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音楽配信からレコード再生、'22年展望まで。山之内×本田対談【後編】

オーディオビジュアル評論家の山之内正氏と本田雅一氏による、半期に1度の対談記事。2021年の業界動向を振り返りつつ、下半期に登場した製品や技術を取り上げる。

後編では、オーディオの話題を中心に、注目を集めるミニLEDへの期待と展望を語った。

五輪より配信だった'21年。音楽はステレオから3Dへ!? 山之内×本田対談【前編】

増えるロスレス・ハイレゾ配信。結局どの方法で聞くのがベスト?

本田:音楽配信の話になりますが、やはり今年はApple Musicが料金そのままでロスレス、ハイレゾ、空間オーディオを始めたことが大きなトピックでした。結果、他のサービスも提供内容や料金の見直しを行なうことになった。

Apple Musicロスレス配信開始。ロスレスとは? iPhoneで聴く方法

山之内:2021年後半も大きな動きがありましたよね。Amazon Music HDが追加料金なしでハイレゾが聴けるように方針転換する一方、mora qualitasが2022年3月29日にサービスを終了する。そして、ダウンロード配信のe-onkyoを取得したフランスのXandrie。ここはQobuzの運営企業で、高音質ストリーミングでの日本市場参入に期待がかかります。TIDALの日本参入も噂されていますから、音楽配信サービスはますます競争が激しくなると同時に、ロスレスとハイレゾで聴く方が普通になっていくでしょう。

音質に定評のあった「mora qualitas」。3年を持たずサービス終了する

「mora qualitas」'22年3月29日でサービス終了

オンキヨー、e-onkyo music事業を譲渡

本田:Spotifyも高音質化に振ってきていますし、こうなるとサービス間の特徴差が狭まってくる。実際に聴けるカタログもかなり近いですからね。今後、Apple MusicやAmazon Musicがオーディオ製品でも再生可能になっていくと、音質で差異化してきたサービスは運営が厳しくなるかもしれません。

山之内:サービスごとに再生機器の選び方が変わるので、わかりにくい面があります。最近は、Apple Musicを良い音で聴くにはどうすればよいかという相談が増えていて、パソコンとUSB-DACの組み合わせや、Apple TVを薦めたり、タブレットやスマホ向けの小さなUSB-DACを紹介したりしています。ひとくちにネットワークオーディオといってもつなぎ方はいろいろあるので、Appleならコレ、Amazonだったらこっち、TIDALならハイエンド製品も視野に入るというような説明をするわけです。

本田:現時点では、ここなら大丈夫という決定版のサービスが定まっていません。iPhoneならApple Musicが便利ですし、邦楽も豊富でグローバルでも聴ける曲数が多い。しかしApple Musicに対応したハイファイ機器はほとんどない。

Amazon Music HDはお得で、対応機器がApple Musicより多いけれど、同じロスレスでもプレーヤーの違いなのかMacで聴く場合に音質が少し落ちてしまう。すでにネットワークオーディオプレーヤーを導入している方は、単体のDACを購入してシステムを再構成した方がいいのかというと、将来はやはり対応していくんじゃないかとも思う。このあたり、少し状況的にはどのタイミングでどうなるか見通しにくく、モヤモヤしている状況ですね。

山之内:コンパクトで使い勝手の良いUSB-DACがもう一度注目されたりして、一回りしてまた元に戻ったみたいなところがなきにしもあらずで、ちょっと気になりますね。

本田:音楽はストリーミングサービスが主流だけど、ではどんな機器構成がいいのか、定番が決まってくるにはもう少し時間がかかるのかもしれない。例えばポータブルのDACだと、Mojoなんかが価格的にもサイズ的にも手軽で、しかも音がいいじゃないですか。ハイエンドではないけれど、誰にでも勧められる。そんな定番商品が欲しいですね。

山之内:長く使える用途の広い製品として、ネットワークプレーヤー、DAC、さらにプリアンプ機能まで一体化したモデルがこれから注目を集めていくと思います。ストリーミング機能を内蔵しつつ、パソコンを接続することも視野に入れ、パワーアンプだけでなくアクティブスピーカーと組み合わせるなど、システムを組む自由度も高い。

発売が延期されながら、'21年の後半に登場したエソテリックの「N-05XD」やティアックの「UD-701N」はその代表格です。ディスクリート設計のDACも話題ですが、使い勝手の良さにもぜひ注目してほしいですね。特に後者は価格も手頃なのでお薦めです。

N-05XD

エソテリック、新開発DAC搭載のネットワークDACプリ「N-05XD」

UD-701N

TEAC、独自DAC搭載ネットワークプレーヤーとアンプ。フルサイズ機

本田:高価ですが、音質や作りのこだわりを考慮するなら納得ですよね。とにかく早いところ、ネットワークプレーヤーがメジャーどころの配信サービスに対応して欲しいですね。

山之内:来年の動向がその後のカギを握ると思います。再生機器メーカーの対応具合によっては、ハイファイ志向の強いサービスQobuzやTIDALが浸透するかもしれないし、身近なApple MusicやAmazon Musicがさらに伸びるかもしれない。サービスを乗り換えるリスナーの動きも含め、注視したいと思います。

本田:音楽サービスは乗り換えそのもののハードルは低いですから。流動的な一般ユーザー次第でサービスの再編も進みそうです。

山之内:乗り換えることは容易ですが、長く使い込んできたサービスだと手放しがたいところはありませんか? 例えばプレイリストとか……

本田:わたしは乗り換える可能性を考えて、できる限りローカルにプレイリストを作っています。現在はハイファイ向けTIDALが利用の中心ですが、プレイリストはRoonで作っておいて、サービスを乗り換えたあともタイトルは見えるようにしてます。

山之内:なるほど。でも曲の探し方なども微妙に変わるので、正直なところ乗り換えは少し面倒な気もします。

本田:なので頻繁には乗り換えられないですね。Appleに聞いたら、「我々のプロトコルもコーデックもオープンソースなので、対応するのは自由だよ」とは、話してましたけどね。

山之内:実際にオープンな状態であれば、メーカーとしては対応できるはずなので。期待しておきたいです。

最新技術でレコード再生の音質が年々上昇!? 改めて感じるレコードの奥深さ

本田:ところで、オーディオ製品で今年一番感動したのが、RE・LEAFのフォノイコライザープリアンプ「R1 Reference」でした。このメーカーはオーディオ専業ではなく、贅を尽くしたさまざまな製品を作っているのですが、以前は500万円のヘッドフォンアンプなどを手掛けて話題になっています。日本でほとんど話題になっていないのは、出資元がロスチャイルド財団とモルガンスタンレーで海外の富裕層をターゲットにしているためです。

YGアコースティックのスピーカーと組み合わせて聴いたのですが、これが物凄い鮮度。仕組みとしては、アナログのカートリッジが出力する電流を、負荷抵抗で電圧に変換するのではなく、そのまま電流で受けること。電流アンプを使う製品は他にもありますが、この製品は電流アンプでありながらフィードバックがかかるところがポイントです。一旦、入力アンプで受けてから電圧変換し、フォノイコライザーで特性を整え、再び電流変換して伝送。パワーアンプ近傍、あるいはパワードスピーカー直前で電圧に戻すという仕組みです。

仕組みだけ聞くと「ほんと?」ってなるけど、実際に聴くととてもニュートラルで自然な音像。過去に体験したことがない音がする。アナログ再生の仕組みなんて、枯れた世界だと思っていただけに、新鮮な驚きでした。

R1 Reference

山之内:レコード再生機器は、日本だけでなく、海外のブランドもターンテーブル、カートリッジ、フォノイコライザアンプなど、どの領域でも技術力を武器に真剣に開発する例が増えていて、説得力のある音が出てきます。ニュートラルな音はハイエンドオーディオの重要な流れで、スピーカーではモデルチェンジしたばかりのB&Wの800 D4シリーズもそうですね。特にアナログではなにがニュートラルなのか難しいところがありますが、余分な音や歪を取り去っていけばマスターの音に近付き、ノイズに埋もれていた音が聞こえてくるのは確かです。

私が今年聴いたなかで特に強い印象を受けたのは、DS Audioが光カートリッジの第3世代機として発売した「DS003」です。専用イコライザーを組み合わせると50万円ですが、同社の製品としては低価格です。光カートリッジの音もまたニュートラルでワイドレンジ、従来の延長ではない本質的な良さがあります。

DS003

本田:アナログディスクはオーディオファン向けメディアとして復刻してきて、そこに熱量が集まるものだから、最新の技術や発想でアンプやカートリッジを見直す動きが活発になり、結果、イノベーションが促進されています。

山之内:同じレコードからこんな音が聴けるのかという体験が年に何度もありました。伝統のあるブランドだけでなく、DS Audioのような新しいメーカーからの画期的な提案にも注目しています。いまさらですが、レコードは本当に奥が深いです。

今年も堅調だった? 国内、海外のオーディオブランドから注目機続々

本田:ところで、2年振りの東京インターナショナルオーディオショウの様子はいかがでしたか?

山之内:参加人数を減らしたので会場全体では例年に比べて寂しい感じもありましたが、予約制ということもあってブース内は活気にあふれていました。今までと違うのは、試聴イベントで一度ブースに入ると、途中で退席するお客さんがほぼゼロだったことですね。本当に聴きたい熱心なオーディオファンが集まったという印象を持ちました。

東京インターナショナルオーディオショウの目玉展示だった、B&W「800 D4」

B&W「800 D4」勢揃い、エソテリック超弩級ターンテーブル「T1」

英Monitor Audio、Dolby Atmosも楽しめる「Silver」第7世代

トライオードの新真空管アンプ「EVOLUTION」。SOULNOTE「M-3」参考出品

本田:今年は日本のメーカーのエントリー、ミドルクラスの製品がとても良くなったように感じました。

山之内:特にミドルレンジのアンプやプレーヤーについてはマランツやデノンが2020年に優れた製品を出しました。それと同じ価格帯または少し上のクラスでテクニクス、ラックスマン、アキュフェーズ、エソテリックなど日本メーカーも健闘しています。海外ブランドもエントリーからミドルでアーカムが複数のプレーヤーやアンプを導入したり、JBLが75周年記念のプリメインアンプ「SA750」を発売するなど、数は少なめながら話題は豊富な一年だったと思いますね。

SA750

JBL75周年モデルや再上陸のARCAM、話題のパワードAIRPULSE

本田:どれも優秀ですが、中でもラックスマンの「L-507Z」はこれまでのラックストーンとは異なる、現代的な音で少しばかり驚きました。個人的には初めて組み立てたアンプキットがラックスキットだった、なんて思い出がありますが、良い意味でブランドのリニューアルが始まるのかも? という期待を持ちました。

L-507Z

ラックスマン、“Zシリーズの幕開け”アンプ「L-507Z」

山之内:ラックスマンは数年後に創立100年を迎えるので、L-507Zをはじめとして記念モデルでは次世代の音を意識しながら製品開発を進めているようです。伝統の音を踏まえつつ、変えるところは思い切って変える。その姿勢が良い結果を生んでいて、フラッグシップのパワーアンプ「M-10X」も鮮烈な音になりました。

M-10X

ラックスマン、創業100周年を見据えたパワーアンプ「M-10X」

本田:ワイヤレスのポータブル製品は今年前半に登場したソニーの「WF-1000XM4」がダントツの出来で、そこにBang and Olufsenの「Beoplay EQ」が絡んでくる印象でしたが、年末になってNoble Audioが「FoKus PRO」を発売しました。価格は5万円を切るところで、ワイヤードの高級機よりは購入しやすい。ちょうどこの対談が終わる頃に最終試聴機が出てきますが、「Falcon Pro」を大きく超える音質になることが期待できそうです。

WF-1000XM4

ソニー、LDAC対応/NC進化、小さくなった完全ワイヤレス「WF-1000XM4」

Beoplay EQ

Bang & Olufsen初のANC完全ワイヤレス「Beoplay EQ」

FoKus PRO

Noble Audio、“音質に振り切った”完全ワイヤレス「FoKus PRO」詳細

山之内:ヘッドフォンでは重要な製品「SR-X9000」がスタックスから登場しました。専用ドライバーアンプも必要なので高価格ですが、このブランドの「イヤースピーカー」のファンならぜひ聴いてみて欲しい新しいフラッグシップ機です。メッシュを導入した新しい電極を採用してダイヤフラムの面積も2割広がり、抜群の反応の良さと広大な音場が両立しています。

本田:コンデンサー型のドライバは古くからありますが、ドライバの加工、組み立てが高精度である必要がありますから、日本メーカーのスタックスでなければここまで到達できなかったかもしれませんね。コンデンサー型のスピーカーはほぼ絶滅してしまいましたが、繊細なニュアンスを伝えるこの方式を、知らない人はぜひ体験して欲しいですね。

SR-X9000

STAX、“頂点を極めた”静電型ヘッドフォン「SR-X9000」69.3万円

仏Reavonから待望のユニバーサル機が上陸

山之内:前回、SACDがかかるユニバーサルプレーヤーの新製品が出ないことが不満と言いましたが、フランスのリーヴォン(Reavon)から新しいユニバーサルディスクプレーヤーが登場しました。上位機種「UBR-X200」はSACD再生に対応し、アナログのマルチチャンネル出力も付いています。まだ実機に触れてないのでなんともいえませんが、楽しみにしています。OPPOの製品が新規に購入できないなか、新たな選択肢が増えたことは歓迎したいですね。しかもディスク離れが著しいヨーロッパのブランドから出てきたのが興味深いです。

本田:デジタル製品の場合、継続性をどう担保するかがテーマですね。他社のプレーヤーをベースにチューニングした例では、過去にプライマーがBDプレーヤーを発売していましたが、その後のアップデートなどは止まっています。OPPOが優れていたのは、ソフトウェアのアップデートも含めて、一貫したサポートポリシーを持っていたことですね。そして開発を止めた現在でもアップデートが続いています。

山之内:技術的バックボーンのある日本メーカーが動いて、盤石のプレーヤーをもう一度出してくれるならそれに越したことはないし、ぜひそう願いたいです。日本だけでなく、海外にもディスク再生にこだわり、UHD BD、SACD、BD含めてクオリティを追求したいというユーザーがまだいるという事実を認めてほしいですね。

UBR-X200

仏REAVONのUHD BDプレーヤー上陸。SACD&マルチch出力で29.7万円

本田:そうした意味では、パナソニックの「DMR-ZR1」はあえて再生機として注目したいですね。コンセプトは、究極の4Kレコーダでありつつ4K再生機。品質の高いHDMI出力を行なうことに特化しています。音声出力専用HDMI端子へのノイズの回り込みを抑制することで音質を大きく改善していると言います。実際にはまだ映像しかチェックしていないのですが、驚くほど違いが出ていました。

音質に関しては年明けに詳細なテストを行なう予定ですが、デジタル出力に特化した“トランスポーター”という位置付けの商品が出てくれば、それを受ける側次第で高品位にできる。例えば、ZR1にLINNの「Klimax DSM」を組み合わせるなんてシステムで、映像ではなく音楽を楽しんでみたい。Atmos対応への発展性もありますし。

DMR-ZR1

UB9000超えのディーガ最高峰「ZR1」に迫る。AV愛好家マストアイテム!?

制御技術がキモ。ミニLEDテレビは、技術力が試される

――最後に。年が明けると、米国ラスベガスでCESが開催されます。例年新しい技術が披露されるわけですが、来年への展望、、、例えば各社から登場が予想されるミニLEDなどについては、どのような印象をお持ちですか?

本田:ミニLEDに関しては、ソニーの業務用LEDディスプレイ「Crystal LED」のような微細なLEDを整列させる技術が研究されてきて、それらが最近になって一般的に作れるようになってきたという背景がまずあります。製造技術が安定してきたので、今後はどんどん採用製品が増えていくと思います。TCLやLG、シャープの製品が話題ですが、制御技術が重要ですから一通りの製品が出揃うことを待ちたいですね。

TCL、QLEDとMini-LEDバックライトの4K TV「C825」。「C728」も

LG、ミニLED×量子ドット搭載のフラッグシップ液晶「QNED99/90」

シャープ、mini LED採用の新世代8Kテレビ「AQUOS XLED」発表

これまでもそうだったように、ローカルディミングの技術はメーカー間の違いが大きいのです。ミニLEDでもメーカーごとのローカルディミングの違いは大きくなるとみています。PCディスプレイでもミニLED製品があるが、初期製品は黒バックに白い直線を表示させると、まるでキャラメルを並べたような表示になっていました。一方で液晶と有機ELはそれぞれいいところがあります。ミニLEDの普及で液晶上位モデルの画質が進化すれば、消費者の選択肢という意味で広がることに期待できますね。

山之内:もちろん期待もありますが、製品をきちんとみてから判断したいですね。数字上のコントラストが上がることは間違いないですが、バックライトの時間応答や最暗部での挙動など、大画面特有の現象にも注目していきたいと思います。

本田雅一が選ぶ、2021年下半期の注目モデル

ソニー「HT-A9」

4本の小型ワイヤレススピーカーを部屋の自由な位置に配置し、マイク測定で音場補正をかけると部屋全体がドルビーATMOS対応になるという、実に気軽に導入できるサラウンドシステム。物理的なスピーカーは4本だが、信号処理で最大12本の仮想スピーカー生成する。その効果は聴いてみれば明らか。映像ストリーミングサービスなどでATMOS対応作品が増えてることも加味して、AVセンターまでは手を出せないという方におすすめしたい。

HT-A9

パナソニック「DMR-ZR1」

正直に言えば、まさか4KレコーダがUHD Blu-ray再生専用機を超えるとは想像もしていなかった。徹底したノイズ対策、メカニカルな振動対策を行ない、アナログ回路を省いた上で電源回路をドライブ部と信号処理部など3系統に分離。ノイズの回り込み対策も徹底したのだそうだが、それがHDMI出力の質にここまで影響するのかと驚かされた。現時点では映像出力のみしか評価していないが、映像出力用HDMIから音声出力用HDMI端子への高周波ノイズの回り込みを抑え込むアイソレータを備えており、音質面での向上も大いに期待できる。

DMR-ZR1

Noble Audio「FoKus PRO」

ノーブルオーディオはノイズキャンセリング機能などに目もくれず、最新のTWSプラットフォームで音質を追求してきた稀有なメーカーだが、その決定版とも言えるのがこの製品だ。ダイナミックドライバに二つのバランスドアーマチュアドライバを組み合わせた構成だが、自然に伸びた低域は想像以上に広く豊かな音場を作り出し、そこに繊細な音像が鮮明に浮かびあがる。採用しているシステムチップに大きな違いはないはずだが、ここまで音質が良くなるとノイズキャンセリング搭載の有無など話題にも登らなくなるのでは。特に在宅ワークで電車に乗る時間が減っている人などは、静かな場所で聴くことも多いだろう。税込5万円を切る価格設定は、TWSとしては高価だが、それだけの価値がある製品だ。

FoKus PRO

山之内正

神奈川県横浜市出身。オーディオ専門誌編集を経て1990年以降オーディオ、AV、ホームシアター分野の専門誌を中心に執筆。大学在学中よりコントラバス演奏を始め、現在も演奏活動を継続。年に数回オペラやコンサート鑑賞のために欧州を訪れ、海外の見本市やオーディオショウの取材も積極的に行っている。近著:「ネットオーディオ入門」(講談社、ブルーバックス)、「目指せ!耳の達人」(音楽之友社、共著)など。

本田 雅一

テクノロジー、ネットトレンドなどの取材記事・コラムを執筆するほか、AV製品は多くのメーカー、ジャンルを網羅的に評論。経済誌への市場分析、インタビュー記事も寄稿しているほか、YouTubeで寄稿した記事やネットトレンドなどについてわかりやすく解説するチャンネルも開設。 メルマガ「本田雅一の IT・ネット直球リポート」も配信中。