■ BDビデオ再生対応のPS3がトップ。ワンセグ関連が続く
2006年の10大ニュースでトップとなったのは、BDビデオ再生に対応したPLAYSTATION 3の発売。ゲーム機ではあるが、低価格な再生専用機が発売されていない中、BDプレーヤーとしての機能が関心を集めた。また、初のノンカートリッジBDメディア対応のレコーダが松下、ソニーから発売されたことも4位にランクイン。一方、ライバルのHD DVDは、Xbox 360用HD DVDプレーヤーの記事が最高の18位、次いで初のレコーダ「RD-A1」が19位となった。
2位は、4月から始まったワンセグ放送関連。携帯電話から普及が始まり、徐々に他カテゴリの製品にも拡大した。特にUSBワンセグチューナは一時品切れ状態が続くほどの人気になり、この話題も8位にランクイン。年末に掛けては新モデルも続々とリリースされている。
3位は、デジタル放送のコピーワンス見直し作業が停滞した話題。2005年にもコピーワンス見直し問題は3位にランクインしており、引き続き関心は高いものの、2006年は大きな進展は見られなかった。見直しに対する読者の期待はコメントでも多く寄せられた。
続いて、地上デジタル放送が全国に拡大したニュースが5位。12月1日に華々しく記念イベントも実施され、84%の世帯が受信可能になった。引き続き、2011年のアナログ放送終了に向け、受信できない地域をなくすための対策が求められる。
6位は、地上デジタルの電波送信設備としても利用される新東京タワー建設決定の話題。墨田・台東エリアに2011年度完成予定で、電波塔として世界一の高さになる。デザインは安藤忠雄氏らが監修している。
■ HDMI対応拡大やSED延期、テレビ低価格化にも関心
7位には、HDMI対応機器の普及拡大がランクイン。薄型テレビやレコーダでの対応が進んだほか、AVCHD対応のビデオカメラなどにも広がった。今後は、対応モデルの増加と同時に、PS3などが対応するバージョン1.3への対応状況も気になるところだ。
9位は、同数で「SED延期」と「液晶/プラズマの低価格化」の薄型テレビ関連。CEATECでの55型モデル展示など、SEDは引き続き注目を集めているが、実際の製品発売は2007に持ち越され、明るいニュースの少ない1年となった。液晶テレビの低価格化については、年末商戦を中心に、2005年よりも更にインチ単価は下落。フルHD化/大型化も進んだ。
そのほかのニュースでは、第2世代iPod shuffle/nanoなどiPod関連が13位。iTunes Storeの国内サービスが始まった2005年に比べると、iPod関連のニュースは落ち着いた印象もある。しかし、斬新なデザインのshuffleに予約が殺到したり、赤いiPod nanoが発売されるなど、引き続き話題を集めている。
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