけでも音が変わるというのもオーディオの面白さですよね。そうした変化を楽しみながら、“どうして音が変わるんだろう?”という疑問が生まれて、色々な機器を聞き比べ、自分の求める音を追求していく、というのがオーディオの原点にあったわけです。製品を買って、ポンと置いて、つないでこんな音でした、で終えてしまうのではなくて、ちょっとした工夫で音の変化を楽しむというオーディオ遊びの世界に立ち返るのもありかなと思いますね。

山之内:仕事柄もともと家にいることが多く、コロナでますます自宅にいることが増えているわけですが(笑)。巣ごもりの期間を利用して、前からやろうと思っていたケーブルの接点クリーニングや、ケーブルの入れ替えをしました。

本田:巣ごもりの時間を使って、配線まわりをクリーニングしたりするのは、いいと思いますね。クリーニングして、配線しなおすと音質はだいぶ変わる。ついでにスピーカー配置や周囲の音響反射などを見直して、改めてセッティングし直してみてはいかがでしょうか。オーディオファン以外の方々から見たら、それは“オカルト”としか見えないかもしれませんが、これが変わるんですよね。

例えば、100円ショップでも売ってるフェルト。フェルトは制振効果が高い素材として有名ですけど、これをプレーヤーの下に敷くだけで音が変わります。真鍮でできた水道管のエンドキャップをインシュレーター代わりにするというのも、業界内で流行ったことがありました。

音が変わるということ、音が良くなることは別物だけど、音の変化を体験して、その変化を突き詰めていくと、突然自身の好みの音に近づいたりするんですよね。最近の方はあまりこうした遊びを体験していないかも知れないけど、ネットを調べると色々な情報が出てくるはずだから遊んでみましょうよって思います。

山之内:レコードを聴く時間が増えた方にはカートリッジや、トーンアームからアンプへの配線などにも注目して欲しいですね。配線をどう這わせたかでノイズも変わりますし、木の端切れをスピーカーケーブルの下に置いて床から浮かせるとか。お金をかけなくても、遊べる要素はたくさんあります。巣ごもりの時間はいいチャンスと思います。

本田:ケーブルインシュレーターはみんなバカにするけれど、効果は非常に大きい。さすがにアナログ再生してる方は、それぐらいマニアックな対策は経験済みかも知れませんが。ヘッドシェルに取り付けるカートリッジのトルクを少し変えるだけでも音が変わるし。まぁ、やり始めると寝られなくなっちゃうのですけど。

山之内:オーディオ歴が長いと、自宅の物置や色々な場所に、アンプやスピーカーやCDプレーヤーなど、使わなくなった機材が眠っていたりする。先日物置を整理していたら、誰かに譲って手元にはもう無いと思い込んでいたフィリップスのCDプレーヤー「LHH500」を発見しました(笑)。30年前に買ったSonus Faber「Electa Amator」もメインの試聴室に運び込んで、再チューニング中です。古すぎるものは音がちゃんと出るかどうか心配ですが、自宅で取り組む“発掘オーディオ”にしばらくはまりそうです(笑)。

本田:発掘いいですね。でも、下の方にある機材を取り出すのは面倒だなぁ(笑)。昔のオーディオは、とにかくデカくて重いから……。

山之内:あとは自作キットを組み立てるとか、ハードルは高いかも知れないけれど高音質のパーツに入れ換えてみるとかも面白いと思いますね。

本田:真空管を交換して音の違いを楽しむのもお薦めですね。キット付属の真空管だと中国製が多いと思うけれど、それをロシアのSvetlana製に変えるとか。後は長岡鉄男さん設計のスピーカー制作にチャレンジしてみたり。

山之内:話題の高音質ストリーミングサービスの音の違いや、サービスを使いこなすのも時間がないとできないことですね。サービスによって音質に違いがありますし、検索ワードの入れ方で楽曲が出てきたり、出てこなかったりしますから。

山之内正

神奈川県横浜市出身。オーディオ専門誌編集を経て1990年以降オーディオ、AV、ホームシアター分野の専門誌を中心に執筆。大学在学中よりコントラバス演奏を始め、現在も演奏活動を継続。年に数回オペラやコンサート鑑賞のために欧州を訪れ、海外の見本市やオーディオショウの取材も積極的に行っている。近著:「ネットオーディオ入門」(講談社、ブルーバックス)、「目指せ!耳の達人」(音楽之友社、共著)など。

本田 雅一

テクノロジー、ネットトレンドなどの取材記事・コラムを執筆するほか、AV製品は多くのメーカー、ジャンルを網羅的に評論。経済誌への市場分析、インタビュー記事も寄稿しているほか、YouTubeで寄稿した記事やネットトレンドなどについてわかりやすく解説するチャンネルも開設。 メルマガ「本田雅一の IT・ネット直球リポート」も配信中。