■ ソニーの有機ELテレビがトップ。ダビング10は2位に
2007年の10大ニュースでトップとなったのは、ソニーの有機ELテレビの発売。11型で20万円と高価だが、最薄部3mmというディスプレイ部の薄さや、100万:1の高コントラストなどの画質面に注目が集まった。
2位は、コピーワンスを見直し、新提案されたデジタル放送の録画ルール「ダビング10」。コピー9回/ムーブ1回というルールは、孫コピーが行なえないためコピーワンスと使い勝手が変わらない、という意見もあった。2008年6月の導入が目標とされているが、私的録音録画補償金制度とダビング10について、JEITAと権利者団体の間で意見の応酬が続くなど課題も残されており、今後の動向が注目される。
3位は、BD/HD DVDレコーダの話題がランクイン。ソニー、松下らからBDレコーダの第2世代モデルが登場し、供給が追い付かないほどの人気を集め、低迷していたレコーダ市場の明るい話題となった。東芝も低価格のHD DVDレコーダを発売し、注目を集めている。なお、DVDメディアにハイビジョン映像が保存できる新機能「AVCREC」、「HD Rec」に関する話題は9位にランクインしているほか、BD/HD DVDメディアの価格下落も26位に入っている。
続いて、PLAYSTATION 3のアップデートに関する話題が4位。DVDアプコンのほか、WMVやDivXファイル再生に対応するなど、AV機器としての機能強化ポイントが多く、今後もさらなる進化が期待される。39,980円で登場した低価格モデルも、15位にランクインしている。
5位にはパラマウントがHD DVDへの独占供給を決定したニュースがランクイン。それまで発売していたBDビデオは即日出荷停止になった。なお、BD/HD DVDソフト関連のニュースとしては、BD/HD DVDタイトル増やBDレンタルの試験サービス開始が10位にランクインしている。
■ SED延期や初音ミク、最新AVアンプにも注目
6位は、SEDテレビの発売延期について。2008年の北京五輪前の製品発売を予定していたが、特許係争などを理由に無期延期となっており、今後の動向が気になるところだ。
7位は、HDMI 1.3/最新オーディオコーデック対応AVアンプの発売の話題。各社が対応モデルを発売しており、関心を集めた。8位は、バーチャル歌手「初音ミク」関連。自主制作映像などに幅広く活用されるなど、話題となった。第2弾「鏡音リン・レン」も発売された。
そのほかのニュースでは、iPod touchや第3世代iPod nanoなどiPod関連が12位のほか、iTunes StoreでスタートしたDRMフリー楽曲販売が16位、iPhoneが18位などアップル関連のニュースが、多数ランクインしており、引き続き話題を集めている。
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